- YUKICHI OTSUKA 大塚雄吉
F1 ウォッチャー
- 幼少期にF1に魅せられ、50年以上にわたって、日本製のF1が出ていなくても、日本人F1ドライバーがいなくても50年以上にわたってF1を見続けてきた、F1 ウォッチャー。
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Formula One 2023(12)2023.07.28
ハンガリーGPは、フェルスタッペンが圧勝した。
2位にはブリティシュGPに続いてマクラーレンのノリスが入った。
マクラーレンのアップデートは大成功した模様だ。
マクラーレンは性格の異なる2つのコースで安定した速さを見せたので、後半戦はアストンマーチンに代わって表彰台の常連になるかもしれない。
3位には、8番グリッドから追い上げたペレスが入り、久しぶりにレッドブルのふたりが表彰台に立った。
予選で使用するタイヤをセッションごとに限定するルールが、今回試験的に実施された。
未使用のタイヤ数を少しでも減らして環境保全に貢献しようという試みだ。
このため、ハンガリーGPの予選はQ1がハード、Q2がミディアム、Q3がソフトで争われることになった。
予選Q1は、ジョーがトップタイム、フェルスタッペン2番手、ペレス3番手の順となった。
ハンガリーGPからアルファタウリで出場することになったリチャルドは、急に乗ったマシンにも関わらず15番手でQ1を通過した。
角田は17番手でQ1敗退、アルボンとラッセルもQ2 に進めなかった。
Q2は、全車ミディアム・タイヤで走った結果、トップタイムはノリス、2番手ハミルトン、3番手フェルスタッペンの順となった。
ボッタスが4番手タイムを出し、ジョーは9番手に下がったがアルファロメオは2台ともQ2を突破し、予選は好調だった。
Q3は、全車ソフト・タイヤが指定となったが、これは、普段の予選とあまり変わらない。
Q3になればいつもどおりフェルスタッペンがトップタイムを出すのだろうと思われた。
ところが、ハンガロリンクを得意とするハミルトンがフェルスタッペンに1000分の3秒差でポールポジションを攫っていった。
予選3番手はノリス、4番手ピアストリ、5番手ジョー、6番手ルクレールだった。
7番手以降はボッタス、アロンソ、ペレス、ヒュルケンベルグの順だった。
ペレスは久々にQ3まで進んだものの、予選タイムはフェルスタッペンから0.433秒遅れだった。
決勝のスタートではフェルスタッペンの蹴り出しが良く、ストレートでポールのハミルトンに並びかけ、1コーナーの入り口でハミルトンの鼻先を抑えてトップの座についた。
ハミルトンは、フェルスタッペンとの鍔迫り合いで減速したことと、アウト側のラインを取らざるを得なかったことによって隙ができ、ピアストリとノリスにに先行を許すことになった。
5番手と6番手にはルクレールとサインツが上がってきた。
ジョーはスタートミスして大きく遅れ、16番手にまで下がってしまった。
角田は、スタート直後に6台を抜いて17番手から11番手にまで浮上した。
スタートでトップに立ったフェルスタッペンは、3周目までにピアストリに1秒以上の差をつけてDRS圏外に追いやり、独走体制に入った。
こうなると、タイヤの消耗を抑えるドライビングができ、レース展開を有利に進めることができる。
フェラーリ勢は16周目にサインツ、18周目にルクレールがピットインしてハード・タイヤに履き替えた。
ハミルトンは17周目にハードに交換した。ノリスは18周目にハードに交換し、19周目にはピアストリがハードに交換した。
22周目時点でタイヤ交換をしていないのは、ミディアム・スタートのフェルスタッペンとハード・スタートのペレスとラッセルだけになってしまった。
トップのフェルスタッペンは2番手のペレスに23秒近い差をつけていて、ピットインしてもトップのままでコースに戻れる状態だ。
フェルスタッペンは23周目の終わりにピットインして、24周目にトップでコースに戻る。
この時点で実質上の2番手ノリスとの差は約5秒とだった。
ラッセルが、最後にタイヤをハードからミディアムに交換した。
全車1回目のタイヤ交換を終えた30周目の順位は、フェルスタッペン、ノリス、ピアストリ、ハミルトン、ペレス、サインツ、ルクレール、ストロール、アロンソ、ボッタスとなった。
45周目にノリスがピットインしてタイヤをハードからミディアムに変更した。
52周目、フェスタッペンが、ハードからミディアムにタイヤを交換した。
タイヤ交換前に30秒あったで2番手のノリスとの差は11秒に縮まった。
3番手はペレスで、ピアストリには8秒の差をつけている。ペレスは、懸命にノリスを追うが抜くことはできず3番手でゴールした。
ノリスは1回目のタイヤ・ストップの際にインラップを頑張ったおかげでピアストリの前に出他ことが功を奏して最終的に2位の座を確実なものにした。
ハミルトンは、最終盤にピアストリを抜いて4位でフィニッシュした。ピアストリは、コース・リミット違反3回で5秒ペナルティを取られたのが響いた。
それにしても、レッドブル+フェルスタッペンの速さは圧倒的で、ゴール時にはノリスに33秒の差をつけていた。
これでも、フェルスタッペンは終盤にクルージングしていたから、決勝レースのペースで他者より1周あたり0.5秒は速いに違いない。
次は、ベルギーGPだ。
スパフランコルシャンは、天候が不安定な高速コースだ。
今年は、レッドブル以外のチームのパフォーマンスが左^キットによって大きく異なるので。3番手になるか18番手になるかは、マシンとコースの相性とセッティング次第だ。
ドライバーも腕の見せ所だ。
今年のベルギーGPの週末は土曜日にスプリントレースが行われるので、金曜日の午後に予選、日曜日の午後に決勝レースとなる。
ベルギーGPは1位フェルスタッペン、2位ペレス、3位ノリス、4位ピアストリ、5位ラッセル、6位ハミルトン、7位ガスリー、8位アロンソ、9位アルボン、10位角田かな。
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Formula One 2023(11)2023.07.21
ブリティシュGPは、フェルスタッペンが勝利した。
2位には母国GPで脅威的な速さを見せたマクラーレンのノリスが入った。
母国の大観衆の声援を受けて粘り切ったハミルトンは3位に滑り込み、ノリスと共に表彰台に立って大観衆からの祝福を受けた。
予選Q1は、ドライとウエットをミックスしたようなコンディションの中で争われた。
FP1から調子のいいマクラーレンのノリスがトップタイム、ルクレール2番手、ラッセル3番手、ハミルトン4番手、フェルスタッペン5番手という順だった。
ペレスはラスト・アタック前にピットレーン先頭で長く待っていたせいでタイヤが冷えてしまい、いいタイムが出せずにQ1敗退となってしまった。
角田も17番手タイムでQ2に進めなかった。
Q2は、路面がどんどん乾いていく中、タイムが向上していった。
トップタイムはフェルスタッペンがとったが、2番手はピアストリ、3番手はノリスとなり、ここでも、マクラーレンの速さが光った。
ウイリアムズのアルボンも4番手に入った。
Q3になると完全なドライ状態となり、各車フルアタックが可能となった。
ポールポジションを取ったのは、やはりフェルスタッペンだった。
2番手はノリス、3番手はピアストリとマクラーレン勢だった。
4番手以降にはフェラーリのルクレールとサインツ、メルセデスのラッセルとハミルトンが続いた。
アルボンは8番手、アロンソ9番手、ガスリー10番手となった。サーキットが高速コースとあってか、アストンマーチン・アロンソの速さががカナダ以前と比べるて目立たなくなってきた。
各チームのアップデートが機能し始めたためだろうか?
決勝の日曜日は、曇っているがドライコンディションの中、スタートした。2番グリッドのノリスはマシンのノーズを少し左側に向けて、スタートでフェルスタッペンの前に出ようとする意欲満々だ。
決勝のスタートは、マクラーレン勢の蹴り出しが良く、ノリスは狙い通り1コーナーまでにフェルスタッペンの鼻先を抑えて前に出た。
しかし、フェルスタッペンは2年前と違って決して無理をしない。
決勝レースでの総合力に自信があるのだろう。
そして、3番手のピアストリもフェルスタッペンを脅かすがフェルスタッペンは譲らない。
1周目を終えてノリスがトップでホームストレッチに戻ってきた時には、シルバーストーン全体が大歓声に包まれた。
トップ集団ではラッセルがサインツを抜き5番手、アロンソは2台抜いて7番手に進出している。
角田は1周目で3台を抜いて13番手にまで進出した。
角田はグリッド上で一番パフォーマンスの低いマシンで良い予選順位が取れないなら、スタート直後に抜いて前に出るしか方法がない。
それでもアルファタウリはレース・ペースも遅く、角田はこれがレース中ベストの順位だった。
フェルスタッペンは5周目にノリスを抜いてトップに立った。
この時点で、トップがフェルスタッペン、2番手ノリス、3番手ピアストリだった。
このトップ3フォメーションは30周目まで続くことになる。
フェラーリ勢はルクレールが19周目、サインツが27周目ににピットに入ってタイヤをハードに交換した。
ソフトでスタートしたラッセルは29周目にピットインしてミディアムに、ピアストリが30周目にピットインしてハードに交換する。
33周目にマグネッセンのハースがエンジン・ブローでコース上に止まり、バーチャルセフティカーが出た。
この間に、ここまでタイヤ交換せずに引っ張ってトップ3にいたフェルスタッペンがソフト、ノリスがミディアム、ハミルトンがソフトにタイヤを交換して、そのままの順位でコースに復帰した。
39周目にレースは再開された。再開直後にハミルトンがノリスに襲いかかるが、ノリスはなんとかこれを凌ぎきって2番手のポジションを死守する。
ピアストリもラッセルの挑戦を受けるが退けることに成功した。
15番手スタートのペレスは6番手まで上がってきた。アロンソはしぶとく7番手を確保している。
52周のレースはこのままの順位でゴールした。
2位のリスト3位ハミルトンがゴールした時の歓声はトップでゴールしたフェルスタッペンよりも大きかったのは言うまでもない。
フェルスタッペンはファーステストラップもちゃっかり持って行った。
ブリティシュGPのあとレッドブルがアルファタウリのデフリースをリチャルドにドライバー変更することを発表した。
角田はリチャルドに勝てないようだと来シーズンはない。
次は、ハンガリーGPだ。
ハンガロリンクはガードレールのないモナコと称されるくらいコーナーの連続するコースで、シルバーストーンとは対照的だ。
ここでは中低速コーナーを得意とするマシンが有利になる。
DRSゾーンがあるとはいえ、抜くことの難しいコースだから、予選が重要になるのはいうまでもない。
このレースでは、試験的にタイヤの使用数が通常より減らされる。
いっそのこと、3セットぐらいまでに制限するのならともかく。
1週末に1台あたり10セット以上使っていてはエコとはいえないだろう。
ハンガリーGPは1位フェルスタッペン、2位ルクレール、3位アロンソ、4位ハミルトン、5位ラッセル、6位サインツ、7位ピアストリ、8位ノリス、9位ガスリー、10位角田かな。
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Formula One 2023(10)2023.07.07
オーストリアGPは、フェルスタッペンが圧勝した。
2位には久々にフェラーリのルクレールが入った。
ルクレールはフェルスタッペンから5.1秒遅れだったが、フェルスタッペンはファーステスト・ラップを獲るために最終盤にピットインしたので、実際には25秒ほど離されていた。
ペレスは15番グリッドから追い上げ、終盤で3番手だったノリスを交わして3位に滑り込んだ。
ペレスは、予選前から体調が悪かった中を踏ん張って表彰台に戻ってきた。
予選Q1は、ドライコンディションだったので、全車ソフトタイヤで臨み、トップ3はフェルスタッペン、ペレス、サインツの3人だった。
Q2は、Q3への生き残りを賭けて、各ドライバーがしのぎを削った結果、トラックリミット違反が続出し、ピアストリ、ペレス、オコンなどがベストタイムを取り消されて敗退した。
Q2のトップ3はフェルスタッペン、サインツ、ノリスだった。ペレスはなんと15番手だ。
ノリスは、昨年も速かったから、このコースを得意としているのだろう。
Q3もQ2と同様にトラックリミット違反が続出したが、終わってみればフェルスタッペンが最速だった。
2番手と3番手タイムはルクレールとサインツのフェラーリ・デュオが出した。
4番手以降は、ノリス、ハミルトン、ストロールの順だった。
アロンソ・アストンマーチンは8番手タイムで、レッドブル・リンクではこれまでのような速さを示せなかった。
土曜日はスプリント・レースにあてられた。
午前にスプリント・シュートアウトと呼ばれるスプリント・レース用の予選、午後が24周のスプリント・レースとなる。
スプリント・シュートアウトの結果は、トップがフェルスタッペン、2番手ペレス、3番手ノリスの順だった。
ヒュルケンベルグは、フェラーリ勢を抑えて4番手タイムを出した。
スプリント・レース決勝は、雨の降る中、各車インターミディエイトでのスタートとなった。
スタート直後にペレスが頭を取り、フェルスタッペンと激しくトップを争うところから始まった。
レッドブル・チームは、ヒヤリとさせられたが、フェルスタッペンが1周目の終わりまでにトップの座を確定し、そのまま走り切って、最初にチェッカーを受けた。
2位はペレス、3位はサインツだった。
後半は雨が上がったのでドライタイヤに交換した車が追い上げたがインターミディエイトで走り続けるトップ3を脅かすまでには至らなかった。
決勝の日曜日は、土曜日とは打って変わって晴れとなった。
金曜日の予選結果に従って、グリッドが決まっているから。
ラッセルは11番手、ペレスは15番グリッドからのスタートだ。
決勝のスタートは、上位勢に混乱はなく、フェルスタッペン。ルクレール、サインツの順で1コーナーを抜けていった。
ルクレールは1周目に2度ほどフェルスタッペンに並びかけ前に出ようとするが、フェルスタッペンは巧みに抑えてトップの座をを守った。
後方では、スタート直後に角田がオコンと接触し、角田のフロントウイングの破片が飛び散った。
おかげで2周目からセフティカーとなる。
4周目にはレース再開となった。
フェルスタッペンは頭抜けて速く7周目の終わりには2番手ルクレールに2秒以上の差をつけた。
フェラーリ2台にはフェルスタッペンとの差を縮める速さはない。
15周目にバーチャルセフティカーが出た。
この間にフェルスタッペンとペレス以外の上位陣は全てタイヤ交換を済ませた。
この時点で、ペレスは一旦3位にまで上がった。
フェルスタッペンはスタートタイヤのミディアムで引っ張り、25周目にピットインしてハードタイヤに交換して2番手でコースに復帰する。
フェルスタッペンはこれでゴールまでノンストップで行く戦略だ。
フェルスタッペンは、36周目にはルクレールからトップの座を奪い返し、差を広げていった。
まだレースは半分近く残っているが、フェルスタッペンは、ここからゴールまで一人ハイスピードクルーズを続けるだけだった。
フェルスタッペンだけが別次元で走っていると言われる今年のF1を象徴するような展開だ。
ノリスは、大幅アップデートが施されたマクラーレンで予選4番手のタイムを出した。ス
タートでは後退したものの、終始強いレース展開を見せた。
ノリスは、終盤、ペレスに抜かれたが4位でゴールすることができた。
ノリスは、オーストリアGPのドライバー・オブ・ザ・ディにも選ばれた。
角田は16番グリッドの不利を挽回しようとしてスタート直後アグレッシブに行ったが、オコンと接触してしまい、アンダーフロアにもダメージ?を負ってペースが上がらなかった。
その後、トラック・リミット違反を連発して合計15秒のペナルティを受けてしまい、19位に終わった。
このところ、角田には特に厳しくペナルティが科されているように見えるが、角田がペナルティに納得していない態度をとっていることとも無縁ではないだろう。
多くの国際スポーツにおいて、たとえ、アンフェアな判定があっても審判の裁定に選手が不満な顔をして得することはない。
次のGPでペナルティを課されてレースをフイにするようなことにでもなれば、来シーズンのシートにも関わってくる。
モナコGP以来続いている悪い流れをそろそろ断ち切らないといけない。
角田には焦らないで、たとえ15位でもいいいから、シーズン序盤のGPで見せた強い走りを復活させてほしい。
次は、ブリティッシュGPだ。
F1屈指の高速コースであるシルバーストーンは、最もF1の速さを感じることのできるコースの一つだ。
フェラーリ、アルファロメオ、アルファタウリ、ハース以外のチームは本拠地を英国に置いている。
ドライバーでは、ハミルトン、ラッセル、ノリスはホームGPとなる。
ハミルトンはシルバーストーンではいつもに増して速くなる。
かつて、英国人F1ドライバーがシルバーストーンでは他のサーキットより0.5秒速く走れると言っていたというインタビューワー話を聞いて、ハミルトンはその0.5秒こそが今年のレースで必要としているものだと答えた。
ブリティッシュGPは1位フェルスタッペン、2位ペレス、3位サインツ、4位ハミルトン、5位ラッセル、6位ルクレール、7位ストロール、8位アロンソ、9位ガスリー、10位ノリスかな。
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YUKICHI OTSUKA/大塚雄吉
Formula One 2023(9)2023.06.30
カナダGPは、フェルスタッペンが優勝した。
2位に入ったのはアロンソで、フェルスタッペンから9.5秒遅れだった。
ハミルトンはアロンソから4.5秒遅で3位に入った。
表彰台は。3人のチャンピオン経験者で占められた。
予選Q1は、雨が降る中で始まった。
各車、コンディションが変わらないうちにタイムを出しておこうと、インターミディエイトを履いてアタックを開始した。
ジョウがスピンして赤旗がでるが早めに解除され、タイムが出揃った。
Q1の結果はフェルスタッペン、アロンソ、ハミルトンの順だった。
フェルスタッペンとアロンソの間には0.63秒のタイム差があった。
Q2は、雨で始まり、後半は路面が渇き出したため、インターミディエイトでバンカー・タイムを出し、終盤ソフト・タイヤでタイム・アップに挑戦する車が多かった。
中でもベストタイミングでソフトタイヤに交換してタイムを出したアルボンがQ2トップタイムを出した。
フェルスタッペン、ノリス、ピアストリ、アロンソが続いた。ルクレールとペレスはQ3に進めなかった。
Q3になってこまめに変わるウエット・コンディションの中、トップタイムを出したのは、フェルスタッペンだった。
そして、2番手タイムを出したのがヒュルケンベルグだった。
以下、アロンソ3番手、ハミルトン4番手、ラッセル5番手、オコン6番手の順となった。
決勝レースのスターティング・グリッドは、予選が雨だったためにアタックのタイミングの良し悪しによって明暗が別れたことと、予選中の走路妨害に対して寛大ではない裁定が多発されたことでグリッド降格ペナルティを課されたドライバーが多かったため、いつもとは、かなり異ったポジションとなった。
ポールポジションはフェルスタッペン、2番グリッド以下は、アロンソ、ハミルトン、ラッセル、ヒュルケンベルグ、オコン、ノリス、ピアストリ、アルボン、ルクレールの順となった。
決勝日は、雨があがり、上位11台はミディアムタイヤを履いてスタートした。
スタートで大きな混乱はなかったが、1コーナーでハミルトンがアロンソを交わして2番手に上がった。
それ以外はほぼグリッド順で1周目を終えるが、ペナルティのため19番グリッドからスタートした角田は、1周目が終わったところでピットインしてミディアムからハードに交換するという奇策に出た。
DRSトレインに入らないようにするためにシーケンスを変えた上でハードで最後まで走るという作戦だ。
12周目にラッセルが外壁にマシンをヒットさせてなんとかピットまで戻ったが、デブリが散らばったためセフティカーが出される。
フェルスタッペン、ハミルトン、アロンソはすかさずピットインしてハードタイヤに交換する。
17周目にレースは再開されたが、フェラーリの2台はミディアムを付けたままでピットインせずにいたので4番手と5番手につけている。
ハードスタートのペレスもタイヤを交換せず6番手まで上がっている。
角田はセフティカーが出たためにせっかくの作戦がふいになり、DRSトレインの真ん中にはまってしまった。
22周目のバックストレート終わりでアロンソがハミルトンをオーバーテイクして2番手に上がった。
39周目にサインツ、40周目にルクレールがピットインしてハードに交換した。
ハミルトンはは41周目にピットインしてミディアムにアロンソは42周目にハードに交換した。
トップのフェルスタッペンは43周目にミディデイアムに交換した。
フェルスタッペンがコースに戻った時点で2番手アロンソとのさは約5秒あった。
アロンソは一時4秒台までフェルスタッペンとの差を詰めたがが逆に終盤になって差を広げられてしまった。
ハミルトンは、終盤アロンソに1.5秒まで詰めたが、抜くには至らなかった。
トップ3はそれぞれ異なるブレーキの問題を抱えていたが、それをナーシングしながら走り切り表彰台に立った。
やはりチャンピオン・ドライバーは違う。
アルボンは、9番手スタートとウイリアムスが直線では速く抜かれないという特性を活かし切って7位でゴールした。
角田は19番手スタートが災いし、セフティカーのタイミングも味方しなかったので14位に終わった。
次は、ヨーロッパに戻って、オーストリアGPだ。
オーストリアGPが開催されるのは800mの準高地にあるレッドブルリンクだ。
中高速コーナーで構成される短めのグランプリコースだ。
レッドブルにとっては重要なホームレースだが、昨年はフェラーリに優勝を持って行かれた。
今年は、スプリントレースが組まれているので、忙しい週末になる。金曜日の午前中のFP1しかマシンをセッテイングするチャンスがないので、セッティングの上手いレッドブルは有利だが、セッティングに手間取りがちなアルファタウリにとっては厳しいフォーマットだ。
オーストリアGPは1位フェルスタッペン、2位ペレス、3位アロンソ、4位ハミルトン、5位ラッセル、6位ルクレール、7位ストロール、8位サインツ、9位角田、10位ノリスかな。
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Formula One 2023(8)2023.06.16
スペインGPは、またしても、フェルスタッペンの圧勝で幕を閉じた。
フェルスタッペンはポールポジションからスタートして2位のハミルトンに24秒差をつけてゴールした。
3位には、ラッセルが入り、久々にメルセデス・ドライバー二人が揃って表彰台に立った。
予選Q1は、直前に雨が上がった直後で路面コンディションが変化する中、ハミルトン、ノリス、ラッセルがトップ3を占めた。
ルクレールはマシンが原因不明の不調で19番手に沈んだ。
ペレスは15番手タイムでなんとかQ2に進んだ。
Q2は、フェルスタッペンがトップタイム、以下ノリス、サインツ、ハミルトン、オコンの順で通過した。
ペレスは11番手タイムしか出せず、Q3に進めなかった。
ラッセルも12番手タイムにとどまり、Q3に進めなかった。
角田は11番手タイムを出したが、トラック・リミットを僅かに超えたためにタイムを抹消され、15番手となってしまった。
Q3になると、フェルスタッペンが頭抜けたタイムを出してポールポジションを簡単に決めてしまった。
サインツはフェルスタッペンより0.462秒遅れの2番手、ノリスが3番手となった。
ノリスは濡れた路面をソフトタイヤで走るとめっぽう速い。
ガスリーは4番手タイムを出したが、サインツとフェルスタッペンの予選を妨害したことで合計6グリッド・ダウンとなった。
今シーズン好調のアロンソは、Q1でコースアウトしてフロアを痛めたのが響き、応急処置したマシンではいいタイムが出せず、予選9番手に留まった。
決勝レースでは、ホームレースで2番グリッドのサインツがフロントローでフェルスタッペンと並ぶ。
スタート・タイヤは、フェルスタッペンとペレス、サージェントがミディアム、ピットレーンスタートのルクレールがハード、それ以外のドライバー全員はソフトとなった。
サインツは、スタート直後の1コーナーの突っ込みでアウト側からフェルスタッペンに並びかけたがコーナーの出口でフェルスタッペンに鼻先を押さえられて引いた。
ハミルトンとノリスが接触してノリスはノーズ交換のためピットに向かう。
1周目を終えて、トップはフェルスタッペン、続いてサインツ、ストロール、ハミルトン、オコン、アロンソの順になっている。
フェルスタッペンはミディアムタイヤで27周目まで引っ張り、2番手いかに十分な差をつけていたので、タイヤ交換した後もトップでコースに復帰した。
全車がタイヤ交換を終えたj29周目時点での順位は、フェルスタッペン、ハミルトン、サインツ、ラッセル、ストロール、オコンとなっていた。
53周目までに2番手以下に40秒近い差をつけていたフェルスタッペンはピットインしてハードからソフトにタイヤ交換をした。
タイヤ交換後もフェルスタッペンと2番手ハミルトンの差は16秒も開いている。
11番手スタートから4番手まであがっていたペレスは必死にラッセルを追ったが抜くことはできなかった。
角田は、15番グリッドからスタートして、一時は7番手まで上がり、9番手でゴールしたが、56周目の1コーナーでジョウに並びかけられた時に、コーナーの出口で1台分のスペースを残さなかったとして、5秒加算ペナルティを課され12位となった。
ジョウが引かずにエスケープ・ロードに逃げたため、ルール上、角田のペナルティとなった。
1周目のフェルスタッペンとサインツの攻防の際にもフェルスタッペンはコーナーの出口を塞いでいたが、サインツが引いたためエスケープへ押し出されたことにならなかったから、フェルスタッペンはお咎めなしとなっったのだろうか?
それとも、スタート直後の1コーナーは大目に見るというルール(?)なのだろうか?
角田がチャンピオンを争うぐらいになれば、これほどは厳密にペナルティを取られないのだろうか?
予選のトラック・リミット違反といい、決勝レースのペナルティといい、角田はスペインGPのスチュワートから随分厳しく見られたものだ。
次は、大西洋を渡って、カナダGPだ。
カナダGPが開催されるジル・ビルヌーブ・サーキットは、フレンチ・カナディアンの多いケベック州最大の街で、セントローレンス大河に面している。
サーキット自身はセントローレンス川の中にある人工島の上に作られている。
ヘヤピンとシケインを直線で繋いだようなコースで、ストリート舗装であることから、ブレーキとエンジン(ICU)に厳しいコースだ。ストロールにとってはホームレースとなる。
ジル・ビルヌーブがフェラーリ・ドライバーだったことから、フェラーリを応援するっファンも多い。
ハミルトンはF1初優勝をここで飾った。
カナダGPは1位フェルスタッペン、2位ペレス、3位アロンソ、4位ハミルトン、5位ストロール、6位ルクレール、7位ラッセル、8位サインツ、9位角田、10位がスリーかな。
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