YOUCHOOSE

about

YUKICHI OTSUKA 大塚雄吉
F1 ウォッチャー
幼少期にF1に魅せられ、50年以上にわたって、日本製のF1が出ていなくても、日本人F1ドライバーがいなくても50年以上にわたってF1を見続けてきた、F1 ウォッチャー。

Formula One 2023(9)2023.06.30

カナダGPは、フェルスタッペンが優勝した。
2位に入ったのはアロンソで、フェルスタッペンから9.5秒遅れだった。
ハミルトンはアロンソから4.5秒遅で3位に入った。
表彰台は。3人のチャンピオン経験者で占められた。

予選Q1は、雨が降る中で始まった。
各車、コンディションが変わらないうちにタイムを出しておこうと、インターミディエイトを履いてアタックを開始した。
ジョウがスピンして赤旗がでるが早めに解除され、タイムが出揃った。
Q1の結果はフェルスタッペン、アロンソ、ハミルトンの順だった。
フェルスタッペンとアロンソの間には0.63秒のタイム差があった。

Q2は、雨で始まり、後半は路面が渇き出したため、インターミディエイトでバンカー・タイムを出し、終盤ソフト・タイヤでタイム・アップに挑戦する車が多かった。
中でもベストタイミングでソフトタイヤに交換してタイムを出したアルボンがQ2トップタイムを出した。
フェルスタッペン、ノリス、ピアストリ、アロンソが続いた。ルクレールとペレスはQ3に進めなかった。

Q3になってこまめに変わるウエット・コンディションの中、トップタイムを出したのは、フェルスタッペンだった。
そして、2番手タイムを出したのがヒュルケンベルグだった。
以下、アロンソ3番手、ハミルトン4番手、ラッセル5番手、オコン6番手の順となった。

決勝レースのスターティング・グリッドは、予選が雨だったためにアタックのタイミングの良し悪しによって明暗が別れたことと、予選中の走路妨害に対して寛大ではない裁定が多発されたことでグリッド降格ペナルティを課されたドライバーが多かったため、いつもとは、かなり異ったポジションとなった。
ポールポジションはフェルスタッペン、2番グリッド以下は、アロンソ、ハミルトン、ラッセル、ヒュルケンベルグ、オコン、ノリス、ピアストリ、アルボン、ルクレールの順となった。

決勝日は、雨があがり、上位11台はミディアムタイヤを履いてスタートした。
スタートで大きな混乱はなかったが、1コーナーでハミルトンがアロンソを交わして2番手に上がった。
それ以外はほぼグリッド順で1周目を終えるが、ペナルティのため19番グリッドからスタートした角田は、1周目が終わったところでピットインしてミディアムからハードに交換するという奇策に出た。
DRSトレインに入らないようにするためにシーケンスを変えた上でハードで最後まで走るという作戦だ。
12周目にラッセルが外壁にマシンをヒットさせてなんとかピットまで戻ったが、デブリが散らばったためセフティカーが出される。
フェルスタッペン、ハミルトン、アロンソはすかさずピットインしてハードタイヤに交換する。

17周目にレースは再開されたが、フェラーリの2台はミディアムを付けたままでピットインせずにいたので4番手と5番手につけている。
ハードスタートのペレスもタイヤを交換せず6番手まで上がっている。
角田はセフティカーが出たためにせっかくの作戦がふいになり、DRSトレインの真ん中にはまってしまった。
22周目のバックストレート終わりでアロンソがハミルトンをオーバーテイクして2番手に上がった。
39周目にサインツ、40周目にルクレールがピットインしてハードに交換した。
ハミルトンはは41周目にピットインしてミディアムにアロンソは42周目にハードに交換した。
トップのフェルスタッペンは43周目にミディデイアムに交換した。
フェルスタッペンがコースに戻った時点で2番手アロンソとのさは約5秒あった。
アロンソは一時4秒台までフェルスタッペンとの差を詰めたがが逆に終盤になって差を広げられてしまった。
ハミルトンは、終盤アロンソに1.5秒まで詰めたが、抜くには至らなかった。
トップ3はそれぞれ異なるブレーキの問題を抱えていたが、それをナーシングしながら走り切り表彰台に立った。
やはりチャンピオン・ドライバーは違う。

アルボンは、9番手スタートとウイリアムスが直線では速く抜かれないという特性を活かし切って7位でゴールした。

角田は19番手スタートが災いし、セフティカーのタイミングも味方しなかったので14位に終わった。

次は、ヨーロッパに戻って、オーストリアGPだ。
オーストリアGPが開催されるのは800mの準高地にあるレッドブルリンクだ。
中高速コーナーで構成される短めのグランプリコースだ。
レッドブルにとっては重要なホームレースだが、昨年はフェラーリに優勝を持って行かれた。
今年は、スプリントレースが組まれているので、忙しい週末になる。金曜日の午前中のFP1しかマシンをセッテイングするチャンスがないので、セッティングの上手いレッドブルは有利だが、セッティングに手間取りがちなアルファタウリにとっては厳しいフォーマットだ。

オーストリアGPは1位フェルスタッペン、2位ペレス、3位アロンソ、4位ハミルトン、5位ラッセル、6位ルクレール、7位ストロール、8位サインツ、9位角田、10位ノリスかな。

2023©Yukichi Otsuka, All Rights Reserved

POSTED BY:
otsuka_image

YUKICHI OTSUKA/大塚雄吉

Formula One 2023(8)2023.06.16

スペインGPは、またしても、フェルスタッペンの圧勝で幕を閉じた。
フェルスタッペンはポールポジションからスタートして2位のハミルトンに24秒差をつけてゴールした。
3位には、ラッセルが入り、久々にメルセデス・ドライバー二人が揃って表彰台に立った。

予選Q1は、直前に雨が上がった直後で路面コンディションが変化する中、ハミルトン、ノリス、ラッセルがトップ3を占めた。
ルクレールはマシンが原因不明の不調で19番手に沈んだ。
ペレスは15番手タイムでなんとかQ2に進んだ。

Q2は、フェルスタッペンがトップタイム、以下ノリス、サインツ、ハミルトン、オコンの順で通過した。
ペレスは11番手タイムしか出せず、Q3に進めなかった。
ラッセルも12番手タイムにとどまり、Q3に進めなかった。
角田は11番手タイムを出したが、トラック・リミットを僅かに超えたためにタイムを抹消され、15番手となってしまった。

Q3になると、フェルスタッペンが頭抜けたタイムを出してポールポジションを簡単に決めてしまった。
サインツはフェルスタッペンより0.462秒遅れの2番手、ノリスが3番手となった。
ノリスは濡れた路面をソフトタイヤで走るとめっぽう速い。
ガスリーは4番手タイムを出したが、サインツとフェルスタッペンの予選を妨害したことで合計6グリッド・ダウンとなった。
今シーズン好調のアロンソは、Q1でコースアウトしてフロアを痛めたのが響き、応急処置したマシンではいいタイムが出せず、予選9番手に留まった。

決勝レースでは、ホームレースで2番グリッドのサインツがフロントローでフェルスタッペンと並ぶ。
スタート・タイヤは、フェルスタッペンとペレス、サージェントがミディアム、ピットレーンスタートのルクレールがハード、それ以外のドライバー全員はソフトとなった。

サインツは、スタート直後の1コーナーの突っ込みでアウト側からフェルスタッペンに並びかけたがコーナーの出口でフェルスタッペンに鼻先を押さえられて引いた。
ハミルトンとノリスが接触してノリスはノーズ交換のためピットに向かう。
1周目を終えて、トップはフェルスタッペン、続いてサインツ、ストロール、ハミルトン、オコン、アロンソの順になっている。

フェルスタッペンはミディアムタイヤで27周目まで引っ張り、2番手いかに十分な差をつけていたので、タイヤ交換した後もトップでコースに復帰した。
全車がタイヤ交換を終えたj29周目時点での順位は、フェルスタッペン、ハミルトン、サインツ、ラッセル、ストロール、オコンとなっていた。

53周目までに2番手以下に40秒近い差をつけていたフェルスタッペンはピットインしてハードからソフトにタイヤ交換をした。
タイヤ交換後もフェルスタッペンと2番手ハミルトンの差は16秒も開いている。
11番手スタートから4番手まであがっていたペレスは必死にラッセルを追ったが抜くことはできなかった。

角田は、15番グリッドからスタートして、一時は7番手まで上がり、9番手でゴールしたが、56周目の1コーナーでジョウに並びかけられた時に、コーナーの出口で1台分のスペースを残さなかったとして、5秒加算ペナルティを課され12位となった。
ジョウが引かずにエスケープ・ロードに逃げたため、ルール上、角田のペナルティとなった。
1周目のフェルスタッペンとサインツの攻防の際にもフェルスタッペンはコーナーの出口を塞いでいたが、サインツが引いたためエスケープへ押し出されたことにならなかったから、フェルスタッペンはお咎めなしとなっったのだろうか? 
それとも、スタート直後の1コーナーは大目に見るというルール(?)なのだろうか? 
角田がチャンピオンを争うぐらいになれば、これほどは厳密にペナルティを取られないのだろうか? 
予選のトラック・リミット違反といい、決勝レースのペナルティといい、角田はスペインGPのスチュワートから随分厳しく見られたものだ。

次は、大西洋を渡って、カナダGPだ。
カナダGPが開催されるジル・ビルヌーブ・サーキットは、フレンチ・カナディアンの多いケベック州最大の街で、セントローレンス大河に面している。
サーキット自身はセントローレンス川の中にある人工島の上に作られている。
ヘヤピンとシケインを直線で繋いだようなコースで、ストリート舗装であることから、ブレーキとエンジン(ICU)に厳しいコースだ。ストロールにとってはホームレースとなる。
ジル・ビルヌーブがフェラーリ・ドライバーだったことから、フェラーリを応援するっファンも多い。
ハミルトンはF1初優勝をここで飾った。

カナダGPは1位フェルスタッペン、2位ペレス、3位アロンソ、4位ハミルトン、5位ストロール、6位ルクレール、7位ラッセル、8位サインツ、9位角田、10位がスリーかな。

2023 ©Yukichi Otsuka, All Rights Reserved

POSTED BY:
otsuka_image

YUKICHI OTSUKA/大塚雄吉