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REIJI YAMADA 山田玲司
漫画家 環境問題活動家
12歳の時、手塚治虫氏に出会い漫画家になることを決意。以降「Bバージン」「アガペイズ」「絶望に効くクスリ」「ゼブラーマン」とヒットを飛ばす。環境問題にも明るく、多くの専門家・NGOと繋がりを持ち、「非属の才能」ほか著書も多数持つマルチアーティストである。

『新・絶望に効く薬』(光文社刊)2011.08.15

『FLASH』誌上で、おかげさまでご好評いただいた対談漫画が単行本になりました。

「あなたも死にたい夜があったの?」とか…「どうやって笑えるようになったの?」とか…
「できればこの『絶望的気分』を変えてくれる『何か』をくれま せんか?」
なんて…誰かに会って聞いてみたいけど行けない人のために山田玲司が行ってきました。
「いい薬」もらってきました。漫画にしたから食前でも食後でも、ドーナツかじりながらでもいいので「絶望に効く薬」ご堪能ください。
今度の絶薬はちょっとスイーティーです。対談集のおまけも付いてます。

また、以下編集部の方がおすすめの文章を書いてくださいましたので、ぜひ読んでください。

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『ヤングサンデー』の休刊で行き場を失っていた“絶望”が、2年ぶりに還ってきた!
 新装なった“新・絶薬”は、以前の漫画+あとがきに加え、インタビュー時の興奮を彷彿とさせる、対談ページを追加。
よりリアルな雰囲気を味わうことができる。
 注目すべきは、以前にも増してパワーアップした、取材相手だ。
第一巻では、以下の12人を収録。

1 中川翔子
2 高樹澪
3 団鬼六
4 小島よしお
5 岡野雅行
6 ルー大柴
7 藤岡弘、
8 電撃ネットワーク
9 倉田真由美
10 戸田奈津子
11 玉袋筋太郎
12 羽生善治

 プラス、第1巻特別企画! 
山田玲司が、中学生に読ませたい本『本屋大賞2011「中2賞」』を自著『非属の才能』(光文社新書)で受賞した記念に、選んでくれた中2生3人に特別インタビュー。その様子も併録されている。

 羽生善治は、何ごとにも動じる様子もなく、『玲瓏』とひょうひょうと“希望のライム”をしたため、中川翔子は冷静な態度で父親を語る。
藤岡弘、は、5時間以上も、生い立ちを熱心に語った。
その魅力のすべてが、ここにある。

全世界が癒しを求めるこの時代、あなたの心に染みるひと言が、絶対ひとつはここにあるはず。
あなたも自分に効く薬を、ぜひ探してみて!
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REIJI YAMADA/山田玲司
漫画家 環境問題活動家

アントラージュ2010.12.21

SEX&THECITYというドラマは女の赤裸々な内部告発ドラマとして話題になった作品だけど、実はなかなかちゃんとした人生ドラマになっていて、僕もかなり楽しんでました。

このドラマがヒットした後、みんなが「男性版」は可能なのか?なんて言っていて、漫画業界もよくそんな話をしてました。
僕もそういう漫画を描いてみたいと思っているし、読んでみたいとも思う。

ところで、とっくの昔に男性版SEX&THECITYが本家アメリカで作られているのをご存知でしょうか?
タイトルは「アントラージュ」ハリウッドで成功を目指す若い役者とその友人、兄弟4人の物語だ。

この作品は日本ではあまり話題にならなかったけど、僕は抜群に買っている。
オスである男のバカさや可愛さ、底の浅さ、なんかも描きつつ、ハードな競争社会で助け合いながら楽しく生きていく男たちの雰囲気が実にいい。
男の友情が第一とかいいつつ、いい女にはまるとコントロールができなくなるあたり、実にリアルでいい。

この作品は「競争社会ではそれをゲームとして楽しもうぜ」という哲学があって
もうこんな社会はだめだ、スローライフだ、なんていうのもいいけど、せっかくならこのレースを楽しんでやろうぜ、という感じ、実にいいです。

それにしてもこの頃のアメリカドラマの空気感って、あきらめた感に満ちていてどこか「ユーロな感じ」がいいですね。

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漫画家 環境問題活動家

毛皮のマリーズ「Gloomy」2010.11.24

本当にごぶさたしてすみません。

でも最近どうしても「これは聴くべき」と思える若い人のバンドにはまってるので紹介したいと思います。

今年メジャーデビューしてる話題のバンドなので知ってる人は多いと思うんですけど、「最近の日本のロックは終わってるよ」とか思っている僕みたいな世代の人にぜひ聴いて欲しいのです。
初めに言ってしまうとこのバンドはものすごく「聴いたことのあるサウンド」に「聞き飽きたほど馴染みのメロディー」「聴いた瞬間にあの曲だよな」と思わせてくれるバンドです。
「こんなのあれのパクリじゃん」にたいな大人げないことを言わなくなった「大人の音楽好き」の人に特にお勧めなのです。

ビートルズからストーンズから日本の歌謡ロックまで、驚くほど王道に完全に一体化しています。
彼らに「オリジナル」を強要して批判するのは子供のすることなので、子供は聴かないで彼らを守ってほしいです。

そもそもARTは時代の集合的無意識が物質化したものだと思うので、完全な新しいものを求めるのは自殺行為なのです。写楽と北斎は同じ人、でいいと思うのです。
ただ1番言いたいのはこのバンドの曲を生んでる志摩君は「溢れるロックへの愛」に乗りながら、しっかりと「自分の気持ち」を歌っているとうことです。これは本当に大事。
彼は初期のヒロトやキヨシローのような素晴らしい詩人だと思います。
最初の何枚かは歌詞やサウンドが「ロックできる喜び」と「衝動」に押されてわかりずらいんだけど、徐々に自分の表現をつかんでいく。
これがまたいい。成長していくのだ。
そして自分のスタイルをつかんだ感じなのがこのアルバム「Gloomy」です。

いい大人になった皆様に後輩たちが自分たちの愛した「何か」を引き継いでいるのを感じて下さい。

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REIJI YAMADA/山田玲司
漫画家 環境問題活動家

キラー・クエスチョン2009.08.31

正直言って人とかかわるのはしんどい。

寅さんの映画の世界みたいに「いい人」ばかりの世界ならともかく、
近年の日本はどうにも殺気立ってるし、コミニケーションは楽じゃない。
とは言っても個室にこもって生きるわけにもいかない。

その上、人付き合いの上手い人は、最新情報と人脈を手に入れて、
どんどん人生を有利に進めていくようにも見える。
どっちにしても人間をやる以上は人とかかわらなければいけない。
そんな僕が5年に渡る無謀な初対面対談で学んだ集大成の第二弾が
この「キラー・クエスチョン」です。

僕は絶望に効くクスリという対談漫画を5年間やってきて、
この時代に効く薬は何かをずっと考えてきました。
そこで見つけた単純にして最強の方法が「聞く」ということでした。

この本には
5年間で掴んだ最強のキラー・クエスチョン26の具体例が載っています。

質問力の本は多いけど、
「これをそのまま使えばいい」という本はないんじゃないかと思うのです。
あと、思ったより評判が良かったのが「話の広げ方」という
具体的なスキルが載っていることです。
これは僕が普段無意識にやっている話の広げ方のテクを解説したもので、
これもまた使えます。

僕は近代化によって失ってしまった最大のものが
「人と人とのつながり」だと思うのです。
もてたい人。話が下手な人。最初の一言が出ない人。

この本を読んでみて下さい。読んですぐ「使える」本です。

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才能とは何だ? −「非属の才能」2009.07.30

才能とは何だ?
漫画家なんかをやってるとこの問題は常に考えてしまう。

確か「ブスとバカは東大に入れ」という漫画があったけど、これは「才能」というものは生まれながらにして「ある、なし」が決まっているという現実主義からきた言葉だろう。誰にでも才能があるわけじゃないなら東大にでも入るしかない、というわけだ。
本宮ひろし氏もビートたけし氏も「この世界に才能のないやつが入ってきたら悲惨だ」と言っていた。
「この世界」とは漫画業界や芸能界のことを言っているのだけど、僕はすべての世界に当てはまると思う。

たとえば箸1つ作るにもアイデアや工夫、才能は必要だし、「ラーメン屋さん」でも「ユニクロのレジ」でも才能は必要なのだ。
マニュアル通りにやってれば大丈夫だといわれても、ラーメン屋の才能、レジ担当の才能、というのがあって、自分の持っている才能が有効に使える仕事に付くことはかなり大切だと思う。

そして最も物を言う才能が「独創性」という才能だ。

独創性、独自性のある人には必ず仕事がある。社会から必要とされるため充実感もある。
では、この独創性というものは、限られた人にしかないのだろうか?

僕にはそうは思えない。

独創性という才能は、人と違う部分に生じる。

それは空気を乱し、迷惑で、非生産的なものかもしれない。
そんな「人とは違う感覚」をこの国の人は「無いもの」としようとする傾向が強い。
そんなものは「群れの中」では迷惑だからだ。
ところが、そんな「迷惑な感覚」の中にこそ独自性はある。
エジソンも黒柳徹子も学校を追い出された問題児だった。
本宮ひろしもたけしも社会の中で「ろくでなし」お言われてきた人だ。

そうなると不登校児やいじめられっこ、社会不適合者の中にこそ未来を救う才能の持ち主がいるのではないか?
もしくは、無理に社会に合わせて自分を殺してきた人の中にある「違和感」にこそ突破口があるのではないか?

この仮説は僕の5年に及ぶ取材の中で正しいことが証明されたと思っている。

「非属の才能」はそんな僕の研究テーマの集大成です。
これは「I choose」です。

ちなみに、この夏僕の新書の新作も出ます。
タイトルは「キラー・クエスチョン」
これは「人付き合いの特効薬」になる本ですのでこちらもよろしくお願いします。光文社新書 8月17日発売です。
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