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YUKICHI OTSUKA 大塚雄吉
F1 ウォッチャー
幼少期にF1に魅せられ、50年以上にわたって、日本製のF1が出ていなくても、日本人F1ドライバーがいなくても50年以上にわたってF1を見続けてきた、F1 ウォッチャー。

Formula One 2022(23)2022.11.25

アブダビGPは、フェルスタッペンが独走状態で優勝を決めた。
フェルスタッペンは今期15勝をあげたことになり、無敵の強さを示した。
ルクレールは、技術と体力の全てを注ぎ込んで2位の座を得た。
ルクレールは、今回2位に入ったことにより、2022年チャンピオンシップの2位も確定した。
ペレスは、最後の瞬間までルクレールを追ったが、及ばなかった。
ペレスは年間のチャンピオンシップ順位も3位となった。
ハミルトンはF1キャリアを通じて初めて優勝のない年となった。

予選は、フェルスタッペンがただ一人、1分23秒台のタイムを出してポールポジションを決めた。
ペレスはフェルスタッペンのトウをもらって2番手タイムを出した。
フェラーリのルクレールはペレスから0.04秒差の3番手、サインツは4番手となった。
ブラジルで速かったメルセデスはアブダビで速さを維持できず、5番手ハミルトン、6番手ラッセルとなった。 
角田は、トラクションのないマシンで検討して12番手タイムを出し、リチャルドのグリッド降格により11番グリッドからのスタートとなった。

決勝は、フェルスタッペンを先頭に大きな波乱のないスタートで始まったが、サインツを抜いて4番手に上がったハミルトンを強引にサインツが抜き返し、その際にコースアウトを余儀なくされたハミルトンがフロアを若干痛めてディスアドバンテージを負ったように見えた。
ハミルトンはサインツにポジションを戻した。
そして、5周目にハミルトンがサインツを再度抜き返して4番手に戻った。
しかし、8周目にはまたもやサインツがハミルトンを抜き返し、トップ6台のオーダーはスタート時に戻った。

15周目からペレスを皮切りとしてタイヤ交換に入る車が出始める。
フェルスタッペンは21周目にピットに入り、ルクレールは22周目にピットに入る。
23周目にはトップ6は、フェルスタッペン、ペレス、ルクレール、サインツラッセル、ハミルトンの順となった。

34周目に入ったところで、フェラーリがルクレールのタイヤ交換をするそぶりを見せたので、ペレスがピットに入ってタイヤ交換した。
ペレスはこれで6番手まで後退した。41周目にはサインツがタイヤ交換したので、ペレス4番手、サインツ5番手、ラッセル6番手となる。
トップ3フェルスタッペン、ルクレール、ハミルトンはまだタイヤ交換していない。
46周目にはペレスがハミルトンを攻略して3番手に上がった。

残り12周となったところでルクレールとペレスのタイム差は約10秒あった。
ペレスは1周あたり1秒づつ差を縮めていかないと、ルクレールの前に出ることができない計算だ。
ルクレールは使い古したタイヤを渾身のドライビングでもたせるながら逃げる。
ペレスは最後に1.2秒差まで詰めたがルクレールを抜くことはできなかった。
F1ラストレースとなったフェッテルは最後に10位に滑り込んで、ドライバー・オブザ・デイに選ばれた。
角田は、チームの残念なレース・マネジメントの中で踏ん張ったが11位でゴールするのが精一杯で、ポイントを取ることはできなかった。

2022年シーズン前半は、新しいシャシー・レギュレーションのもとレッドブルとフェラーリが速くなり、メルセデスは開発を外してしまい終盤になるまで苦労した。
前半は、フェラーリの方がレッドブルよりマシンは速かったが、フェラーリPUの信頼性の低さとチームのレース・マネジメントが悪かったせいでフェルスタッペンのポイント先行を許してしまった。
シーズン後半は、ポーポージング規制が厳しくなったことから、フェラーリがパフォーマンスを上げることができず、メルセデスもシーズン最終盤になってやっと上位2社に追いついた有様だった。
この結果、レッドブルとフェルスタッペンの独走を許す結果になった。
フェルスタッペンは、堂々としたチャンピオンとしてのレースをするようになった。
来シーズンは、ルクレール・フェラーリにパフォーマンス・アップして最終戦までチャンピオンシップを争ってもらいたいものだ。ハミルトンとメルセデスも復活してくるだろう。

レース週末の木曜日に、ハミルトンは、20人のF1ドライバー全員に声をかけて今シーズン限りで引退するフェッテルの送別会を催した。
ハミルトンは、フェッテルがレッドブルでチャンピオンを取り続けていた時はチャレンジャーの立場であったし、フェッテルがフェラーリに移ってからは、激しいバトルを繰り広げ確執があった。
それでも、普段激しく戦っているドライバーたちが全員揃って楽しい時を過ごすことができたようだ。
ハミルトンは、今シーズンは1勝もできなかったが、ベスト・チャンピオン・オブザ・オールタイムであることに代わりがない。

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Formula One 2022(22)2022.11.18

サンパウロGPは、ラッセルがF1初優勝を飾った。
2位には序盤のトラブルを克服して追い上げたハミルトンが入った。
メルセデスは、今期初優勝を果たしただけでなく、ワンツーフィニッシュも勝ち取った完勝の週末だった。
サインツがメルセデス勢に続いて3位でゴールした。

サンパウロGPは、スプリントレースが土曜日にあるので、予選は金曜日の午後となる。
予選は、降ったり止んだりした雨に翻弄された。
予選Q1は、濡れた路面でスタートしたが後半になって路面が乾き始め、ドライタイヤに換えた各車がラスト・アタックをした結果、ノリス、ハミルトン、アロンソ、フェッテルという順になった。
角田はグリップのなさに苦しめられ19番手タイムに終わった。
予選Q2はよりドライ寄りのコンディションとなり、フェルスタッペン、サインツ、ルクレール、ラッセルの順だった。
ガスリーはQ3に進めなかった。
予選Q3は雨が降り、コンデションが変わったところで、タイミングよく飛び出したマグネッセンがベストタイムを出し、フェルスタッペン、ラッセル、ノリス、サインツ、オコン、アロンソの順となった。
ハースチームは創設以来のポールポジション獲得に沸いた。

スプリントレースは、マグネッセンがスタートでトップの座を維持しフェルスタッペン、ラッセルが続いていたが、3周目の1コーナーでフェルスタッペンがトップに立った。4周目にはラッセルもマグネッセンを交わした。
この後、ミディアム・タイヤでペースの上がらないフェルスタッペンをソフト・タイヤのラッセルがじっくりと攻めて、15周目に前に出た。
フェルスタッペンは、その後もペースが上がらず、サインツとハミルトンにも交わされて4位でフィニッシュした。
デブリを拾ったことが影響していたこともあるが、レッドブルのミディアムでのパフォーマンスがソフトのメルセデスに比べてあまり良くなかったのも事実だ。
スプリントレースは、ラッセル、サインツ、ハミルトン、フェルスタッペン、ペレス、ルクレール、ノリス、マグネッセンの順でゴールした。
マグネッセンは8位まで下がったが、なんとか1ポイントを確保することができた。

決勝のグリッドは、スプリントレース2位のサインツが5グリッド降格で8番グリッドからのスタートとなったため、フロント・ローにメルセデス、セカンド・ローにレッドブルが2台づつ並んだ。
フェラーリは5番グリッドと8番グリッドだがシーズン最終盤になってやっと3強が三つ巴で戦うことになった。

決勝は、1コーナーの混乱はなく、ノリスが5番手に進出した以外は、グリッド順のクリーンなスタートが切られた。
ところが中盤グループの中で先行するマグネッセンにリチャルドが追突して2台ともダメージを負ってコースアウトしたため、セフティカーが入った。
レースは7周目に再開されたが、再開直後の1コーナーでフェルっスタッペンがハミルトンに並びかけるがハミルトンも譲らず接触した。
ハミルトンはフロアに、フェルスタッペンはウイングにダメージを負って後退する。
ノリスとルクレールの間でも似たような接触がありルクレールは一度コース外に出てしまったがなんとか最後尾でコースに復帰した。
そのため、セフティカーは入らず8周目にはイエローフラッグがグリーンフラッグに変わった。
フェルスタッペンとルクレールはピットインしてウイングとタイヤを交換してコースに戻るが後方からの追い上げになる。
10周目はラッセルを先頭に、ペレス、サインツ、ノリス、フェッテル、ハミルトンが続く。
ハミルトンは15周目までにノリスとフェッテルを下して4番手まで上がった。
24周目にペレス、25周目にラッセルがピットインしてタイヤをソフトからミディアムに交換する。
ハミルトンは30周目にミディアムに交換した。37周目までトップ4の順位は15周目と変わらない。
サインツが38周目にタイヤ交換したため、ハミルトンは3番手まで浮上した。

ハミルトンは45周目にはペレスを抜いて2番手に浮上し、メルセデスのワンツー体制が出来上がった。
ペレスが48周目にピットインしたのを皮切りにハミルトン、ラッセルもにピットに入ってタイヤ交換した。
52周目にノリスがコース上に止まり、VSC-SCが出る。
この間にサインツがソフトに交換し4番手に落ちる60周目の再スタート後サインツがソフトで飛ばして63周目にペレスを下した。
ペレスはこの後、ルクレールに抜かれ、フェルスタッペンも前に出したので、7番手にまで後退した。
アロンソはいつの間にか5番手まで進出してそのままゴールした。
フェルスタッペンは、ペレスに順位を戻すように指示されたが無視して6位でゴールした。

メルセデスは、シーズン序盤の絶望的な状況から、粘り強くマシンを改良し続けて、ついにここまで辿り着いた。
ラッセルは、最後尾パフォーマンスの車を少しでも速くはせらせながら、ウイナーとなる実力を醸成していた。
昨年のホンダもそうだったが、F1は諦めずに戦い続けるものが勝利を掴むことができるフィールドだ。

次は、今シーズンの最終戦アブダビGPだ。
去年の最終戦は劇的な終わり方だったが、レース運営に疑問が投げかけられたのも事実だ。
今年はフェアな運営のもと、ドライバーには、純粋に1レースを全力で戦ってもらいたい。

アブダビGPは、1位フェルスタッペン、2位ハミルトン、3位ペレス、4位ルクレール、5位ラッセル、6位サインツ、7位フェッテル、8位アロンソ、9位ノリス、10位角田かな。 

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Formula One 2022(21)2022.11.11

メキシコシティGPは、フェルスタッペンが独走優勝を飾り、今期14勝目に達した。
ハミルトンは後半にはいたハードタイヤに苦しんだがなんとか2位の座を守った。
セルジオペレスは、母国グランプろいで気を吐いたが、タイヤ交換時のタイムロスが響いて3位に留まった。

フェルスタッペンは、メキシコシティGPで単独年間最多賞を達成したことになる。
ルクレールが今回6位であったため、ペレスがランキング2位に返り咲いた。
残り2レースの結果次第では、レッドブルのシーズン完全制覇が視野に入ってくる。
夏休み明けからフェラーリのパフォーマンスアップが停滞したため、レッドブル一辺倒なシーズンになってしまった。
とは言うものの、メルセデスは今シーズン1勝を諦めていないから、残り2戦も面白い戦いが見られるだろう。

予選Q1はハミルトン、フェルスタッペン、ルクレール、の順で通過した。角田は9番手タイムでQ1を通過した。
予選Q2のタイムはハミルトン、サインツ、ラッセル、フェルスタッペン、ペレス、の順だった。角田はQ3に進めなかった。
予選Q3はフェルスタッペンがただ一人、1分17秒台を叩き出し、2番手に0.3秒の差をつけた。
1周が4.3Kmのコースでの0.3秒差は大きい。
予選2番手と3番手につけたのは、フェラーリではなくメルセデスの二人で、ラッセルとハミルトンがほぼ同タイムで並んだ。
4番手以下はペレス、サインツ、ボッタす、ルクレールの順だった。

決勝レースは、タイヤ戦略が大きな分かれ目となった。
レッドブル勢はソフト、メルセデス勢はミディアムをスタート・タイヤとして選んだ。
スタートしてタイヤと交換したタイヤの種類とドライバーのタイヤマネジメントが勝敗を分けることになる。

決勝のスタートは、フェルスタッペンが見事な飛び出しでトップをキープしたのに対して、ラッセルは、フェルスタッペンとポジションを争ううちに、ハミルトンとペレスに抜かれて4番手まで後退した。
ソフトを履いたフェルっスタッペンとペレスの蹴り出しがいいのは当然だが、ミディアムのハミルトンがスタート後の巧みな位置どりで2番手に付けたのは流石だ。
5番手と6番手には、フェラーリのサインツとルクレールが続いた。

フェルスタッペンは、3周目にはハミルトンに1.5秒差をつけてDRS圏外としたが、ハミルトンがミディアムタイヤで食い下がってそれ以上は差が開かない。
フェルスタッペンはソフト・タイヤを耐たせるために同じタイム(と言っても速いタイムだが)でコンスタントに走っている。
ハミルトンも無理に追わず、1.5秒差をキープしている。
ペレスが24周目にピットインしてミディアムタイヤに交換するが、左リア・タイヤの交換に手間取り、3秒ほどロスした。
フェルスタッペンも26周目にピットインしてミディアムに交換して3番手でコースに戻る。ペレスは6番手だ。

ハミルトンは、ミディアムを30周目まで引っ張ってピットインし、ハードに交換した。
コース復帰後、ハミルトンはフェルスタッペンの5秒後の位置につけるが差は少しづつ開いていく。
35周目まで引っ張ったラッセルがピットに入った。
36周目には、フェルスタッペン、ハミルトン、ペレス、ラッセルの順になった。
路面温度はその後も下がっていき、タイヤの減りも少なかったことから、タイヤ交換は1回で済みそうだ。
後半のタイヤをハードに変えたドライバーたちは、苦戦している。
60周目には、フェルスタッペンとハミルトンの差は13秒にまで広がった。
ハミルトンとペレスの差はこの時点で2.7秒、ペレスはハミルトンの前にでることができない。

レースは36周目に順位のままチェッカーが振られた。
最終盤でソフトに交換したラッセルがファーステストラップを記録した。
角田は、13番手スタートから順位を上げてポイント圏内を走っていたが、リチャルドにぶつけられてリタイアした。
フェルスタッペンは、24周目以降47周にわたってミディアム・タイヤをマネージし、時計仕掛けのよに正確なラップを刻み続けた。
ペレスはピットでのロスがなかったら2位でフィニッシュできただろう。

次は、サンパウロGPだ。
ブラジルのサンパウロにあるインテルラゴスで開催される。
インテルラゴスは左回りの高低差のあるコースだ。
前半の低速部分と後半の酵素k部分からなる。
コーナーごとに異なる路面のバンピーさに合わせたドライビングが要求される。
下りながら左に曲がる1コーナーと右回りの2コーナーでのパッシングが見ものだ。
今年のサンパウロGPは土曜日にスプリントレースが組み込まれているので、金曜日の予選から日曜日の決勝レースまで見どころ満載だ。
残念ながら、現在、ブラジル人F1ドライバーはいないが、かつては、エマーソン・フィッティパルディ、ネルソン・ピケ、アイルトン・セナなどのドライバーががF1を席巻していた。

サンパウロGPは、1位フェルスタッペン、2位ハミルトン、3位ペレス、4位ルクレール、5位サインツ、6位角田、7位ラッセル、8位アロンソ、9位ノリス、10位フェッテルかな。 

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YUKICHI OTSUKA/大塚雄吉

Formula One 2022(20)2022.10.28

USGPは、フェルスタッペンがタイヤ交換時の10秒近いロスをものともせず優勝した。
2位には、アプッデートが入ったメルセデスで大健闘したハミルトンが入った。
ルクレールは、決勝レースのペースが悪いフェラーリでなんとか3位の座をキープした。

フェルスタッペンはこれで年間13勝を上げたことになり、年間最多勝タイ記録となった。
フェルスタッペンが優勝し、ペレスが4位になったことで、コンストラクターズ・ポイントを575とし、2番手フェラーリに136ポイント差をつけて2022年コンストラクターズ・チャンピオンに輝いた。
USGPの週末に、レッドブル・グループの総帥であるディートリッヒ・マテシッツ氏が逝去したことから、これ以上ない弔いとなった。
マテシッツ氏はF1だけでなく、かつて、オリンピック種目として採用されなかったようなスポーツの振興に力を入れ続けた。
X-Gamesの種目としてポピュラーになったおかげで近年オリンピック種目となった種目も少なくない。

USGPは日本GPのように雨に翻弄されることはなかったが、週末を通じて強風に悩まされた。
タイヤの摩耗が激しいのも、レースの不確定要素を増やしていた。

予選Q1はサインツ、ルクレール、フェルスタッペン、の順で通過した。角田は13番手タイムでQ1を通過した。
予選Q2のタイムはルクレール、フェルスタッペン、サインツ、ラッセル、ハミルトン、ペレス、の順だった。
角田はQ3に進めなかった。
予選Q3はフェルスタッペン、ルクレール、サインツが群を抜いて速く、セクター1はルクレール、セクター2はフェルスタッペン、セクター3はサインツがそれぞれベストタイムを出したが、1周トータルで最も速かったのはサインツ、0.065秒遅れでルクレール、0.092秒遅れでフェルスタッペンという結果になった。
4番手以下は、ペレス、ハミルトン、ラッセルの順だった。

スターティング・グリッドは、ルクレールとペレスがICUとPUを交換したため、サインツ、フェルスタッペン、ハミルトン、ラッセル、ストロール、ノリスの順となった。
サインツにはスタートのプレッシャーがかかる。フェルスタッペンが後列にいるのと横に並んでいるのでは大違いだ。

決勝のスタートで、サインツは出遅れ、1コーナーまでにフェルスタッペンに先を越されてしまった。
焦ったサインツは左曲がりの1コーナーで大きく左にハンドルを切ってコーナー出口でフェルスタッペンの左に出ようとするが、そこへ後ろからきたラッセルがT字型に突っ込み、サインツは回ってしまう。
オープニングラップを終えての順位は、フェルスタッペン、ハミルトン、ストロール、ラッセル、フェッテル、ノリスの順になった。
角田は19番グリッドからのスタートだったが1周で14番手まで浮上した。サインツはピットに戻るが、ラジエターにダメージを負ってリタイヤとなる。

サインツが消えてルクレールは10番手、ハミルトンのメルセデスは1周あたり0.5秒ほど遅いのでなので、何もなければ、フェルスタッぺんの優勝は1周目にして決まったようなものだ。

フェルスタッペンは14周目にピットインしてミディアムからハードハミルトンは13周目にピットインしてハード・タイヤに交換した。
フェルスタッペンは14周目にピットインしてハード・タイヤに交換する。
ルクレールは、15周めには2番手まで上がったがまだタイヤ交換を済ませていない。

18周目にボッタスがコースアウトしてストップしたことにより、セフティカーが出動し、この間に、ここまでスタート・タイヤで我慢したルクレールがタイヤ交換して4番手でコースに復帰する。
22周目にフェルスタッペン、ハミルトン、ペレス、ルクレール、ラッセル、フェッテルの順で再スタートが切られた。
再スタートから半周ほどしたところで、ストロールとアロンソが接触、アロンソの車の前輪は数百メートル宙を浮いたまま走った。
幸い、新時代のベンチュリーカーでは、それ以上のことは起こらなかった。来年に向けて安全性の検証は必要だろう。

26周目に再スタートしてしばらくは、順位に変動がなかったが30周目にルクレールがペレスを交わして3番手に上がった。
ガスリーと角田は7番手と8番手を走っていた。
ところが、角田の方が速かったにもかかわらずチームがオーダーを出さなかったために、角田は、ここで7〜9秒損をした。

ハミルトンは35周目にピットインしてタイヤをハードに交換して、一旦6番手まで下がる。
フェルスタッペンは36周目にピットインして対抗するが、タイヤ交換に手間取り、通常より7秒以上ピットタイムを浪費したため、5番手に下がってしまった。
41周目にはハミルトンがトップに立ち、3秒差でフェルスタッペンが追う展開になった。
3番手のルクレールは、フェルスタッペンを追うというよりはペレスに抜かれないようにするのがやっとだった。

レース終盤、ハードで逃げるハミルトンをミディアムのフェルスタッペンが追い詰め、50周目に前へ出た。
ハミルトンは、抜かれた後も諦めずにフェルスタッペンに食い下がるが、ゴールした時は5秒の差がついていた。
ゴール後にハミルトンが”so close, so far”と言ったのが今回のハミルトンのレースを象徴するような詩的な表現だった。

次は、メキシコ・シティGPだ。
標高2300mにあるエルマノス・ロドリゲス・サーキットは、ペレスが登場するまでは、メキシコの英雄的F1ドライバーだった、
ロドリゲス兄弟に由来している。
空気の薄いコーチのレースでドライバーとPUの心肺能力が要求される。
このスタジアムに詰めかける観衆は全員ペレスを応援するために来ていると言っても過言ではない。
ペレスがホーム・グランプリでフェルスタッペンを打ち負かすことができるか見ものだ。

USGPは1位フェルスタッペン、2位ペレス、3位ルクレール、4位ハミルトン、5位アロンソ、6位角田、7位サインツ、8位ノリス、9位ボッタス、10位フェッテルかな。

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Formula One 2022(19)2022.10.19

日本GPは、スタート直後に第2コーナーでトップに立ったフェルスタッペンが優勝した。
2位の座は、ルクレールをファイナルラップの最終コーナーまで追い詰めてコースアウトを誘った、ペレスが奪い取った。
3位はルクレールとなった。
フェルスタッペンが優勝し、ペレスが2位になったことで、残り4戦で、フェラーリ・コンビが最大得点をとっても、フェルスタッペンを上回ることはない。
ホンダのホームコースである鈴鹿でフェルスタッペンのチャンピオンが決まった。
ホンダPUの開発を率いてきた浅木泰昭がコンストラクターズ・トロフィーを受けとるために鈴鹿の表彰台に立った。

日本GPの週末は雨に翻弄された。
金曜日のFP1とFP2は雨で、日曜日が雨の予報となっていたから、チームは、主にインターミディエイト・タイヤのパフォーマンスチェックをしたり、決勝に向けたセッティングを試していた。
土曜日は晴れたので、FP3は午後の予選に向けての唯一のドライ。テスト・セッションとなった。

予選Q1はフェルスタッペン、サインツ、ルクレールの順で通過した。
F4の鈴鹿コース・レコードを持つ角田はブレーキに問題を抱えながらもQ1を12番手で通過した。
予選Q2のタイムはペレス、アロンソ、フェルスタッペン、オコンの順だった。角田は13番手タイムでQ3には進めなかった。
予選Q3でトップタイムを出したのはフェルスタッペンだった。
フェルスタッペンから0.1秒遅れでルクレール、続いて、サインツ、ペレス、オコン、ハミルトンの順となった。

決勝は雨、フェルスタッぺンはレコノサンス・ラップのスタート練習でラウンチ・コントロールのセットアップが最悪だと無線で伝えていたが、その後の第2コーナーでは外側のラインを通って路面の水の量とグリップを確認していた。
そして、このフェルスタッぺンの動きが日本GPの優勝とチャンピオンの座を手繰り寄せることになる。

決勝は、雨の中、殆どの車がインターミディエイトタイヤを履いた。
スタンディング・スタートで始まったレースは、第1コーナーの入り口までにルクレールがフェルスタッペンに並びかけノーズの長さほど前にいた。
ところが、フェルスタッぺンは、そのままルクレールと並んで第1コーナーのアウト側を走り続け、第2コーナーの入り口で前に出てS字に入った時には完全にルクレールの前を走っていた。
これで、フェルスタッぺんの勝利はほぼ決まった。
フェルスタッペンは度胸で1コーナーのアウト側から並びかけたのではなく、スタート前からイン側よりもアウト側のグリップが良い事を知っていて、あえてアウト側を走り、第2コーナーで抜いたのだ。
フェルスタッぺンは2016年のブラジルGPでも、雨で中断した後のラップで全コーナーの水の深さとグリップを走りながら頭に入れておいて、再スタート後に驚くべき速さで走り、13台を抜いて3位でフィニッシュした。
フェルスタッペンは単にマシンコントロールがずば抜けてうまいだけではないのだ。

オープニングラップのS字以降は、フェルスタッペンを先頭にルクレール、ペレス、オコン、ハミルトンが続く。
後方では、サインツがスピンしてクラッシュし、アルボンがマシントラブルで車を止めた。
そのほかにもスピンが続出したため2周目が終わったところで赤旗中断となった。

赤旗から2時間経って、雨が小降りになっったので、セフティカー先導の後、ローリング・スタートでレースは再開された。
レギュレーションにより、雨の赤旗再会後は全車ウエット・タイヤでのスタートとなったが、コンディションはインターミディエイトに向いているようだ。
再スタート直後に、後方にいたラティフィとフェッテルはピットインしてインターミディエイトに交換した。
その後、フェルスタッペンをはじめとして、各車ピットに入ってインターミディエイトに交換する。
ウエットで走り続けた車もあったが、結局インターミディエイトのほうが速く、程なくタイヤはインターミディエイトに揃う。
残り31分となった時点で、トップ3はフェルスタッペン、ルクレール、ペレスとなった。

フェルスタッペンはルクレールとの差をじわじわと拡げていき、残り16分となったところで、13秒まで開いた。
残り3分となったところでフェルスタッペンとルクレールの差は22秒、ルクレールとペレスの差は0.4秒となった。
ルクレールは必死に防戦するがタイヤが終わっている。
ペレスは終了10分前ごろから急速にルクレールに追いついた。
ペレスは、F1デビュー当時からタイヤを耐たせるのが本当にうまい。
ルクレールはファイナルラップの最終シケインでマシンを抑えきれず、コースアウト、ショートカットしてペレスの前で戻って先にチェッカーを受けたが、コースアウトでアドバンテージを受けたとして5秒加算ペナルティを受け、ペレスと順位が入れ替わった。
フェルスタッペンは雨のスプリントレースで、2位以下に30秒以上の大差をつけてゴールラインを横切った。

次は、US GPだ。
サーキット。オブ・ジ・アメリカズはオーバルのハイスピード・レースが好きなアメリカらしくない中低速コーナーの連続するコースだ。
トラクションもいい方ではないので、タイヤ摩耗が厳しいフェラーリにとっては有利かもしれない。
アメリカ人ドライバーはいないが、アメリカ人がオーナーのハース・チームにとってはホームレースとなる。
例年、メキシコからはペレスのファンが大勢詰めかける。

USGPは1位フェルスタッペン、2位ペレス、3位ルクレール、4位ハミルトン、5位サインツ、6位角田、7位ラッセル、8位アロンソ、9位ノリス、10位マグネッセンかな。

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