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Formula One 2020(18)2020.12.21

アブダビGPは、フェルスタッペンが完全にレースを制して優勝した。
2位と3位にはボッタスとハミルトンのメルセデス・コンビが入った。
ゴール直後にハミルトンとボッタスは2台のメルセデスでドーナッツ・ターンを舞い、2020年シーズンの終幕を祝った。

レッドブルはアブダビGPの週末を通して速さを示し、メルセデスと互角に近い形で戦える状態にまで仕上がっていた。
レッドブルのマシンは、例年、シーズンン終盤になってようやくメルセデス・マシンの性能に追いつくというのが続いている。
今年の場合は、シーズン前の空力シミュレーターの値と実際の空力性能に大きなずれがあったために、修正するのに時間がかかったようだ。

予選Q3ではフェルスタッペンが見事なラップを決めて、2番手ボッタスを0.025秒差で抑えてポールポジションを奪取した。
フェルスタッペンのドライビング、アタックラップのタイヤマネジメントとPUのエネルギー放出マネジメントが全てがうまく組み合わさって、ようやく、メルセデスを予選で下すことができた。
ハミルトンは、ポールタイムから0.086秒遅れの3番手だった。
今年、著しい進境を遂げたマクラーレンのノリスが4番手、サインツが6番手だった。
アルボンは、ようやくリアの挙動が安定してきたレッドブルでフェルスタッペンから0.325秒遅れの5番手タイムを出した。
決勝レースは、フェルスタッペンが何とか2番手以下を抑えてトップをキープし、以下8番手までグリッド通りの順でレースは進んでいった。
6周目には、アルボンがノリスを下して4番手に上がる。

10周目にペレスがマシントラブルでコース脇にマシンを停めた。
即座にVSCが出て、各社一斉にピットインしてタイヤをハードに交換する。
12周目からセフティカーの船頭に代わり、14周目にレースが再開される。
再開後のトップ4の順位は変わらず、ほとんどの車はこのまま最後までタイヤ交換無しで走りぬく作戦だ。
この時点で軍配はフェルスタッペンんに上がったも同然だ。
今回決勝のペースでレッドブル勢に劣るメルセデス勢は、前半で一台がアンダーカットを仕掛け、もう一台がフェルスタッペンより長く走って、どちらかが前に出る作戦を用意していたはずだが、セフティカーが出たおかげでその作戦が取れなくなった。

フェルスタッペンは、その後、追いつく速さのないメルセデス勢を尻目にじわじわと差を広げていき、50周目には2番手ボッタスとの差を11秒まで広げた。
そして、フェルスタッペンはそのまま一度もメルセデスにトップの座を脅かされることなくゴールした。
今回メルセデスはMGU-Kに不安があったため、MGU-Kの出力を10KWほど絞っていたとされ、フェルスタッペン・レッドブルの完勝を許すことになった。
こうして、型コロナ下の異常な2020年シーズンは終幕を迎えた。

アブダビGP後の1週間の間に来シーズンのF1シートはほぼ確定した。
フェッテルはフェラーリからレーシングポイントへ、ペレスはレーシングポイントからレッドブルへ、サインツはマクラーレンからフェラーリへ、リチャルドはルノーからマクラーレンに移ることになった。
アロンソは久々にF1復帰してルノーに乗ることになった。
新人は、ミック・シューマッハ、ニキータ・マゼピンがハースから、角田裕毅がアルファタウリから来季F1デビューをすることになった。
ハミルトンだけが来季の契約を更新していない状態だ。

角田裕毅はF2ルーキーイヤーでF2チャンピオンシップ3位に入り、速さでF2のライバルたちを圧倒した才能あるドライバーだ。
ホンダが撤退しても、実力だけでトップチームから声がかかるドライバーになれるポテンシャルを持っている。
来年1年間の成績を見れば、チャンピオンを狙えるドライバーになれるかどうかはわかるだろう。
ホンダのF1撤退で落ち込んでいたファンにとっては、この上ないクリスマス・プレゼントとなった。

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YUKICHI OTSUKA/大塚雄吉

Formula One 2020(17)2020.12.11

サヒールGPは、ペレスが劇的な初優勝を遂げた。
ペレスは先週エンジン・ブローで悔しい思いをしたが、今週は全てがいい方に働いて、念願の賜杯を手にすることができた。
2位に入ったのはF1初表彰台のオコン、3位はストロールだった。

ハミルトンに新型コロナの陽性判定が出たことにより、急遽ウイリアムズのラッセル(メルセデスの育成ドライバーでもある)がハミルトンのシートに座ることになった。
ウイリアムズのラッセルのシートにはジャック・アイトキン、手にやけどを負ったグロージャンのシートにはピエトロ・フィッティパルディ(2回F1チャンピオンのエマーソン・フィッティパルディの孫)が座ることとなった。
中でも、ラッセルはウイリアムズのマシンで時折Q2まで進出するなど、非凡なところを見せていたことから、最も速いメルセデス・マシンに乗ったらどのような走りを見せるか注目された。

ラッセルは、予選から余すところなく速さを披露した。
予選Q1とQ2は最速で、Q3でも、もう少しでポールポジションを獲るところまで行ったが、最後にボッタスにひっくり返されて0.026秒差で2番手となった。
フリープラクティスから好調だったフェルスタッペンも今回はメルセデスト変わらぬ速さを見せてポールを狙っていたが、ボッタスとは0.056秒差の3番手となった。
フェルスタッペンは、決勝のスタートで前に出ることさえできれば、勝てる目はあると踏んでいたに違いない。
ルクレールもアタック・ラップを見事にまとめて4番手タイムを出した。
来年のシートが決まっていないペレスと来年のシートが危ういクビヤトが5番手、6番手につけた。

決勝レースは、スタートでラッセルがボッタスの前に出てトップで1コーナーを抜けていく、ボッタス、フェルスタッペンが2番手を争う中、4コーナーで2者の隙を突いて外側から前に出ようとしたペレスに内側から前に出ようとしたルクレールが絡んでペレスがスピンし、ペレスとの接触を避けようとしたフェルスタッペンがグラベルにつかまった。
結局、フェルスタッペンとルクレールはリタイヤとなった。ペレスは走ることができたので2周目にピットインしてミディアム・タイヤに交換した。この時点でペレスは最下位に落ちた。

5周目にセフティカーが入った。
7周目にはラッセル、ボッタス、サインツレースが再開される。

28周目まではこのオーダーでレースが進むが、29周目にサインツがピットインしてミディアムに交換したので、ストロールが3番手に上がる。
他のドライバーがタイヤ交換のためいったん後退するのを尻目に、2周目にタイヤを交換したペレスは30周目までに6番手まで上がった!
55周目になってもメルセデスのラッセルはトップを走り続けていて、ボッタスはラッセルから7秒以上離されている。
ペレスは57周目にはオコンを抜いて3番手まで進出していた。

エイトケンがウイングを落としたため62周目にVSCが出た。
メルセデスは、この時点で3番手ペレスと26秒のギャップを築いていたラッセルの優勝を確実にするために、ピットインしてタイヤを交換することにした。
ここで、メルセデスらしからぬミスで、誤ったタイヤをラッセルに装着してしまった。
ラッセルはもう一度ピットに入って正しいタイヤに交換する羽目になった。
このため、トップを快走していたラッセルは5位まで落ちた。
それでもラッセルはあきらめず、75周目にはトップのペレスと3.2秒差まで迫る。
ところが79周目にリアタイヤのパンクのためにピットインして15番手まで後退する羽目になった。
その後、ラッセルはゴールまでの8周で6台を抜いて9位でゴールし、ファーステスト・ラップも記録した。
ラッセルのF1初ポイントは3点に終り、ほろ苦いものとなった。

次は、今季の最終戦アブダビGPだ。
ハミルトンが戻ってくるので、ラッセルはウイリアムズから出走することになる。
最終戦なので、ドライバーはいつもよりアグレッシブに攻めるだろう。
ボッタスとアルボンは崖っぷちだ。フェルスタッペンはここで優勝してチームの来年につなげてほしい。

アブダビGPは、1位フェルスタッペン、2位ボッタス、3位ガスリー、4位ぺレス、5位サインツ、6位アルボン、7位フェッテル、8位リチャルド、9位ノリス、10位ラッセルかな。

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Formula One 2020(16)2020.12.04

バーレーンGPは、すでにチャンピオンを決めているハミルトンがスタート直後の大事故によって中断したレースを制した。
フェルスタッペンは、今回はハミルトンについて行くことはできたが、攻略するまでには至らず、2位に甘んじた。
来年のシートが確約されていないアルボンは何とか踏みとどまって表彰台に上ることができた。

決勝レースのスタートは、ハミルトンがポールポジションから1コーナーまでにトップに立ち、後にはフェルスタッペン、ペレスが続いた。
ボッタスは2番グリッドから4番手に後退した。
まもなく、後方で火の手が上がった。
グロージャンの乗るハースのマシンがガードレールに激突して真っ二つにちぎれて炎に包まれたのだ。

グロージャンは、燃え盛る炎の中から抜け出し、メディカルカーのスタッフの助けもあって奇跡的に軽症で脱出した。
グロージャンのヘルメットバイザーは溶けていたという。
軽い火傷と打撲で済んだのは幸運だった。

これまで、F1は大きな事故が起こるたびに対策を講じてきた。
F1の燃料はタンク内にあるスポンジ状のバッグに入っており、クラッシュしたときにガソリンが漏れ出ないようになっている。
それでも、今回火災が起こったのは瞬間的に車体がちぎれたために燃料ラインのガソリンに瞬間的に引火したのだろう。
数年前に導入されたヘイローのおかげで、ガードレールに激突してもドライバーは守られ、自力で脱出することができた。
車が大破したおかげで衝突のエネルギーを吸収したであろうこともある意味で幸運だった。
事故の映像を見ると、グロージャンは後方右側から来るクビヤトに気づかずにコース左側から右側前方にステアリングを切ったように見える。
F1は小さなバックミラーではなく後方カメラノ映像をコクピットのディスプレイに表示する方がいいかもしれない。

決勝レースは1時間後に2周目からスタンディングスタートとなった。
再開されたレースもハミルトン、フェルスタッペン、ペレスのオーダーで走り始めたが、またもや後方でクビヤトとストロールが接触してストロールのマシンがひっくり返ってしまった。
今度は幸いにも火災事故にはならず、セフティカーが5周目に入り9周目にはレースが再開された。

10周目以降中盤では、激しい順位争いが繰り広げられていたがトップ3の順位は変わらず、フェルスタッペンがハミルトンとの差を一時3秒台まで詰めるがそれ以上迫ることはできなかった。
レースはこのままの順位で終わるかと思われたが、54周目になって、不運にもペレスのエンジンから白煙と炎が噴出し、ひやっとさせたが大事には至らず、ペレスはリタイヤした。
ペレスの後方にいたアルボンは運よく3位を手にした。

次は、サヒールGPだ。
バーレーンGPと同じバーレーン国際サーキットの外周だけを結んで使うコースで行われるため、全く異なるコース特性となる。
オーバルではないが、4つのコーナーを4つの直線でつないだだけの単純なレイアウトになる。
レッドブルではホンダの田辺氏のオーバル経験に期待しているらしい。
今回は新しいドライバーが数名登場する。
申請コロナウイルスの検査で陽性となったハミルトンの代わりにウイリアムスのラッセルがメルセデス・マシンのステアリングを握る。
ラッセルのシートとグロージャンのシートには新しいドライバーが座ることになる。

バーレーンGPは、1位フェルスタッペン、2位ボッタス、3位ぺレス、4位ガスリー、5位アルボン、6位サインツ、7位ラッセル、8位ストロール、9位ガスリー、10位フェッテルかな。

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Formula One 2020(15)2020.11.27

トルコGPは、ハミルトンが滑りやすい路面と天候に翻弄されたレースを制した。
そして、ハミルトンは表彰台の中央で2020年F1ワールドチャンピオンに輝いた。
ハミルトンにとって、これ以上ないチャンピオン獲得シーンだった。
ハミルトンはこれで通算7度目のチャンピオンシップを獲得したことになり、ミハエル・シューマッハに並んだ。

ハミルトンから31秒以上離されたがペレスが2位でゴールした。
難しいコンディションの時にいつも力を発揮するペレスの面目躍如だ。
これほど実力のあるペレスの来シーズンのシートがまだ決まっていない。
ペレスから僅か0.327秒遅れで3位に入ったのはフェッテルだった。
フェッテルは2007年にトロロッソからF1にデビューしたが、2008年の雨のイタリアGPで他を寄せ付けず初優勝を飾った。
2010年には最年少のワールドチャンピオンに輝き、この最年少チャンピオン記録はいまだに破られていない。
4年前にフェラーリに移ってからは試練が続いていたが、トルコGPでの3位入賞は、フェッテルが雨で比類のない速さを持っていることを改めて示した。

トルコGPの週末は予選が始まるまではレッドブルがすこぶる好調だった。
FP1とFP2の両セッションでフェルスタッペンは最速だった。
メルセデス勢は、レースの直前に再舗装された滑りやすい路面とアップダウンの激しいコースに悩まされていた。
このまま予選に突入すればフェルスタッペンのポールポジションは間違いないと思われた。
土曜日は気候が金曜日から一転して雨まじりになった。
そんな中で行われた予選でトップタイムを出したのはストロールだった。
レインタイヤで争ったQ1とQ2では圧倒的に速かったフェルスタッペンは、ミディアムタイヤではタイムが出せず予選2番手に甘んじた。
ペレスが3番手、アルボンが4番手となり、メルセデスはハミルトンが6番手、ボッタスが9番手となった。

決勝レースは、ピットレーンスタートのウイリアムズ2台を除いて全車レインタイヤでのスタートとなった。
スタートでは、フェルスタッペンとアルボンが出遅れ(ホンダのラウンチ・コントロールが原因か?)ストロールとペレスが1・2番手を形成し、あっという間に3番手に上がってきたのはフェッテルだった。
3周目には上位3人はフェルスタッペン、アルボン、ハミルトンの順に定着する。

6周目になると路面は乾き始め、7周目から9周目のまでの間にルクレール、ボッタス、フェッテル、ハミルトンが相次いででインターミディエイトに交換する。
全車がインターミディエイトに交換を済ませた後、15周目にバーチャルセフティカーが出る。
その後、フェルスタッペンとアルボンは後退し、レッドブル勢に変わって順位を上げてきたのはハミルトンだった。
ハミルトンはインターミディエイトにうまく適応し、中盤の長いスティントをインターミディエイトで引っ張ったことで、37周目にはトップに立つことができた。

その後は、ハミルトンは巧みなドライビングでタイヤをいたわりながらコンスタントに速いタイムで周回を重ね2位以下を寄せ付けずに7度目のチャンピオンに向かって走り続けた。 見事だ。

次は、バーレーンGPだ。
バーレーン国際サーキットは4本の直線と難しい中低速コーナーが連続するコースで高低差もある。
空力とコーナリングに優れたマシンに有利なことから、かつてはレッドブルが得意とするコースだったが今年のメルセデスにも適しているようにも思われる。
サキールが雨になることはまずないだろうから、レッドブルがトルコで投入したアップデートの真価が決勝で発揮されれば面白いことになる。

バーレーンGPは、1位フェルスタッペン、2位ボッタス、3位リチャルド、4位ガスリー、5位サインツ、6位フェッテル、7位ルクレール、8位ペレス、9位アルボン、10位ノリスかな。

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Formula One 2020(14)2020.11.11

エミリア・ロマーニャGPは、ハミルトンが多少の幸運に恵まれて優勝した。
ハミルトンの勝利を脅かす可能性のあったボッタスとフェルスタッペンは二人とも不運に見舞われた為、結果はハミルトンの楽勝だった。
ハミルトンはただでさえ強いのに運まで味方につけられたのでは手の付けようがない。

この勝利で、メルセデスは7年連続コンストラクターズチャンピオンに輝き、ドライバーズタイトルも手中に収めた。
ドライバーズ・チャンピオンの方は、ボッタスにまだ数学的可能性が残されているので決まってはいないが、どちらにしてもメルセデスのドライバーが獲得することに変わりはない。
パワーユニット規定がターボハイブリッドになってから7年間、メルセデスの完全制覇が続いていることになる。

今回、ハミルトンは予選から絶好調だったわけではない。
Q3で僅かな差(0.097秒差)ながらボッタスにポールポジションを持っていかれた。
フェルスタッペンは、ほぼ指定席となった3番手で、ボッタスとは0.567秒差だった。
ガスリーはフェルスタッペンから0.331秒差で4番手に着けた。
今年のガスリーは本当に速い。
フェルスタッペンに合わせて仕立てられたレッドブルのマシンでこれを上回るタイムを出せるかどうかはわからないが、アルファタウリで4番手タイムは立派なものだ。
レースでは自力で表彰台を狙える位置だ。

決勝レースは、ボッタスがきれいにスタートを決めてトップで1コーナーに突っ込んでいった。
若干出遅れたハミルトンの間隙を突いてフェルスタッペンが2番手に上がった。
今回のハミルトンは、タイヤを痛めないために無理をしなかったのではない。
ただ、チャンピオンシップがほぼ手中にあるハミルトンは、クラッシュしてリタイヤすることだけは避けたい。
フェルスタッペンもそれがわかっていてぎりぎりのところを攻めたのだ。

8周目には好調だったガスリーがラジエターのトラブルでリタイヤに追い込まれる。
15周目にはソフトでスタートしたドライバーたちが続々とピットインしてタイヤ交換を済ませる。
19周目にはミディアムスタートのフェルスタッペンがピットインしてトップのボッタスをアンダーカットしようと試みるが不発に終わる。
タイヤのつき方がうまいハミルトンは、スタートから履いているミディアムで快走を続けていて、ボッタス、フェルスタッペンに対して相対的に優位に立ち始める。
ハードタイヤのフェルスタッペンはミディアムタイヤのハミルトンのペースについていけない。

29周目にオコンがゲインイン不明のマシントラブルでコースわきに車を止めたときに、短い間のバーチャルセフティカー・モードに。
ハミルトンはすかさずピットインしてタイヤ交換したのでロスタイムは通常のピットストップの半分ぐらいで済んだ。
35周目にはハミルトンがボッタスとフェルスタッペンに6秒差をつけてトップに立った。
勝負あり。43周目にはフェルスタッペンがボッタスのミスを見逃さず前へ出てこのレース最大の見せ場を作る。
ところがフェルスタッペンの車は51周目に右リアのタイヤがバーストしリタイヤに追い込まれる。
ボッタスはコース上の遺物を拾ってしまったためペースが上がらずハミルトンをできず2位でゴールした。
ハミルトンは、ファイナルラップ後半はペースを落としてボッタスが追いつくのを待ち、ゴール後はメルセデス2台が並んでウイニングランをして、メルセデスのチャンピオンシップ獲得を自ら祝った。

次は、2011以来9年ぶりに開催されるトルコGPだ。
トルコは10月30日にエーゲ海地震があって数百人の死傷者が出ている。
それでも、2週間後のF1は今のところ予定どおり開催される。
2009年のトルコGPではジェンソン・バトンがブラウン・メルセデスで優勝している。

ホンダは、2009年にはチャンピオンを獲れるだけのマシンを開発しておきながら、2008年のシーズン終了時に突然トップの決断で撤退を決めてしまった。
それを無償で引き継いだのが、当時のホンダF1シャシー開発責任者だったロス・ブラウンでブラウン・グランプリの名でメルセデス・エンジンに乗せ換えて1年間戦ってチャンピオンをとった。
そして、2009年末にチームごとメルセデスに売り渡してしまった。
そのチームが今のメルセデス・チームの母体になっている。
今回も、ホンダは同じようなことを繰り返そうとしている。
本田宗一郎が健在な頃、バイクの世界選手権で長年にわたって全クラス制覇を続けたことから、スポーツ自体とトライバル・メーカーの存続が危ぶまれるとして撤退したのとは大違いだ。

トルコGPの開催されるイスタンブール・パークのコースは14のコーナーからなるテクニカルなコースだが、今のF1にとっては緩いコーナーは直線も同じだからどうなることか。現行規定のF1での走行データはどのチームも持っていないだろうから、うまく合わせこんだチームが前に出てくる。

トルコGPは、1位フェルスタッペン、2位ボッタス、3位ガスリー、4位リチャルド、5位サインツ、6位フェッテル、7位ルクレール、8位ペレス、9位アルボン、10位ノリスかな。

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