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YUKICHI OTSUKA 大塚雄吉
F1 ウォッチャー
幼少期にF1に魅せられ、50年以上にわたって、日本製のF1が出ていなくても、日本人F1ドライバーがいなくても50年以上にわたってF1を見続けてきた、F1 ウォッチャー。

Formula One 2023(19)2023 / 10 / 27

USGPは、フェルスタッペンが苦労しながらも優勝をものした。
これで、フェルスタッペンは通算50勝目を挙げたことになる。
2位にはノリス、3位にはサインツが入った。

USGPの週末はカタールGPに続いて土曜日にスプリント・レースが組まれた。
このため、予選は金曜日の午後に行われた。
予選Q1のトップ4は、ハミルトン、ノリス、フェルスタッペン、サインツだった。
角田は5番手タイムを出した。
予選Q2は、ルクレール、フェルスタッペン、ハミルトン、サインツの順となった。
角田は1000分の18秒差で11番手となりQ3進出を逃した。
予選Q3は、ルクレール、ノリス、ハミルトン、サインツ、ラッセルの順となった。
フェルスタッペンはルクレールをわずかに上回るタイムを出したがトラックリミット違反でタイム抹消となり、予選6番手となった。
ポールポジションのルクレールから9番手のペレスまで0.45秒しかない緊迫した予選だった。

土曜日はスプリント・レース。
SQ1のトップタイムはフェルスタッペンが記録し、ルクレール、アルボンが続いた。
角田は、セッション終了間際を狙ってラスト・アッタクをしようとしたが、他車が前に出て行くてを阻まれ、セッション終了前にコントロールラインを横切ることができなかった。
このため、1回目のタイムのみで19番手に終わった。

SQ2はフェルスタッペン、ルクレール、サインツ、ノリスの順だった。
アロンソは12番手、ストロールは14番手となり、アストンマーチンが今回投入したアップデートは機能していなかった。
リチャルドは0.031秒差で11番手となった。

SQ3は予選でトラック・リミット違反のため6番手となったフェルスタッペンがトップタイムを出して鬱憤を晴らした。
2番手には0.055秒差でルクレールが続き、ハミルトンとノリスが続いた。
ただし、今回のシュートアウトのタイムを見ると、トップのフェルスタッペンと4番手ノリスの間は0.1秒も離れておらず、フェルスタッペンが際立って速いわけではなかった。

スプリント・レースは、スタートでフェルスタッペンがルクレールを強く牽制してトップの位置をキープし、ハミルトンがルクレールを交わして2番手に上がった。
サインツもピアストリとノリスを交わして4番手に浮上した。
レースはこのまま進み、トップ3の順位は変わらなかったが、サインツは唯一ソフトタイヤでスタートした(本レース決勝にミディアムを残すため)後半になってズルズルと後退していった。
スプリントレースは、フェルスッタッペン、ハミルトン、ルクレール、ノリス、ペレス、サインツの順でゴールした。
サインツは6位になったがソフトでよく最後まで走った。
角田は、19番手から追い上げて、19周の間に5台抜いて14番手でゴールした。
スタート位置のせいでポイントからはほど遠かったが、レースでのペースが良かったこととミディアム・タイヤの使い方をフルにシミュレーションできたことは有益だった。

フロントローにフェルスタッペンのいない決勝レースは、ノリスが見事にスタートを決めてポールポジションのルクレールを抑えて1 コーナーを立ち上がった。
3番手はサインツ、以下、ハミルトン、フェルスタッペン、ピアストリの順で続く。

フェルスタッペンは、5周目にはサインツを交わして4番手、11周目にはルクレールを交わして3番手にまで進出するが17周目にピットインしてタイヤをミディアムからミディアムに交換した。
この後、各車続々とピットインするがルクレールとラッセルはまだミディアムで引っ張っている。
ルクレールが24周目にピットインしてハードに交換した時点で、トップはノリス、続いてフェルスタッペン、ハミルトン、サインツ、ペレスルクレール、ラッセルの順となった。
ハードタイヤを履いているのは、ノリス、ハミルトン、ルクレール、ラッセルだ。
フェルスタッペンは28周目にノリスを抜いてついにトップに立った。

35周目にノリス、36周目にサインツとフェルスタッペンがピットインしてタイヤを交換した。
39周目にはフェルスタッペンがトップに返り咲いた。
この後、フェルスタッペンとノリスの攻防が続いていたが、49周目にミディアムタイヤを履いたハミルトンがノリスをパスして2番手に上がった。
フェルスタッペンとは5秒差。ブレーキにトラブルを抱えるフェルスタッペンは、最終盤ハミルトンに迫られるが、抜かれることはなく、ゴールまで逃げ切った。
2番手でゴールしたのはハミルトン、以下、ノリス、サインツ、ペレス、ルクレールの順となった。
ゴール後、ハミルトンとルクレールのマシンのスキッドパッドが摩耗しすぎていたことが判明したため、二人は失格となった。

角田は、11番手スタートながら、ミディアム・タイヤをうまく使って速さをキープし、10位でゴールした。
最終盤、後続のアルボンとの差を21秒まで広げたところで54周目にピットインしてソフトに交換し、ファーステスト・ラップを記録した。
上位2台の失格で順位も8位となり、5ポイントを獲得した。
予選で使わなかったソフトとスプリント・レースで使わなかったミディアムを決勝レースでフルに使って出した見事なレース結果だった。
角田は、残り4レースでも同じようなパフォーマンスを示すことができれば、ホンダの後ろ盾がなくてもF1に残ることができるようになるだろう。

次は、メキシコGPだ。
2000m以上の高地で低酸素のためPUにもドライバーにも負担がかかる。
空力面でもウイングによるダウンフォースを確保するために大型のウイングを立てて使用しなければいけない。
メキシコGPはペレスにとってのホーム・グランプリだ。
熱狂的なメキシコ人観客が、ペレスを応援する。
ペレスは、メキシコ生まれなので低酸素には慣れていてフィジカル面でも有利だ。
ホームでイタリア・グランプリからあとの低迷からなんとか脱してほしい。

メキシコGPは1位フェルスタッペン、2位ノリス、3位ハミルトン、4位ルクレール、5位ペレス、6位ラッセル、7位アロンソ、8位サインツ、9位ストロール、10位角田かな。

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