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YUKICHI OTSUKA 大塚雄吉
F1 ウォッチャー
幼少期にF1に魅せられ、50年以上にわたって、日本製のF1が出ていなくても、日本人F1ドライバーがいなくても50年以上にわたってF1を見続けてきた、F1 ウォッチャー。

Formula One 2018(13)2018.08.31

フェッテルが、ベルギーGPを制した。
2位に入ったハミルトンに11秒差をつける快勝だった。
フェルスタッペンは、ハミルトンから20秒遅れてゴールした。
フェルスタッペンは、高速サーキットでは不利なレッドブルのマシンからすべてを引き出した。
フェルスタッペン自身は、「こうゆうレースもあるさ」と語り、ベストを尽くしたという感じが滲み出ていた。

予選は、スパ・ウエザー(レース中に雨が降ったり止んだりすることが多く、コースが長いのでコースの位置によって雨が降っていたりいなかったりする)に見舞われたために面白くなった。
Q1はドライコンディションだったが、Q2終了まで7分となったところで雨が降り始めた。
雨がいったん止んだため、Q3は全車スーパーソフトでスタートしたが、雨足が強くなり残り、終了まであと10分のところで、各車インターミディエイトに履き替えてタイムアタックすることになった。
このためQ2トップのフェッテルが出したタイムは1分41.5秒だったのに対し、Q3トップのハミルトンのタイムは1分58.2秒だった。
Q3の方がQ2より17秒も遅い。
フォースインディアのオコンが3番手、ペレスが4番手に着けたことには驚かされた。
財政難のため、ストロールの父親に買収されたフォースインディアだが、昨年コンストラクターズ・チャンピオンシップ4位のチームが少ない予算で、いい車を作っている。ハースもドライバー二人が予選5番手と9番手に入っている。

決勝レースは、スタート直後の大クラッシュで始まった。
後方からスタートしたヒュルケンベルグが1コーナー手前でアロンソに激突、宙を舞った。
アロンソのマクラーレンはルクレールのザウバーの上から降ってきた。
あわや大惨事かと思われたが、車は大破したもののドライバーは3人とも無傷だった。
特にルクレールはヘイローに救われた。
ザウバーのヘイローには生々しい傷痕が付いていた。
しかし、ヘイロー本体は変形しておらず、ドライバーの命を守るという役目を果たした。
このほかにもリチャルド、ライコネン、シロトキン、ボッタスがマシンにダメージを負った。
後方でアクシデントが発生している間に、フェッテルはオ―ルージュの上り坂でハミルトンをかわしてトップに立った。
最新スペックのフェラーリPUはメルセデスPUよりパワーがありそうだ。

2周目からセフティカーが出て、5周目には引っ込む。
直後にフェルスタッペンが4位まで進出し、11周目までには3位に浮上した。
ハミルトンは懸命にフェッテルを追ったが、スパのフェラーリ・フェッテルには歯が立たなかった。

ベルギーGP終了時点で、チャンピオンシップポイント1位のハミルトンと2位フェッテルの差は17ある。
フェッテルは、今後3勝してやっとハミルトンを上回ることができる。
残りは、8レース、フェッテルは1度でもリタイヤしたら苦しくなる。
次は、フェラーリの地元、イタリアGPだ。
トロロッソもイタリアのチームであり、実は、ハースもシャシーはダラーラ、PUはフェラーリなので、ホームグランプリのようなものだ。
予選・決勝とも晴れてくれれば、PU+空力の実力を比較することができる。
ホンダはPU オアップグレードをここで投入してくる可能性がある。

イタリアGPは、1位フェッテル、2位ライコネン、3位ボッタス、4位フェルスタッペン、5位リチャルド、6位ハミルトン、7位ペレス、8位グロージャン、9位ルクレール、10位ガスリーかな。

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