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YUKICHI OTSUKA 大塚雄吉
F1 ウォッチャー
幼少期にF1に魅せられ、50年以上にわたって、日本製のF1が出ていなくても、日本人F1ドライバーがいなくても50年以上にわたってF1を見続けてきた、F1 ウォッチャー。

Formula One 2014(12)2014.08.22

ハンガリーGPでリチャルドは見事に2勝目を決めた。
これでリチャルドは混戦の中でもきっちりと結果を出すことのできるドライバーであり、チャンピオンシップを争うことのできるドライバーであることを証明した。
アロンソは、例によってフェラーリから引き出せる全てを引き出して2位に入った。
この日のフェラーリはアグレッシブな作戦を採り、最後のスティントを長く取ったことが効を奏した。
タイヤが最後までもたなかったら5位ぐらいまで転落するギャンブルだったが、今のフェラーリはこのぐらいのことをやらないと表彰台には立てない。

3位に入ったのは予選Q1で急なマシントラブルに見舞われたためにピットスタートとなったハミルトンだった。
ハミルトンは決勝ではノートラブルで激しく追い上げ、2位アロンソまで0.6秒差まで追い上げてゴールした。
4位にはロスベルグが入ったので二者のチャンピオンシップ・ポイント差は若干縮まった。
5位以下は前の4台からかなり離されて、5位マッサ、6位ライコネン、7位フェッテル、8位ボッタス、9位ヴェルニュ、10位バトンの順でゴールした。
このコースと猫の目のように変わる天気を得意とするバトンは予選7位につけて久々の上位フィニッシュを狙っていた。
しかし、天気の変わり目を読み間違り、最初のタイヤ交換のタイミングを遅らせたことが裏目に出て期待はずれの結果に終わった。
ハンガリーGPの予選は晴れていて、予選1位のロスベルグと予選2位のフェッテルの間には1.5秒以上の差があった。
決勝が降ったり止んだりの天気でなければ退屈なレースになっていたかも知れない。
それでも、ハミルトンの猛烈な追い上げは間違いなく見ることができただろう。
それにしても、ハミルトンとフェッテルのほうにメカニカルトラブルがよく起こる。

夏休み明けの第12戦はベルギーGPだ。
高低差のある高速コースで天候が変わりやすいコースなので、天候の読みが結果に大きく影響する。
レース直前になってカーターハム・チームは可夢偉の代わりにアンドレ・ロッテラーがベルギーGPに出場すると発表した。
ロッテラーといえば日本のレースに出場している選手でルマンに3回優勝している実績のある選手だ。
しかし、PUの制御が複雑な現在のF1で、いきなりハイ・パフォーマンスを示すのは容易ではない。
4回連続チャンピオンのフェッテルでさえ苦労している。
日本GPで可夢偉を見たい日本人から日本GPのスポット・スポンサーをたくさん集めるための策かもしれない。
20年ほど前は日本が多くのF1シートを金で買っていたから裏返しといえば裏返しだが・・・。
できれば、シンガポールと日本では可夢偉の姿を見たいものだ。

スパ・フランコルシャンではパワーと空力に優れたマシンが有利だ。
メルセデスが有利なことに変わりがない。
あとは、レッドブル、ウイリアムズ、マクラーレンあたりがどこまでメルセデスに近づけるかだ。加えて、雨が時折降ればレースは面白くなる。

ベルギーGPは1位ハミルトン、2位フェッテル、3位バトン、4位アロンソ、5位マッサ、6位リチャルド、7位ペレス、8位ボッタス、9位ライコネン、10位クビアトかな。

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YUKICHI OTSUKA/大塚雄吉
学会ネット株式会社 代表