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YUKICHI OTSUKA 大塚雄吉
F1 ウォッチャー
幼少期にF1に魅せられ、50年以上にわたって、日本製のF1が出ていなくても、日本人F1ドライバーがいなくても50年以上にわたってF1を見続けてきた、F1 ウォッチャー。

Formula One 2022(4)2022.04.22

サウジアラビアGPは、フェルスタッペンがルクレールとコーナー侵入の譲り合い!!を制して劇的な優勝を飾った。
3位にはサインツが入り、セフティカーのタイミングによって不利を被ったペレスは悔しい4位に終わった。

オーストラリアGPは、ルクレールが圧勝した。
2位にはペレスが入り、3位にはラッセルが入ったが、ルクレールにおおこな差をつけられた。
サウジアラビアGPでルクレールを抑えて優勝したフェルスタッペンは、PU付近から火が出てリタイヤした。
ルクレールは予選から決勝に至るまで安定した速さを見せつけた。
リタイヤしたフェルスタッペンがそのまま走っていても2位でゴールすることしかできなかったはずだ。

予選Q1は、レッドブルの調子が良く、フェルスタッペンが1番手タイムを叩き出した。
ペレスも2番手に着けた。
フェラーリのルクレールとサインツは3番手と4番手タイムで続いた。
5番手は、今回好調のアルピーヌのアロンソだった。

予選Q2はペレスがトップタイムで、サインツ、ルクレール、フェルスタッペンが続き、順序は変わったがトップ4の顔ぶれは変わらない。
アロンソはQ2でも5番手につけた。

そして、予選Q3、ルクレールが満を持してポール。
タイムを叩き出し、フェルスタッペンは0.286秒差の2番手タイムに甘んじた。
3番手はペレス、4番手は今回好調のマクラーレンを騎るノリスだった。
メルセデスのハミルトンとラッセルは5・6番手をキープした。
Q1・Q2で好調だったアロンソはポールも狙えると意気込んでQ3を走ったが、攻めすぎてクラッシュしてしまい10番手。
サインツはちょっとした不運が重なり8番手スタートとなった。

ルクレールは、決勝のスタートを綺麗に決めて、フェルスタッペンが2番手で追う。
3番手に浮上したのはハミルトン4番手はノリスの順で続く。
スタートで出遅れたペレスが5番手、ラッセルは6番手と言う順序でレースは始まった。
サインツはハードタイヤでスタートしたために14番手まで後退してしまった。
焦ったサインツは2周目にコースアウトしてグラベルに捕まり、リタイア。このためVSCとなり、続いて、セフティカー出動となる。

7周目にルクレール、フェルスタッペン、ハミルトン、ペレス、ラッセル、ノリス、リチャルドの順で再スタートとなった。
10周目にペレスがハミルトンを抜いて3番手に浮上した。この後、トップグループ7台の順いに変動がなく、ルクレールは2番手フェルスタッペン以下を少しずつ引き離していく。
フェルスタッペンは19周目までにルクレールに9秒近く差を開けられタイヤも限界に来ていたのでピットインしミディアムからハードにタイヤを交換する。
セフティカーが入っていたことを考えるとフェルスタッペンのマシンはタイヤの耐ちが悪い。

快走を続けていたルクレールは22周目にピットインし、タッがトップでコースに復帰する。
23周目にまたもやセフティカーが出た。
ここまでタイヤを耐たせていたラッセルはセフティカー出動中にタイヤ交換し、3番手につけた。
27周目、ルクレール、フェルスタッペン、ラッセル、アロンソ、ペレス、ハミルトン、マグネッセンの順でレースは再開される。
ただし、ハード・タイヤでスタートしたアロンソとマグネッセンはタイヤ交換を済ませていない。

フェルスタッペンはここぞとばかりに、際スタート直後に頭を取ろうとするが、ルクレールもそうはさせない。
フェルスタッペンは、ルクレールを抜くどころか、1周につき1秒近く離されていく。
38周目にはトップ5の順位は、ルクレール、フェルスタッペン、ペレス、ラッセル、ハミルトンの順で固まったように思われた。

ところが、39周目に入ったところでフェルスタッペンが急にマシンをコース脇に止めた。
リアカウル内に炎が見える。結局フェルスタッペンは、燃料供給系のトラブルでリタイヤすることになった。
フェルスタッペンは、バーレーンとオーストラリアで2位は確実だったところがノーポイントだったから、未だシーズン序盤戦とはいえ、チャンピオンシップを連覇する上ではかなりの痛手だ。

レースはその後、ルクレールがペレス以下を20秒近く離して独走し、ペレス、ラッセル、ハミルトン、ノリス、リカルドの順でゴールした。
ルクレールは、ファーステストラップも記録した。
今シーズンのフェラーリとルクレールは、今のところ、2020年シーズンまでのメルセデスとハミルトンのような頭抜けた速さを見せている。
レッドブルは、挙動が不安定でセッティングが思うようにいかず、結果としてタイヤに厳しいマシンとなっているだけでなく、油圧と燃料供給系統の問題も抱えている。
メルセデスは、ポーポイジングの悪影響から抜け出すことができない。
ヨーロッパラウンドでレッドブルとメルセデスはフェラーリに近づくことができるのだろうか・・・・。

次は、エミリア・ロマーニャGPだ。
グランプリが開催されるイモラは、かつてサンマリノGPの名前で第2イタリアGPが開催されてきたコースで、2020年にGPコースに復帰した。
直線区間の短いコースだが、近代のF1は連続するコーナーを直線並みの速さで走ることができる。
エミリア・ロマーニャGPはフェラーリとアルファタウリチームにとってはホームレース、アルファロメオにとってもブランド・スポンサーのホームレースだ。
サインツは、最近ちょっとした不運にに端を発した焦りから思うような結果が出せないでいる。
この辺で、結果を出さないとNo.2への道を歩むことになる。
角田は昨年より落ち着いてマシンのセットアップも着実にやっているが、このままでは、並みのF1ドライバーとして埋没してしまう。
角田はよく知ったイモラでの結果を求められる。

エミリア・ロマーニャGPは1位サインツ、2位フェルスタッペンペレス、3位ルクレール、4位ペレス、5位ハミルトン、6位角田、7位ラッセル、8位ガスリー、9位アロンソ、10位ボッタスかな。 

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YUKICHI OTSUKA/大塚雄吉

Formula One 2022(3)2022.04.08

サウジアラビアGPは、フェルスタッペンがルクレールとコーナー侵入の譲り合い!!を制して劇的な優勝を飾った。
3位にはサインツが入り、セフティカーのタイミングによって不利を被ったペレスは悔しい4位に終わった。

予選は、Q1から波乱の幕開けとなった。
なんと、ハミルトンがQ1を通過できず16番手に沈んだ。
そして、角田は油圧系のトラブルで予選を走れずノータイムに終わった。
ウイリアムズの2台とコロナウイルス・テストで陽性が出て欠場となったフェッテルの代役ヒュルケンベルグがQ2へ進めなかった。
Q2のトップタイムはQ1同様サインツが押さえた。フェルスタッペンはQ2で4番手。

Q3では、ペレスがスーパーラップを決めて、初のポールポジションを奪取した。
ルクレールとサインツが2・3番手につけ、フェルスタッペンは4番手に留まった。
バーレーンGPに続いてレッドブルとフェラーリの4台が決勝の先頭2列グリッドに並んだ。
4番手のフェルスタッペント5番手のオコンの間には0.6秒ものタイム差があり、トップ4台と5番手以下のは次元が違う。
5番手以下では、ルノーとフェラーリPUユーザーの調子が良く、メルセデス自身を含むメルセデスPUユーザーが苦戦していた。

ペレスは、ポールポジションから決勝のスタートを見事に決めて、2番手はルクレール、サインツは2コーナーでフェルスタッペンに抜かれて4番手に後退した。
以下、オコン、ラッセル、アロンソ、ボッタスが続く。
予選で大クラッシュをしたシューマッハとレコノサンスラップ中にマシントラブルで止まってしまった角田を除く18台のによるバトルが始まった。

15周目になっても、トップのペレスと2番手ルクレールの差は1.6秒しかなく、ルクレールが先にピットインしてアンダーカットを狙うそぶりを見せる。
ペレスは、かさず16周目にピットインしてアンダーカットされまいとする。
ところが、その16周目にラティフィがクラッシュしてVSCが入る。
この間にルクレールとフェルスタッペンがピットインして順位を落とすことなくコースに復帰した。
トップを快走していたペレスは、不運にもVSC前にピットに入っていたので4番手に落ちてしまった。
事故処理に時間がかり、VSCからセフティカーに変った。
16番手からハードタイヤでスタートして追い上げていたハミルトンは、この間、タイヤ交換をせず順位を7番手まで上げた。

21周目にレースが再開されるとルクレールがトップのまま再スタートを制し、フェルスタッペン、サインツ、ペレスが続く。
37周目にリカルドがマシントラブルでピット入り口で止まってしまいVSCが出る。
ところが、その間にアロンソもピット入り口で止まってしまい、ピット入口が閉鎖になった。
6番てまで順位を上げていたハミルトンはVSCを利用してピットイン時間を稼ぐことができない。
41周目にVSCが解除され、ようやくピットレーンが開句や否やハミルトンはピットインしてタイヤを交換するが順位を12番手まで落としてしまう。

トップでは残り10周のフェルスタッペンとルクレールの熾烈な戦いが始まった。
42周目の最終コーナー手前でフェルスタッペンがルクレールの前に出るが、最終コーナーを抜けたところでルクレールがDRSを使ってフェルスタッペンを抜き返した。
フェルスタッペンは43周目の最終コーナー手前で今度はルクレールを抜かず先にかせる。
最終ラップに近い時点で2番手にいてDRSを使って前に出たほうが勝てるチャンスが高いので、最終コーナー手前ではポジションの譲り合いになってしまった。
フェルスタッペンは、46周目の最終コーナー手前でルクレールの後にピタリとつけ、47周目の頭で前にでた。
ルクレールは、同じやり方で抜き返そうとフェルスタッペンに迫るが、抜き返さないうちに、第1セクターでイエローフラッグが出た。
フェラーリは第1セクターのに第1セクターでフルにアクセルを踏めない。
ファイナルラップ最終コーナー手前で2番手だったルクレールはDRSを使ってゴール前の直線でフェルスタッペンに迫ったが、前に出ることができなかった。
終盤のイエローフラッグが無かったら、ルクレールが勝っていた可能性もある。

フェルスタッペンとルクレールは、同世代でカートに乗っていた頃から競い合っている仲間だ。
去年、ハミルトンとのチャンピオンシップ争いを制したフェルスタッペンの方にF1でのトップ争いに1日の長があったと言ったところだろうか。

次は、3年ぶりに開催されるオーストラリアGPだ。
アルバート公園内にグランプリ・コースは、今回大幅にが改修されている。
コーナーの形状が変わった。
しかし、コースは依然としてストリート舗装部分が多いのでグリップは劣る。
ペレスはこういう路面が得意だ。
リチャルドは久しぶりのホームGPだ。
レッドブルを離れてから成績の上がらないリチャルドだがホームレースで本来の速さを見せてほしい。

オーストラリアGPは1位フェルスタッペン、2位ペレス、3位サインツ、4位ルクレール、5位ハミルトン、6位ガスリー、7位ラッセル、8位角田、9位ボッタス、10位リチャルドかな。 

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YUKICHI OTSUKA/大塚雄吉