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YUKICHI OTSUKA 大塚雄吉
F1 ウォッチャー
幼少期にF1に魅せられ、50年以上にわたって、日本製のF1が出ていなくても、日本人F1ドライバーがいなくても50年以上にわたってF1を見続けてきた、F1 ウォッチャー。

Formula One 2023(7)2023.05.30

モナコGPはフェルスタッペンが圧勝した。
フェルスタッペンはポールポジションからからスタートして2位のアロンソに逆転されることなくモナコGP2勝目を飾った。
3位には、モナコで好調だったオコンが入り喜びを爆発させた。

モナコのコースに対して、現在のF1は速く大きすぎてレース中に抜くことが困難なので、スターティング・グリッドと決勝のゴール順はほぼ同じになる。
そのため、例年モナコは、決勝レースよりも予選に注目が集まる。
ガードレールに囲まれた市街地コースをドライバーは限界まで攻めてタイムを出す。
今年は例年にも増して激しい戦いとなった。

予選Q1は、昨年のモナコGP勝者、ペレスのクラッシュから始まった。
優勝経験者でも少しのミスでガードレールの餌食になる。
コース上のラバーが少ない状態で始まったQ1はトラック・エボリューションが大きく終了間際に走るほど有利になる。
Q1はフェルスタッペン、角田、アルボン、サインツ、ストロール、ラッセルの順となった。

Q2は、地元のルクレールが踏ん張り、フェルスタッペンに次いで2番手、3番定価はアロンソ、ラッセル、ハミルトン、ガスリーとなった。
Q3の争いは熾烈を極めた。
まずは、ルクレールが速いタイムを出した。
ところが、野獣のごとき(本人談)ドライビングで攻めたアロンソが上回ってトップタイムを塗り替えた。
最後にタイムアタックをしたのはフェルスタッペンだった。
フェルスタッペンは、セクター2を終えた時点でアロンソより0.2秒遅かったが、セクター3で何回もガードレールをこすりながら驚異的な速さで走りきり、アロンソより0.05秒速いタイムでポールポジションを奪取した。
予選3番手タイムはルクレール(走路妨害のペナルティで3グリッドダウンして決勝のスタートは6番グリッド)、以下、オコン、サインツ、ハミルトンの順となった。

決勝レースは、クリーンスタートでグリッド順通りで周回が始まった。
スタート・タイヤは、フェルスタッペンはミディアム、アロンソはハードだ。
アロンソはタイヤ交換のタイミングをずらして、フェルスタッペンの前に出るチャンスを狙っている。
早い周回数でセフティカーが出動すると裏目に出るが、コース上で抜くのは無理だからこれしか優勝を狙う手はない。
フェラーリ勢とガスリー、ラッセルもハード・タイヤでスタートだった。

28周目にトップのフェルスタッペンは2番手のアロンソに12秒近い差をつけていたがミディアムタイヤの表面が荒れ始めてタイムが落ち始めた。
この時点で雨雲が近づいていることがわかった。
34周目にはフェルスタッペンとアロンソの差は6秒にまで縮まった。
走り続けているうちにフェルスタッペンのミディアム・タイヤの状態が戻ってきてアロンソとの差はまた広がり12秒となる。

50周目から雨が降り始めた。
ここで、アロンソは54周目にハードからミディアムにタイヤを交換した。
アロンソは雨はすぐに止むと踏んだのだろう。
53周目になって雨足が強くなってきたので各車ピットインしてインターミディエイトに交換し始めた。
フェルスタッペンも55周目にピットインしてインターに交換した。
アロンソは56周目にピットに入ってミディアムからインターに交換せざるを得なくなった。

58周目時点でフェルスタッペンとアロンソの差は22秒あり、フェルスタッペンの独走状態となった。
フェルスタッペンはそのままアロンソに28秒差をつけてゴール・ラインを横切った。

角田は、9番グリッドからスタートしてミディアムタイヤで53周目まで引っ張って、インタミディエイトに交換した。
57周目時点ではノリスとの間に20秒の差をつけていたが、この頃から謎のブレーキ・トラブルが出始め、極端にラップタイムが落ちて、15位でレースを終えた。

モナコの1週間後にはスペインGPだ。
カタルーニア・サーキットはこれまでF1のテストに使われてきたコースなので、全チーム豊富なデータを持っているし、アップデートの効果を本格的に試すのにはもってこいのコースだ。
果たして、レッドブルとまともに戦えるチームが出てくるのだろうか?
アロンソとサインツはスペインGPがホームレースだ。
戦えるマシンを得て絶好調のアロンソとチームに対するフラストレーションに悩まされているサインツはどのような走りを見せてくれるだろう。

スペインGPは1位フェルスタッペン、2位アロンソ、3位ペレス、4位サインツ、5位ハミルトン、6位ルクレール、7位ラッセル、8位角田、9位ガスリー、10位ノリスかな。

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YUKICHI OTSUKA/大塚雄吉

Formula One 2023(6)2023.05.26

マイアミGPはフェルスタッペンが圧倒的な速さを見せて優勝した。
フェルスタッペンは9番グリッドからスタートしてトップに立ってからは、同じレッドブルに乗るペレスさえも寄せ付けずにゴールした。
3位にはアロンソが入った。
アロンソはレッドブルの2台を除けばトップ・ポイントだ。

マイアミGPのコースはマイアミ・ドルフィンズのアメリカン・フットボール球場周辺を臨時にサーキットとして使うので、舗装はストリート舗装だし、普段レーシングカーが走っていないので、タイヤのゴムが路面に張り付いてグリップが上がるのに時間がかかる。
このため、予選はセッションの後にアタックした方がいいタイムが出る。
予選開始直後と終了間際でのタイム差は大きく、各チーム・ドライバーはセッション終了間際にアタック・ランをする。
ところが、自分がアタック・ランをする直前に他の車がコースアウトしてイエロー・フラッグが出たりすると言いたいむを出せないのでリスクがある。

そんなリスキーな予選でポールポジションを獲ったのは、ストリート・マイスターと言われるペレス続いてアロンソ、サインツ、マグネッセン、ガスリー、ラッセルの順だった。
予選が上手くいかなかったドライバーは、ルクレールは7番手、フェルスタッペン9番手、ハミルトン13番手だった。

決勝レースは、ペレスを先頭にクリーンなスタートで、マグネッセンが4番手から7番手に後退した以外はグリッド順で1周目を終えた。
ここからハード・タイヤを履いたフェルスタッペンの怒涛の追い上げが始まる。
フェルスタッペンは5周目に6番手、9周目に5番手、10周目に4番手、14周目に3番手、15周目には2番手のアロンソを抜いて、トップのペレスまで3.7秒差にまで迫った。
ミディアムタイヤを履いて先行する上位勢をハード・タイヤで次々と抜いていく速さだった。
フェルスタッペンがペレスとの差を1.2秒にまで詰めたところで、ペレスはピットインしてミディアムからハードに交換した。
9番手でスタートしたフェルスタッペンは21周目にトップに立った。

フェルスタッペンはハード・タイヤで45周目まで引っ張ってピットイン、ミディアムに交換してコースに復帰した。
この時点で、ペレスとフェルスタッペンの差は1.3秒。48周目にはフェルスタッペンがペレスをオーバーテイクしてトップに返り咲いた。
フェルスタッペンはフレッシュなミディアムタイヤでファーステスト・ラップも記録して、終わってみれば完全優勝だった。

角田は、17番手スタートながら、次々とライバルを交わして11番手でフィニッシュした。
アルファタウリのマシンは予選より決勝の方にセッティングが合っていたように思われるが、それほど速くないマシンで、タイヤを上手く温存し、見事なブレーキングでライバルを下し、後ろから迫り来る速い車に抜かせず、ゴールの瞬間まで全力で戦った。
角田はドライバー・パワーランキングを6位まで上げた。

第6戦のエミリア・ロマーニャGPは洪水のため中止となり、次は3週間空けて、モナコGPとなる。

モナコGPの直前に、2026年からアストンマーチンとホンダが組んで、アストンマーチン・ホンダとしてF1に参戦することが発表された。
ホンダとしては、2026年からの新レギュレーションで、ICEがカーボン・ニュートラル燃料を用い、ICE・ターボとモーターのパワー比率が50/50になることで、カーボン・ニュートラル・モビリティを追求する上でシナジーがあると判断したのだという。
F1プロジェクトの運営方法をサスティナブルな形にしたこともあって、2輪と同じく長く続いていくことが期待できる。

次は伝統のモナコGPだ。
モナコの市街地は現在のF1向ではないとか、予選でほとんど決まってしまうとか言われながら、F1GPシリーズの頂点に輝くグランプリだ。
ドライバーの腕の差が大きく出ると言われ、雨でも降れば性能の劣るマシンでも上位に食い込むことができる、ドライバーズ・サーキットだ。
ルクレールは、ホームであるモナコのコースを得意としているが、いつもプレッシャーやちょっとした不運から勝つことができない。
今年ことは雪辱を晴らしてもらいたい。
ペレスとアロンソは優勝を狙っている。
角田はモナコで上位に入れればトップ・ドライバーの列に加わることができるだろう。

モナコGPは1位ルクレール、2位アロンソ、3位ペレス、4位サインツ、5位ノリス、6位ラッセル、7位ハミルトン、8位角田、9位ピアストリ、10位ヒュルケンベルグかな。

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YUKICHI OTSUKA/大塚雄吉

Formula One 2023(5)2023.05.02

アゼルバイジャンGPはペレスが制した。
2位にはここではペレスの敵ではなかったフェルスタッペンが入った。
レッドブルの2台から大きく話されたもののルクレールがなんとか3位に留まったが、背後にはアロンソが迫っていた。

今回はスプリント・レースが組まれているので、プラクティスは金曜日の午前のみで午後には決勝レースの予選が行われるというスケジュールになっている。
予選を制したのはフェラーリのルクレールだった。
そして、予選2番手はフェルスタッペン、3番手はペレスだった。
予選4番手以下はサインツ、ハミルトン、アロンソ、ノリス、角田!の順だった。しかも、角田はユーズドのソフトで8番手タイムを出した。

今年からは年間6GP でスプリント・レースが組まれることになった。
スプリントレースのあるGPでは土曜日1日をスプリントレース・デイに当てる。
午前中にシュートアウトと呼ばれるスプリントレース用の予選を行い、その順位でスプリント・レースのグリッドが決まる。
午後は、走行距離100Kmのスプリント・レースを行い、スプリントレースの1位から8位までにチャンピオンシップ・ポイントが与えられるというものだ。
F1を開催するリバティ・メディアがレース・ウィークの合計視聴率を上げるために導入した。

スプリント・シュートアウトの結果は、ルクレール、ペレス、フェルスタッペン、ラッセル、サインツ、ハミルトン、アロンソの順だった。
角田は、最後のアッタクをしてゴールラインを横切る直前にサージェントのクラッシュによって出された赤旗のためにベストタイム計測されず18番手となった。

ルクレールはスプリント・レースのスタートでトップをキープしペレスが続いたが、ラッセルがフェルスタッペンに充分なスペースを与えず、両者が接触して、フェルスタッペンはレッドブル・マシンのサイドポンツーにダメージを負ってしまった。
後方では、デフリースが角田をコーナーで外へ追いやった形になり、角田はタイヤとサスペンションにダメージを負ってリタイヤした。
このため開始早々にセフティカーが出動することになった。
再スタート直後にペレスはルクレールをあっさりと抜き去った。
ここからあとは、ミディアムタイヤがあまりにも耐たないことがわかったため、各車ペースを落として周回を重ねることになった。
フェルスタッペンはマシンにダメージを負っていたので、ルクレールから2位の座を奪うことはできなかった。
4位以下はラッセル、サインツ、アロンソ、ハミルトン、ストロールの順だった。
スプリント・レースを終えて、各チームは、ミディアムが翌日の決勝レースでスタートから10周ぐらいしかもたないことを実感させられた。

決勝レースのスタートはルクレールがクリーンスタートでトップに立ち、以下の6台ははスターティング・グリッドの順で無事にオープニング・ラップを終えた。
しかし、レッド部の決勝レースのペースにフェラーリは全く太刀打ちできず、ルクレールは4周目にはフェルスタッペンにトップの座を譲り、6周目にはペレスに2番手の座を譲る。

10周目にデフリースがフェンスに接触してイエローフラッグからセフティカーになった。
フェルスタッペンは11周目にピットインし、ハードタイヤに交換した。
ペレスは12周目にピットインしてした。セフティカーの後に続くのは、ペレス、ルクレール、フェルスタッペン、サインツ、アロンソ、ラッセルの順となった。
フェルスタッペンはセフティカーが入る前にピットインしたタイミングの関係で3番手に下がった形だ。
再スタート直後にフェルスタッペンがルクレールを、アロンソがサインツを、ハミルトンがラッセルを交わして順位を上げた。
角田はピアストリに仕掛けられたが順位を譲ることなくノアリスの後を追う。

この後、各チームは、ハードタイヤがどの程度の周回数をこなせるかわからないので、タイヤを労りながらのレースとなる。
今年からメインストレートのDRS区間が100m短縮されたこともありなかなか抜くことができない。
レッドブルの2台だけがダントツに速いだけで、あとはパレード・ランのようになってしまった。
ストリートコースに強いペレスにフェルスタッペンは追いつくことができず、ペレスすは今シーズン2勝目を挙げた。

角田は、ノリスとピアス取りに挟まれながら、一度もミスをすることがなくレースを走り切り、価値ある1ポイントを持ち帰った。

アゼルバイジャンからわずか1週間空けて、マイアミGPだ。2周続けてストリートコースだ。
今回もペレスとフェルスタッペンの戦いがどうなるか見ものだ。
サージェントはホームレースとなる。
サージェントは今年あと2回ホームレースがある。

マイアミGPは1位フェルスタッペン、2位ペレス、3位ルクレール、4位アロンソ、5位ハミルトン、6位ノリス、7位ラッセル、8位ストロール、9位ガスリー、10位角田かな。

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YUKICHI OTSUKA/大塚雄吉