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YUKICHI OTSUKA 大塚雄吉
F1 ウォッチャー
幼少期にF1に魅せられ、50年以上にわたって、日本製のF1が出ていなくても、日本人F1ドライバーがいなくても50年以上にわたってF1を見続けてきた、F1 ウォッチャー。

Formula One 2014(17)2014.10.31

ロシアGPは、ハミルトンが完璧なドライビングを見せて優勝した。
ハミルトンは、予選ではロスベルグより一周0.2秒速く、決勝ではロスベルグの13.6秒前でゴールした。
ハミルトンのロシアGPでの走りはチャンピオンとなるにふさわしいものだった。
ロスベルグは、予選で2位となった不利をスタート直後に挽回しようとした。
ところが、ブレーキングで無理をして前に出たために、タイヤにフラットスポットを作ってしまい、早々にピットインせざるを得なくなった。
今回は、初めてのコースということでピレリが保守的なタイヤを選択していたおかげで残りの周回を無交換で走りきることができたから良かったようなものの、2ストップのコースだったらもっと不利になっていただろうし、2位だって危うい可能性はあった。
一方、ハミルトンは、序盤から無理をしなくてもいつでも抜き返せると思っていたに違いない。
今年の後半からのハミルトンは昨年までと違いあせらずに冷静にレースを組み立てることができる。
絶対的に優位なマシンに乗っていることもあるが、同じマシンに乗るロスベルグに対して精神的に優位に立っているように思える。
マシン・トラブルによる不利なグリッドやリタイヤ、もらい事故など自分ではどうしようもないことが起こらない限りハミルトンは2014年チャンピオンになるだろう。

今シーズン後半、メルセデスとの差をどんどん詰めているウイリアムズのボッタスは、予選でトップのハミルトンと0.4秒差の3番手だったし、決勝でも2位ロスベルグと4秒差まで迫った。
ウイリアムズはレースによってはメルセデスをひっくり返せるレベルまできている。
とはいえ、メルセデスも改良を続けているからそれほど簡単ではないだろうが。
シーズン終盤になって、ようやくトップ・チーム間のレースが見られそうな状態になってきた。

マクラーレンもバトンとマグネッセンがそろって4位と5位に入り、来シーズンに向けたシャシーの改良が順調に進んでいることをうかがわせる。
逆に得意なはずの中速コースで振るわなかったレッドブルはパワーユニットの制約によるところが大きいのかもしれない。
ルノーPU がこのままだとレッドブルが来年チャンピオンチームとして復活するのは厳しい。
フェラーリもまだ重症だ。カーターハムとマルシアはこの3週間の間に破産してしまったのでアメリカGPとブラジルGPの出場を免除されているが、買い手が見つからなければ最終戦アブダビGPも出場できないだろう。

第17戦は大陸を移動してアメリカGPだ。
オースティンのコースは路面の摩擦抵抗が少なめのコースで連続したコーナーがある。
タイヤはソフトとミディアムの組み合わせだからタイヤ交換作戦はひとつの見所になる。
フェッテルは、今回6基目のエンジンになるから上位グリッドは望めないが、ラップタイムを見ればソチの不調がPUのせいだったかどうかがわかる。
マクラーレンはここでも速ければ復調は本物だ。
ロスベルグはハミルトンに傾いた流れを食い止めるためにはここで力を示さなければならない。
失敗しても最終戦はダブル・ポイントだから挽回のチャンスガないわけではないが・・・。

ロシアGPは、1位ロスベルグ、2位ボッタス、3位バトン、4位アロンソ、5位マッサ、6位ペレス、7位フェッテル、8位ライコネン、9位マグネッセン、10位クビアトかな。

2014 ©Yukichi Otsuka, All Rights Reserved

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YUKICHI OTSUKA/大塚雄吉
学会ネット株式会社 代表

Formula One 2014(16)2014.10.10

日本GPは、完全なウエット・コンディションの中、ハミルトンが優勝した。
ハミルトンは、予選でロスベルグより0.2秒遅かったが、決勝でロスベルグに9.1秒差をつけてゴールした。
これまで、鈴鹿とは相性の良くなかったハミルトンだが、そんなコースでも勝つことができるようになった。
3位にはトップから29秒遅れでフェッテルが入った。
今回のフェッテルのドライビングは久々に彼らしさがでていた。
フェッテルにとって、今シーズンのベスト・ドライビングといってもいいのではないだろうか。
レッドブル・チームは決勝が雨だと踏んで、マシンを完全な雨用セッティングにした。
このため予選では前列にいけなかったが、高速コースの鈴鹿で安定した3位・4位に入ることに成功した。
5位には鈴鹿を得意とするバトンがはいった。
バトンはタイヤ交換とセフティカーのタイミングがもう少し違えば3位を狙える位置にいた。
レッドブルとは逆にマシンが雨の決勝に合っていなかったウイリアムズはボッタスとマッサが6位と7位に入った。

今年の鈴鹿は雨のためにセフティカー・スタートとなってしまい、終盤も二連続クラッシュの後、セフティカーが出てそのまま赤旗フィニッシュとなってしまった。
それでも、レーシング走行中はさすがF1ドライバーという走りをドライバー達は見せてくれた。
ビアンキの事故は直前にクラッシュしたスーティルの車両をコース外に出すための重機にほぼ同じ場所にコースアウトして激突するというものだった。
なかなか起こらない悪い偶然の重なりによるものた。
F1は、これまでマシンがクラッシュしてもドライバーが命を失うことがないように安全面の改善を続けてきた。
マシンのドライバー保護強度基準の設定とクラッシュ・テスト、ドライバー救出のためのHANSシステム、コースのエスケープゾーン拡大など多くの対策が講じられている。
それでも、まだ危険が潜んでいることを思い知らされた。
たとえば、クラッシュでサスペンションごとタイヤが飛んできてドライバーに当たった場合の防護対策はまだ充分ではないように思う。

日本GP開催中にフェッテルが今シーズン限りでレッドブルを離脱することが発表された。
2015年、空いたレッドブルのシートには、ロシア人ドライバー、クビアトが座ることも発表された。
クビアトは今年の新人の中でピカイチの速さを示している大型新人だ。
これで2015年の各チームのシートの入れ替わりは活気を帯びることになるだろう。

第16戦は初開催のロシアGPだ。
今年、冬季オリンピックが開催されたばかりのソチで開催される。
オリンピック施設の間を縫うように走るコースは最近の新設コースの中ではタイト・コーナーの多いレイアウトのようだ。
今週末は3日とも晴れの予報だが新品コースにはラバーがのっていないので各チームはトラクション不足に苦労するだろう。
特に、ターン3はほぼ270度の真円コーナーなのでかなり走りにくいはずだ。
メカニカル・トラクションのいいマシンが有利だから、メルセデス・パワーを持っていなくても充分戦えるかもしれない。
F1ルーキーのクビアトが、F1初開催のロシアGPでどのような走りを見せるか注目される。
可夢偉も出走する。今レー ス、マルシアはチルトンのみが出走する。

ロシアGPは、1位フェッテル、2位ロスベルグ、3位バトン、4位アロンソ、5位クビアト、6位ボッタス、7位マッサ、8位ライコネン、9位マグネッセン、10位ペレスかな。

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YUKICHI OTSUKA/大塚雄吉
学会ネット株式会社 代表

Formula One 2014(15)2014.10.03

シンガポールGPは、ハミルトンが優勝しロスベルグがリタイアした。
ついに、ハミルトンがロスベルグを抜いてチャンピオンシップ・レースのトップに立った。
ロスベルグのマシンは電気配線に問題があって、ステアリングからの操作と表示が正常に働かないというもので、ドライビングではカバーのしようがないトラブルだった。
もしロスベルグがまともに走れていたら予選タイムはハミルトンと1000分の7秒しか違わなかったからチーム・メイト同士の白熱した戦いを見ることができただろう。

フェッテルは久々にフェッテルらしいパフォーマンスを見せてチーム・メイトのリチャルドより前でゴールした。
レッドブルは決勝で久々に二人そろって表彰台に登っただけでなく、予選でもメルセデスから100分の17秒しか離されていなかったから低速コースでの差は小さくなりつつあり、優勝を争えるレベルまできたと言える。
もっとも、決勝のペースにはかなり差があったからメルセデスを下すのは楽ではない。

4位のアロンソもハミルトンから15.3秒遅れでゴールしているから少しはレースらしくなってきた。
セフティカーが入っても後続とのギャップを一定に保って終始レースを支配したハミルトンは王者の走りだった。
振り出しに戻ったチャンピオンシップ争いは、残り5戦で決着をつけることになった。

第15戦はいよいよ日本GPだ。
鈴鹿ではドライバーとマシンの様々な能力が試される。
低速、中速、高速のコーナーがあり、適度なアップダウンもある。
コース中央に立体交差があるので左周り右周りのコーナーのバランスもいい。
世界一、F1の魅力を表現できるサーキットではなかろうか。
最近新設されているコースのように定規とコンパスだけで描いたようなサーキットとはちょっと違う。
ほとんどのF1ドライバーは鈴鹿が好きだと言うし、ここで優勝することを誇りにしている。
フェッテル、バトン、可夢偉、マッサは鈴鹿を得意としている。
チームでは、フェラーリ、レッドブル、マクラーレン、ザウバーが鈴鹿ではいい結果を出してきた。

可夢偉は、鈴鹿でも起用されることがチームから発表された。
いくら財政事情が逼迫しているからといって、毎レースごとにシートを売り、買い手がなかったら可夢偉を乗せるなどという行為はF1チームがやるべきことではない。
昨年後半のウイリアムズは苦境に立たされていたが、こんな品位のない行動には出なかった。
カーターハムは鈴鹿から新しいフロントウイングを投入する。
チームはこのウイングがあたればロータスを食うことも可能だといっているが、そこまで行ったらミラクルだ。
終盤戦になって、各チームのパワーユニットがくたびれてきているから意外なリタイアもありそうだ。
今年は台風が接近しているので決勝は雨のおなかで戦われることになるかもしれない。
庫そうなると高速バトルは期待できなくなるが番狂わせが起こる。
後方でも、1台づつ抜いて少しでも前に出ていれば思わぬチャンスが転がり込むだろう。

日本GPは、1位ロスベルグ、2位ハミルトン、3位バトン、4位フェッテル、5位ライコネン、6位アロンソ、7位マッサ、8位可夢偉、9位マグネッセン、10位ペレスかな。

2014 ©Yukichi Otsuka, All Rights Reserved

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