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YUKICHI OTSUKA 大塚雄吉
F1 ウォッチャー
幼少期にF1に魅せられ、50年以上にわたって、日本製のF1が出ていなくても、日本人F1ドライバーがいなくても50年以上にわたってF1を見続けてきた、F1 ウォッチャー。

Formula One 2014(16)2014 / 10 / 10

日本GPは、完全なウエット・コンディションの中、ハミルトンが優勝した。
ハミルトンは、予選でロスベルグより0.2秒遅かったが、決勝でロスベルグに9.1秒差をつけてゴールした。
これまで、鈴鹿とは相性の良くなかったハミルトンだが、そんなコースでも勝つことができるようになった。
3位にはトップから29秒遅れでフェッテルが入った。
今回のフェッテルのドライビングは久々に彼らしさがでていた。
フェッテルにとって、今シーズンのベスト・ドライビングといってもいいのではないだろうか。
レッドブル・チームは決勝が雨だと踏んで、マシンを完全な雨用セッティングにした。
このため予選では前列にいけなかったが、高速コースの鈴鹿で安定した3位・4位に入ることに成功した。
5位には鈴鹿を得意とするバトンがはいった。
バトンはタイヤ交換とセフティカーのタイミングがもう少し違えば3位を狙える位置にいた。
レッドブルとは逆にマシンが雨の決勝に合っていなかったウイリアムズはボッタスとマッサが6位と7位に入った。

今年の鈴鹿は雨のためにセフティカー・スタートとなってしまい、終盤も二連続クラッシュの後、セフティカーが出てそのまま赤旗フィニッシュとなってしまった。
それでも、レーシング走行中はさすがF1ドライバーという走りをドライバー達は見せてくれた。
ビアンキの事故は直前にクラッシュしたスーティルの車両をコース外に出すための重機にほぼ同じ場所にコースアウトして激突するというものだった。
なかなか起こらない悪い偶然の重なりによるものた。
F1は、これまでマシンがクラッシュしてもドライバーが命を失うことがないように安全面の改善を続けてきた。
マシンのドライバー保護強度基準の設定とクラッシュ・テスト、ドライバー救出のためのHANSシステム、コースのエスケープゾーン拡大など多くの対策が講じられている。
それでも、まだ危険が潜んでいることを思い知らされた。
たとえば、クラッシュでサスペンションごとタイヤが飛んできてドライバーに当たった場合の防護対策はまだ充分ではないように思う。

日本GP開催中にフェッテルが今シーズン限りでレッドブルを離脱することが発表された。
2015年、空いたレッドブルのシートには、ロシア人ドライバー、クビアトが座ることも発表された。
クビアトは今年の新人の中でピカイチの速さを示している大型新人だ。
これで2015年の各チームのシートの入れ替わりは活気を帯びることになるだろう。

第16戦は初開催のロシアGPだ。
今年、冬季オリンピックが開催されたばかりのソチで開催される。
オリンピック施設の間を縫うように走るコースは最近の新設コースの中ではタイト・コーナーの多いレイアウトのようだ。
今週末は3日とも晴れの予報だが新品コースにはラバーがのっていないので各チームはトラクション不足に苦労するだろう。
特に、ターン3はほぼ270度の真円コーナーなのでかなり走りにくいはずだ。
メカニカル・トラクションのいいマシンが有利だから、メルセデス・パワーを持っていなくても充分戦えるかもしれない。
F1ルーキーのクビアトが、F1初開催のロシアGPでどのような走りを見せるか注目される。
可夢偉も出走する。今レー ス、マルシアはチルトンのみが出走する。

ロシアGPは、1位フェッテル、2位ロスベルグ、3位バトン、4位アロンソ、5位クビアト、6位ボッタス、7位マッサ、8位ライコネン、9位マグネッセン、10位ペレスかな。

2014 ©Yukichi Otsuka, All Rights Reserved

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YUKICHI OTSUKA/大塚雄吉
学会ネット株式会社 代表

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