シンガポールGPは、ハミルトンが優勝しロスベルグがリタイアした。
ついに、ハミルトンがロスベルグを抜いてチャンピオンシップ・レースのトップに立った。
ロスベルグのマシンは電気配線に問題があって、ステアリングからの操作と表示が正常に働かないというもので、ドライビングではカバーのしようがないトラブルだった。
もしロスベルグがまともに走れていたら予選タイムはハミルトンと1000分の7秒しか違わなかったからチーム・メイト同士の白熱した戦いを見ることができただろう。
フェッテルは久々にフェッテルらしいパフォーマンスを見せてチーム・メイトのリチャルドより前でゴールした。
レッドブルは決勝で久々に二人そろって表彰台に登っただけでなく、予選でもメルセデスから100分の17秒しか離されていなかったから低速コースでの差は小さくなりつつあり、優勝を争えるレベルまできたと言える。
もっとも、決勝のペースにはかなり差があったからメルセデスを下すのは楽ではない。
4位のアロンソもハミルトンから15.3秒遅れでゴールしているから少しはレースらしくなってきた。
セフティカーが入っても後続とのギャップを一定に保って終始レースを支配したハミルトンは王者の走りだった。
振り出しに戻ったチャンピオンシップ争いは、残り5戦で決着をつけることになった。
第15戦はいよいよ日本GPだ。
鈴鹿ではドライバーとマシンの様々な能力が試される。
低速、中速、高速のコーナーがあり、適度なアップダウンもある。
コース中央に立体交差があるので左周り右周りのコーナーのバランスもいい。
世界一、F1の魅力を表現できるサーキットではなかろうか。
最近新設されているコースのように定規とコンパスだけで描いたようなサーキットとはちょっと違う。
ほとんどのF1ドライバーは鈴鹿が好きだと言うし、ここで優勝することを誇りにしている。
フェッテル、バトン、可夢偉、マッサは鈴鹿を得意としている。
チームでは、フェラーリ、レッドブル、マクラーレン、ザウバーが鈴鹿ではいい結果を出してきた。
可夢偉は、鈴鹿でも起用されることがチームから発表された。
いくら財政事情が逼迫しているからといって、毎レースごとにシートを売り、買い手がなかったら可夢偉を乗せるなどという行為はF1チームがやるべきことではない。
昨年後半のウイリアムズは苦境に立たされていたが、こんな品位のない行動には出なかった。
カーターハムは鈴鹿から新しいフロントウイングを投入する。
チームはこのウイングがあたればロータスを食うことも可能だといっているが、そこまで行ったらミラクルだ。
終盤戦になって、各チームのパワーユニットがくたびれてきているから意外なリタイアもありそうだ。
今年は台風が接近しているので決勝は雨のおなかで戦われることになるかもしれない。
庫そうなると高速バトルは期待できなくなるが番狂わせが起こる。
後方でも、1台づつ抜いて少しでも前に出ていれば思わぬチャンスが転がり込むだろう。
日本GPは、1位ロスベルグ、2位ハミルトン、3位バトン、4位フェッテル、5位ライコネン、6位アロンソ、7位マッサ、8位可夢偉、9位マグネッセン、10位ペレスかな。
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POSTED BY:
YUKICHI OTSUKA/大塚雄吉
学会ネット株式会社 代表
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