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YUKICHI OTSUKA 大塚雄吉
F1 ウォッチャー
幼少期にF1に魅せられ、50年以上にわたって、日本製のF1が出ていなくても、日本人F1ドライバーがいなくても50年以上にわたってF1を見続けてきた、F1 ウォッチャー。

Formula One 2023(21)2023 / 11 / 17

サンパウロGPは、フェルスタッペンが今シーズン17勝目あげて幕を閉じた。
2位には最近必ず表彰台に立っているノリスが入った。
アロンソはファイナル2ラップの攻防を見事に制し、ペレスに3位の座を奪われることはなかった。

サンパウロGPの週末は土曜日にスプリント・レースが組まれている。
このため、予選は金曜日の午後に行われた。
予選Q1のトップ4は、ラッセル、フェルスタッペン、ルクレール、ヒュルケンベルグだった。
角田は16番手タイムでQ1敗退となった。
予選Q2は、ノリス、フェルスタッペン、ペレス、アロンソの順となった。
予選Q3は、今にも雨が降り出しそうな天候の中、15分遅れで始まった。
各車、雨の降らない間に早めにタイムを出しに行った。
最初のアタックの結果は、フェルスタッペン、ルクレール、ストロール、アロンソ、ハミルトンとなった。
セッション終了まで4分余りとなったところで雨が降り始めたため、Q3は赤旗終了となり、最初に出したタイムの順でスターティンググリッドが決まった。

土曜日はスプリント・レース。
SQ1のタイムはサインツ、ノリス、ハミルトン、フェルスタッペンの順だった。角田は、15番手タイムでSQ1を通過した。
SQ2はノリス、ペレス、フェルスタッペン、リチャルドの順だった。角田は10番手タイムを出してなんとかSQ3に進出した。
SQ3はノリス、フェルスタッペン、ペレス、ラッセル、ハミルトン、角田の順となった。
角田は、フェラーリ2台とチームメイトのリカルドを抑えての6番手だ。

スプリント・レースは、スタートでフェルスタッペンがノリスを抑えてトップの座を奪った。
角田はルクレールに抜かれて7番手に下がった。
スプリントレースは、ソフト・タイヤで24周走らないといけないので、各車、タイヤ・マネジメントをしているので前半は大きな順位の変動はなく、終盤になって、サインツ、リチャルド、ピアストリの8番手争いが見られたほかは、大きな順位の変動はなかった。
スプリント・レースの1位はフェルスタッペン、2位ノリス、3位ペレスだった。ペレスはやっといるべき場所に戻ってきた感じだ。
角田は、終盤まで、タイヤ・マネジメントをしながら7番手をキープしていたが、タイヤの消耗が激しくペースが落ちてきたハミルトンを、22周目にオーバテイクして6位でゴールした。
角田は、21周目にはハミルトンを捉えていたが、無理をして抜くことはせずに、22周目に確実に抜いた。
角田は、レースを通してタイヤ・マネジメントが巧かったし、強引なパッシングを仕掛けることもなかった。

決勝レース、スタート前のフォーメーション・ラップ中にルクレールはマシンに油圧系のトラブルが発生したため、スタートができなかった。
このために、フェルスタッペンは、綺麗なスタートを決めて1コーナーに突入した。
その直後、後方でヒュルケンベルグとアルボンの接触に端を発する接触でマグネッセンとあるボンがコースアウトした。
近くを走っていたリチャルドとピアストリも貰い事故でマシンにダメージを受けた。
程なく赤旗が出て、レースは再スタートすることとなる。
再スタートのグリッド上位は、フェルスタッペン、ノス、ハミルトン、アロンソ、ストロール、ラッセルの順となった。
角田は10番手まで順位が上がっている。

再スタートは、全車少し慎重にラインどりをしたので、今度は波乱なくレースが始まった。
5周目はトップがフェルスタッペン、続いてノリス、アロンソ、ハミルトン、ラッセル、ペレスの順だった。
角田は一つ順位を落として11番手につけていた。
27周目あたりから上位勢のタイヤ交換が始まり28周目にはほぼ前者がタイヤ交換を終えた。
29周目の順位は、フェルスタッペン、ノリス、アロンソ、ペレス、ストロール、ハミルトンとなった。
47周目には、ペレスが2回目のタイヤ交換のためピットイン、これを皮切りに上位勢のタイヤ交換が始まるが、トップのフェルスタッペンは10周多く引っ張って57周目にソフトに交換した。
ノリスはさらに3周引っ張って60周目にピットインしてタイヤ交換した。
この間に、59周目あたりから3番手を走るアロンソにペレスが肉薄し激しい3番手争いが始まった。

60周目時点でのトップのフェルスタッペンとノリスの差は13秒に広がっている。
ノリスはフレッシュなタイヤでファーステスト・ラップを出しながらフェルスタッペンとの差を詰めていくが、フェルスタッペンはいつでも差を広げることができる余裕の走りだ。
アロンソとペレスの攻防は10周以上位続いているが、ペレスはアロンソの巧みなディフェンスにあって、前に出ることができない。
70周目の1コーナーでペレスは満を辞してアロンソの前にだたが、アロンソは食い下がる。
アロンソはファイナルラップでペレスを抜き返した。
ゴールラインを横切った時のアロンソとペレスの差は0.053秒だった。
ノリスは、ファーステスト・ラップを出したが、フェルスタッペンは近そうで遠かった。

角田は、3スティントともタイヤをうまくマネジメントしながら、強いレースを戦った。
途中ミスしてコースアウトしそうになったが巧みに立て直し、9位でフィニッシュした。

次は、ラスベガスGPだ。F1の興行権がバニーエクレストンの手から米国のリバティ・メディアに移ってから、米国式のショウビジネス・スタイルが導入され始めたが、今年から初まるラスベガスGPはその極みだろう。
カジノ・シティであるラスベガスのメイン・ストリートを中心に市街地コースが組まれている。
コースは、長い直線と低速コーナーの組み合わせからできている。
それだけなら、普通の市街地コースだが、開催時刻が現地の深夜近くの時間帯に行われるので、気温が低く、タイヤがうまく機能するかどうか憂慮されている。

ラスベガスGPは、ハース・チームとサージェントにとって今年3回目のホームレースとなるが、ハースは終盤戦に入れたアップデートの効果がはっきりせず、今回はアップデート前後の2バージョンに分けてレースをすることになるらしい。
サージェントはウイリアムズは直線の長いコースに向いたマシンなのでポイント圏内に入れるかもしれない。
不運の続いているルクレールが得意のストリートコースで活躍してくれると嬉しい。

ラスベガスGPは1位ルクレール、2位ノリス、3位ハミルトン、4位フェルスタッペン、5位サインツ、6位アロンソ、7位ペレス、8位角田、9位リチャルド、10位ボッタスかな。

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