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REIJI YAMADA 山田玲司
漫画家 環境問題活動家
12歳の時、手塚治虫氏に出会い漫画家になることを決意。以降「Bバージン」「アガペイズ」「絶望に効くクスリ」「ゼブラーマン」とヒットを飛ばす。環境問題にも明るく、多くの専門家・NGOと繋がりを持ち、「非属の才能」ほか著書も多数持つマルチアーティストである。

毛皮のマリーズ「Gloomy」2010.11.24

本当にごぶさたしてすみません。

でも最近どうしても「これは聴くべき」と思える若い人のバンドにはまってるので紹介したいと思います。

今年メジャーデビューしてる話題のバンドなので知ってる人は多いと思うんですけど、「最近の日本のロックは終わってるよ」とか思っている僕みたいな世代の人にぜひ聴いて欲しいのです。
初めに言ってしまうとこのバンドはものすごく「聴いたことのあるサウンド」に「聞き飽きたほど馴染みのメロディー」「聴いた瞬間にあの曲だよな」と思わせてくれるバンドです。
「こんなのあれのパクリじゃん」にたいな大人げないことを言わなくなった「大人の音楽好き」の人に特にお勧めなのです。

ビートルズからストーンズから日本の歌謡ロックまで、驚くほど王道に完全に一体化しています。
彼らに「オリジナル」を強要して批判するのは子供のすることなので、子供は聴かないで彼らを守ってほしいです。

そもそもARTは時代の集合的無意識が物質化したものだと思うので、完全な新しいものを求めるのは自殺行為なのです。写楽と北斎は同じ人、でいいと思うのです。
ただ1番言いたいのはこのバンドの曲を生んでる志摩君は「溢れるロックへの愛」に乗りながら、しっかりと「自分の気持ち」を歌っているとうことです。これは本当に大事。
彼は初期のヒロトやキヨシローのような素晴らしい詩人だと思います。
最初の何枚かは歌詞やサウンドが「ロックできる喜び」と「衝動」に押されてわかりずらいんだけど、徐々に自分の表現をつかんでいく。
これがまたいい。成長していくのだ。
そして自分のスタイルをつかんだ感じなのがこのアルバム「Gloomy」です。

いい大人になった皆様に後輩たちが自分たちの愛した「何か」を引き継いでいるのを感じて下さい。

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