カナダGPは、フェルスタッペンが優勝した。
2位に入ったのはアロンソで、フェルスタッペンから9.5秒遅れだった。
ハミルトンはアロンソから4.5秒遅で3位に入った。
表彰台は。3人のチャンピオン経験者で占められた。
予選Q1は、雨が降る中で始まった。
各車、コンディションが変わらないうちにタイムを出しておこうと、インターミディエイトを履いてアタックを開始した。
ジョウがスピンして赤旗がでるが早めに解除され、タイムが出揃った。
Q1の結果はフェルスタッペン、アロンソ、ハミルトンの順だった。
フェルスタッペンとアロンソの間には0.63秒のタイム差があった。
Q2は、雨で始まり、後半は路面が渇き出したため、インターミディエイトでバンカー・タイムを出し、終盤ソフト・タイヤでタイム・アップに挑戦する車が多かった。
中でもベストタイミングでソフトタイヤに交換してタイムを出したアルボンがQ2トップタイムを出した。
フェルスタッペン、ノリス、ピアストリ、アロンソが続いた。ルクレールとペレスはQ3に進めなかった。
Q3になってこまめに変わるウエット・コンディションの中、トップタイムを出したのは、フェルスタッペンだった。
そして、2番手タイムを出したのがヒュルケンベルグだった。
以下、アロンソ3番手、ハミルトン4番手、ラッセル5番手、オコン6番手の順となった。
決勝レースのスターティング・グリッドは、予選が雨だったためにアタックのタイミングの良し悪しによって明暗が別れたことと、予選中の走路妨害に対して寛大ではない裁定が多発されたことでグリッド降格ペナルティを課されたドライバーが多かったため、いつもとは、かなり異ったポジションとなった。
ポールポジションはフェルスタッペン、2番グリッド以下は、アロンソ、ハミルトン、ラッセル、ヒュルケンベルグ、オコン、ノリス、ピアストリ、アルボン、ルクレールの順となった。
決勝日は、雨があがり、上位11台はミディアムタイヤを履いてスタートした。
スタートで大きな混乱はなかったが、1コーナーでハミルトンがアロンソを交わして2番手に上がった。
それ以外はほぼグリッド順で1周目を終えるが、ペナルティのため19番グリッドからスタートした角田は、1周目が終わったところでピットインしてミディアムからハードに交換するという奇策に出た。
DRSトレインに入らないようにするためにシーケンスを変えた上でハードで最後まで走るという作戦だ。
12周目にラッセルが外壁にマシンをヒットさせてなんとかピットまで戻ったが、デブリが散らばったためセフティカーが出される。
フェルスタッペン、ハミルトン、アロンソはすかさずピットインしてハードタイヤに交換する。
17周目にレースは再開されたが、フェラーリの2台はミディアムを付けたままでピットインせずにいたので4番手と5番手につけている。
ハードスタートのペレスもタイヤを交換せず6番手まで上がっている。
角田はセフティカーが出たためにせっかくの作戦がふいになり、DRSトレインの真ん中にはまってしまった。
22周目のバックストレート終わりでアロンソがハミルトンをオーバーテイクして2番手に上がった。
39周目にサインツ、40周目にルクレールがピットインしてハードに交換した。
ハミルトンはは41周目にピットインしてミディアムにアロンソは42周目にハードに交換した。
トップのフェルスタッペンは43周目にミディデイアムに交換した。
フェルスタッペンがコースに戻った時点で2番手アロンソとのさは約5秒あった。
アロンソは一時4秒台までフェルスタッペンとの差を詰めたがが逆に終盤になって差を広げられてしまった。
ハミルトンは、終盤アロンソに1.5秒まで詰めたが、抜くには至らなかった。
トップ3はそれぞれ異なるブレーキの問題を抱えていたが、それをナーシングしながら走り切り表彰台に立った。
やはりチャンピオン・ドライバーは違う。
アルボンは、9番手スタートとウイリアムスが直線では速く抜かれないという特性を活かし切って7位でゴールした。
角田は19番手スタートが災いし、セフティカーのタイミングも味方しなかったので14位に終わった。
次は、ヨーロッパに戻って、オーストリアGPだ。
オーストリアGPが開催されるのは800mの準高地にあるレッドブルリンクだ。
中高速コーナーで構成される短めのグランプリコースだ。
レッドブルにとっては重要なホームレースだが、昨年はフェラーリに優勝を持って行かれた。
今年は、スプリントレースが組まれているので、忙しい週末になる。金曜日の午前中のFP1しかマシンをセッテイングするチャンスがないので、セッティングの上手いレッドブルは有利だが、セッティングに手間取りがちなアルファタウリにとっては厳しいフォーマットだ。
オーストリアGPは1位フェルスタッペン、2位ペレス、3位アロンソ、4位ハミルトン、5位ラッセル、6位ルクレール、7位ストロール、8位サインツ、9位角田、10位ノリスかな。
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YUKICHI OTSUKA/大塚雄吉
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