YOUCHOOSE

about

YUKICHI OTSUKA 大塚雄吉
F1 ウォッチャー
幼少期にF1に魅せられ、50年以上にわたって、日本製のF1が出ていなくても、日本人F1ドライバーがいなくても50年以上にわたってF1を見続けてきた、F1 ウォッチャー。

Formula One 2023(11)2023 / 07 / 21

ブリティシュGPは、フェルスタッペンが勝利した。
2位には母国GPで脅威的な速さを見せたマクラーレンのノリスが入った。
母国の大観衆の声援を受けて粘り切ったハミルトンは3位に滑り込み、ノリスと共に表彰台に立って大観衆からの祝福を受けた。

予選Q1は、ドライとウエットをミックスしたようなコンディションの中で争われた。
FP1から調子のいいマクラーレンのノリスがトップタイム、ルクレール2番手、ラッセル3番手、ハミルトン4番手、フェルスタッペン5番手という順だった。
ペレスはラスト・アタック前にピットレーン先頭で長く待っていたせいでタイヤが冷えてしまい、いいタイムが出せずにQ1敗退となってしまった。
角田も17番手タイムでQ2に進めなかった。

Q2は、路面がどんどん乾いていく中、タイムが向上していった。
トップタイムはフェルスタッペンがとったが、2番手はピアストリ、3番手はノリスとなり、ここでも、マクラーレンの速さが光った。
ウイリアムズのアルボンも4番手に入った。
Q3になると完全なドライ状態となり、各車フルアタックが可能となった。
ポールポジションを取ったのは、やはりフェルスタッペンだった。
2番手はノリス、3番手はピアストリとマクラーレン勢だった。
4番手以降にはフェラーリのルクレールとサインツ、メルセデスのラッセルとハミルトンが続いた。
アルボンは8番手、アロンソ9番手、ガスリー10番手となった。サーキットが高速コースとあってか、アストンマーチン・アロンソの速さががカナダ以前と比べるて目立たなくなってきた。
各チームのアップデートが機能し始めたためだろうか?

決勝の日曜日は、曇っているがドライコンディションの中、スタートした。2番グリッドのノリスはマシンのノーズを少し左側に向けて、スタートでフェルスタッペンの前に出ようとする意欲満々だ。

決勝のスタートは、マクラーレン勢の蹴り出しが良く、ノリスは狙い通り1コーナーまでにフェルスタッペンの鼻先を抑えて前に出た。
しかし、フェルスタッペンは2年前と違って決して無理をしない。
決勝レースでの総合力に自信があるのだろう。
そして、3番手のピアストリもフェルスタッペンを脅かすがフェルスタッペンは譲らない。

1周目を終えてノリスがトップでホームストレッチに戻ってきた時には、シルバーストーン全体が大歓声に包まれた。
トップ集団ではラッセルがサインツを抜き5番手、アロンソは2台抜いて7番手に進出している。
角田は1周目で3台を抜いて13番手にまで進出した。
角田はグリッド上で一番パフォーマンスの低いマシンで良い予選順位が取れないなら、スタート直後に抜いて前に出るしか方法がない。
それでもアルファタウリはレース・ペースも遅く、角田はこれがレース中ベストの順位だった。

フェルスタッペンは5周目にノリスを抜いてトップに立った。
この時点で、トップがフェルスタッペン、2番手ノリス、3番手ピアストリだった。
このトップ3フォメーションは30周目まで続くことになる。

フェラーリ勢はルクレールが19周目、サインツが27周目ににピットに入ってタイヤをハードに交換した。
ソフトでスタートしたラッセルは29周目にピットインしてミディアムに、ピアストリが30周目にピットインしてハードに交換する。

33周目にマグネッセンのハースがエンジン・ブローでコース上に止まり、バーチャルセフティカーが出た。
この間に、ここまでタイヤ交換せずに引っ張ってトップ3にいたフェルスタッペンがソフト、ノリスがミディアム、ハミルトンがソフトにタイヤを交換して、そのままの順位でコースに復帰した。

39周目にレースは再開された。再開直後にハミルトンがノリスに襲いかかるが、ノリスはなんとかこれを凌ぎきって2番手のポジションを死守する。
ピアストリもラッセルの挑戦を受けるが退けることに成功した。
15番手スタートのペレスは6番手まで上がってきた。アロンソはしぶとく7番手を確保している。

52周のレースはこのままの順位でゴールした。
2位のリスト3位ハミルトンがゴールした時の歓声はトップでゴールしたフェルスタッペンよりも大きかったのは言うまでもない。
フェルスタッペンはファーステストラップもちゃっかり持って行った。

ブリティシュGPのあとレッドブルがアルファタウリのデフリースをリチャルドにドライバー変更することを発表した。
角田はリチャルドに勝てないようだと来シーズンはない。

次は、ハンガリーGPだ。
ハンガロリンクはガードレールのないモナコと称されるくらいコーナーの連続するコースで、シルバーストーンとは対照的だ。
ここでは中低速コーナーを得意とするマシンが有利になる。
DRSゾーンがあるとはいえ、抜くことの難しいコースだから、予選が重要になるのはいうまでもない。
このレースでは、試験的にタイヤの使用数が通常より減らされる。
いっそのこと、3セットぐらいまでに制限するのならともかく。
1週末に1台あたり10セット以上使っていてはエコとはいえないだろう。

ハンガリーGPは1位フェルスタッペン、2位ルクレール、3位アロンソ、4位ハミルトン、5位ラッセル、6位サインツ、7位ピアストリ、8位ノリス、9位ガスリー、10位角田かな。

2023©Yukichi Otsuka, All Rights Reserved

POSTED BY:
otsuka_image

YUKICHI OTSUKA/大塚雄吉

Check

   

このページのトラックバックURL

トラックバック一覧

このページへのコメント一覧

コメントを投稿

(初めて投稿される方のコメントは管理者の承認が必要となります。ご了承ください。)