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YUKICHI OTSUKA 大塚雄吉
F1 ウォッチャー
幼少期にF1に魅せられ、50年以上にわたって、日本製のF1が出ていなくても、日本人F1ドライバーがいなくても50年以上にわたってF1を見続けてきた、F1 ウォッチャー。

Formula One 2023(12)2023 / 07 / 28

ハンガリーGPは、フェルスタッペンが圧勝した。
2位にはブリティシュGPに続いてマクラーレンのノリスが入った。
マクラーレンのアップデートは大成功した模様だ。
マクラーレンは性格の異なる2つのコースで安定した速さを見せたので、後半戦はアストンマーチンに代わって表彰台の常連になるかもしれない。
3位には、8番グリッドから追い上げたペレスが入り、久しぶりにレッドブルのふたりが表彰台に立った。

予選で使用するタイヤをセッションごとに限定するルールが、今回試験的に実施された。
未使用のタイヤ数を少しでも減らして環境保全に貢献しようという試みだ。
このため、ハンガリーGPの予選はQ1がハード、Q2がミディアム、Q3がソフトで争われることになった。

予選Q1は、ジョーがトップタイム、フェルスタッペン2番手、ペレス3番手の順となった。
ハンガリーGPからアルファタウリで出場することになったリチャルドは、急に乗ったマシンにも関わらず15番手でQ1を通過した。
角田は17番手でQ1敗退、アルボンとラッセルもQ2 に進めなかった。

Q2は、全車ミディアム・タイヤで走った結果、トップタイムはノリス、2番手ハミルトン、3番手フェルスタッペンの順となった。
ボッタスが4番手タイムを出し、ジョーは9番手に下がったがアルファロメオは2台ともQ2を突破し、予選は好調だった。

Q3は、全車ソフト・タイヤが指定となったが、これは、普段の予選とあまり変わらない。
Q3になればいつもどおりフェルスタッペンがトップタイムを出すのだろうと思われた。
ところが、ハンガロリンクを得意とするハミルトンがフェルスタッペンに1000分の3秒差でポールポジションを攫っていった。
予選3番手はノリス、4番手ピアストリ、5番手ジョー、6番手ルクレールだった。
7番手以降はボッタス、アロンソ、ペレス、ヒュルケンベルグの順だった。
ペレスは久々にQ3まで進んだものの、予選タイムはフェルスタッペンから0.433秒遅れだった。

決勝のスタートではフェルスタッペンの蹴り出しが良く、ストレートでポールのハミルトンに並びかけ、1コーナーの入り口でハミルトンの鼻先を抑えてトップの座についた。
ハミルトンは、フェルスタッペンとの鍔迫り合いで減速したことと、アウト側のラインを取らざるを得なかったことによって隙ができ、ピアストリとノリスにに先行を許すことになった。
5番手と6番手にはルクレールとサインツが上がってきた。
ジョーはスタートミスして大きく遅れ、16番手にまで下がってしまった。
角田は、スタート直後に6台を抜いて17番手から11番手にまで浮上した。

スタートでトップに立ったフェルスタッペンは、3周目までにピアストリに1秒以上の差をつけてDRS圏外に追いやり、独走体制に入った。
こうなると、タイヤの消耗を抑えるドライビングができ、レース展開を有利に進めることができる。
フェラーリ勢は16周目にサインツ、18周目にルクレールがピットインしてハード・タイヤに履き替えた。
ハミルトンは17周目にハードに交換した。ノリスは18周目にハードに交換し、19周目にはピアストリがハードに交換した。

22周目時点でタイヤ交換をしていないのは、ミディアム・スタートのフェルスタッペンとハード・スタートのペレスとラッセルだけになってしまった。
トップのフェルスタッペンは2番手のペレスに23秒近い差をつけていて、ピットインしてもトップのままでコースに戻れる状態だ。
フェルスタッペンは23周目の終わりにピットインして、24周目にトップでコースに戻る。
この時点で実質上の2番手ノリスとの差は約5秒とだった。
ラッセルが、最後にタイヤをハードからミディアムに交換した。
全車1回目のタイヤ交換を終えた30周目の順位は、フェルスタッペン、ノリス、ピアストリ、ハミルトン、ペレス、サインツ、ルクレール、ストロール、アロンソ、ボッタスとなった。

45周目にノリスがピットインしてタイヤをハードからミディアムに変更した。
52周目、フェスタッペンが、ハードからミディアムにタイヤを交換した。
タイヤ交換前に30秒あったで2番手のノリスとの差は11秒に縮まった。
3番手はペレスで、ピアストリには8秒の差をつけている。ペレスは、懸命にノリスを追うが抜くことはできず3番手でゴールした。
ノリスは1回目のタイヤ・ストップの際にインラップを頑張ったおかげでピアストリの前に出他ことが功を奏して最終的に2位の座を確実なものにした。
ハミルトンは、最終盤にピアストリを抜いて4位でフィニッシュした。ピアストリは、コース・リミット違反3回で5秒ペナルティを取られたのが響いた。

それにしても、レッドブル+フェルスタッペンの速さは圧倒的で、ゴール時にはノリスに33秒の差をつけていた。
これでも、フェルスタッペンは終盤にクルージングしていたから、決勝レースのペースで他者より1周あたり0.5秒は速いに違いない。

次は、ベルギーGPだ。
スパフランコルシャンは、天候が不安定な高速コースだ。
今年は、レッドブル以外のチームのパフォーマンスが左^キットによって大きく異なるので。3番手になるか18番手になるかは、マシンとコースの相性とセッティング次第だ。
ドライバーも腕の見せ所だ。
今年のベルギーGPの週末は土曜日にスプリントレースが行われるので、金曜日の午後に予選、日曜日の午後に決勝レースとなる。

ベルギーGPは1位フェルスタッペン、2位ペレス、3位ノリス、4位ピアストリ、5位ラッセル、6位ハミルトン、7位ガスリー、8位アロンソ、9位アルボン、10位角田かな。

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