- TSUGIO NISHIMURA 西村次雄
フォトグラファー
- 1973年、九州産業大学芸術学部写真科卒。同年渡米。1979年、「STUDIO BB」を設立。デジタルの可能性にいち早く気づき、雑誌・広告を中心に一眼レフカメラを駆使して活躍中の”IT写真家”である。建築物、料理、人物、商品、そして動物・植物・昆虫と被写体の幅も極めて広い。
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はやとの風2022.04.25
ラストランを明日に控え「はやとの風」にふさわしい撮影場所はどこかと探した。まず「はやとの風」の名前の由来を調べ、隼人駅近くの「籠山(かごやま)はかりの踏切」に狙いを定める。この地区は昔、籠を編む職人が多く暮らしており、籠山(かごやま)と呼ばれていた。籠山が鹿児島の名前の由来らしい(諸説あり・隼人駅の案内板より引用)。隼人は古代(7〜9世紀)南九州に居住人たちを「隼人」民族とした。勇猛果敢な隼人たちの駆け抜けた地名から「はやとの風」と名付けられた。
この時の撮影技法「撮影難易度3星表記(☆☆)」
写真右下、踏切の右端根本に書かれた「籠山(かごやま)はかりの踏切」を肝として場所を強調したかったのだ。優雅な直線美の黒列車を撮るために、あの風邪薬で有名なコーワのレンズをチョイスした。歪みがほとんどなく垂直水平を忠実に再現しシャープな描写ができるMF名玉単焦点レンズである。「はやとの風」が踏切にさしかかると連射開始。
撮影地:鹿児島県霧島市隼人町小田(籠山はかりの踏切)
カメラ設定
絞り値:F8、シャッタースピード:1/2000秒,ISO感度設定:800、レンズ焦点距離8.5mm、35mm換算17mm、露出補正:-0.5、ホワイトバランス:オート、ピクチャースタイル:風景、Raw。
使用ソフト
PhotoshopCC23.01(Rawデータ現像)
使用機材
OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II, Kowa PROMINAR 8.5mm F2.8 MFTグリーン
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TSUGIO NISHIMURA/西村次雄
写真家
ヤギのいる駅2021.12.20
閉塞成冬 ヤギたちが国分駅の一角でのんびりと雑草をはんでいいます。
「ヤギがいるけど・・・」と駅員に問うと、たまに線路まで出てきて列車を止めるとか。のどかです!
この時の撮影技法「撮影難易度3星表記(☆☆)」
ヤギと特急きりしま14号のライトが点いている条件に当てはめると、日豊本線上がり16:55宮崎行き。その時刻に合わせて、自転車をコギコギ、途中で雑草を集めて国分駅にスタンバイである。カンカンカン、好物の雑草をヤギさんたちに与え、あらかじめ決めていたアングルへ急ぎ立ち戻り連射である。横を縦にトリミング。
撮影地:鹿児島県霧島市国分中央3丁目46(国分駅)
カメラ設定
絞り値:F8、シャッタースピード:1/160秒,ISO感度設定:800、レンズ焦点距離86mm、35mm換算172mm、露出モード:マニュアル、露出補正:-0.3、ホワイトバランス:オート、ピクチャースタイル:風景、Raw。
使用ソフト
PhotoshopCC23.01
使用機材
OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II, OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO
POSTED BY:
TSUGIO NISHIMURA/西村次雄
写真家
福山の夫婦銀杏2021.12.10
霧島市福山町の夫婦銀杏はなんと推定樹齢1000年以上とか。何度見てもそのデカさに圧倒され、仰け反って見上げてしまいます。でも、仰け反ってばかりはいられませんので、前日ドローン撮影許可を宮司樣からいただいていました。
この時の撮影技法「撮影難易度3星表記(☆☆)」
上:夫婦銀杏をただ撮るのは芸がないので、西郷どんと愛犬を連想させる為に、たまたま居合わせたワンちゃんに登場いただいた。
下:海からの距離感をわかりやすくするためにドローンを飛ばした。
航空法にかからない200グラム以下(199グラム)。幸いなことに、現在ドローンには免許や資格などは存在しませんから、誰でも自由に飛ばせるのです。しかしながらが、飛んでいる以上は常に墜落などの重大事故が考えられることから、ある程度の予備知識を得て安全第一に飛ばさなければなりません。
『西南戦争、砲弾被弾樹。明治10年5月17日官軍鹿児島屯営が福山を急襲する。西郷軍の福山本部、川畑家の兵糧庫を焼却するのが目的であった。宮浦宮や島津家のスポンサーであった厚地家が巻き添え被弾。向かって左側の銀杏にも流れ弾が被弾して、大きな空洞が出来ていたが現在は樹皮が巻き込んでほとんど見え難い状況。砲弾は取り出され境内に展示されていたが先の大戦末期軍に徴用された』
撮影地:鹿児島県霧島市福山町福山2437(宮浦宮)
カメラ設定
上:絞り値:F5.6、シャッタースピード:1/640秒,ISO感度設定:400、レンズ焦点距離7mm、35mm換算14mm、露出モード:マニュアル、露出補正:-0.3、ホワイトバランス:オート、ピクチャースタイル:風景、Raw。
下ドローン:絞り値:F2.8、シャッタースピード:1/640秒,ISO感度設定:100、レンズ焦点距離35mm換算24mm、露出モード:マニュアル、露出補正:-1.33、ホワイトバランス:オート。
使用ソフト
PhotoshopCC23.01
使用機材
OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II, M.ZUIKO DIGITAL ED 7-14mm F2.8 PRO
DJI Mavic Mini ドローン
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写真家
コスモス畑2021.10.25
つい先日までの生温い風と入れ替わり、秋のひんやりとした風にコスモスは揺れていた。
正午ごろ、一通り撮り終えて道の駅で昼飯。夕刻までにはだいぶあるので10キロほど先の家具店にて一枚板のテーブルをじっくりと選ぶ。さて、そろそろ良かろうか・・・と舞い戻る。
撮影地:鹿児島県霧島市福山町佳例川(下牧之原地区)
この時の撮影技法「撮影難易度3星表記(☆☆)」
「マジックアワーを狙う」
上:昼の爽やかなコスモスも捨てがたい。背景に「高隈山」が入るアングルから狙う。
下:当初、晩秋のイメージで狙っていたので、太陽の沈む方向を考慮して、撮影位ポイントを昼間の時間帯に決定。日暮れどきに戻ると、理想の雲が湧きあがり刻々とコスモス色に変わり始めていた。まず、雲に露出を合わせる。当然コスモスの花は露出アンダーに転ぶので、現像の段階でコスモスの花を明るく持ち上げる事とした。
撮影地:鹿児島県霧島市福山町佳例川(下牧之原地区)
カメラ設定
上:絞り値:F10.0、シャッタースピード:1/800秒,ISO感度設定:400、レンズ焦点距離115mm、35mm換算230mm、露出モード:マニュアルフォーカス、露出補正:-0.3、ホワイトバランス:オート、ピクチャースタイル:風景、Raw。
下:絞り値:F9.0、シャッタースピード:1/60秒,ISO感度設定:800、レンズ焦点距離17mm、35mm換算34mm、露出モード:マニュアルフォーカス、露出補正:+0.7、ホワイトバランス:オート、ピクチャースタイル:風景、Raw。
使用ソフト
PhotoshopCC22.4.3(Rawデータ現像)
使用機材
OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II, OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO
Sun Seeker(太陽の沈む方向を調べるアプリ)使用
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TSUGIO NISHIMURA/西村次雄
写真家
夕暮れ時の子猫たち2021.08.24
一年に数回だけ見られる見事な夕焼けと桜島を狙って若尊鼻には何度も通っていた。
そんなある夕暮れ時、若尊鼻で生まれ育った子猫たちが無邪気に戯れている場面に遭遇・・・。
この時の撮影技法「撮影難易度3星表記(☆☆)」
「懐いていなければ撮れないシーン」
釣り師から頂いた魚を食べ、また猫愛好家の与える水とキャットフードですくすくと育っているのだがノラ猫であるからして警戒心は結構備わっている。闇雲に近づくと、岩陰にすっと身を潜めてしまうのである。しかし、顔馴染みの私には少し懐いでくれたようである。警戒心がないことを確信し、日没と子猫達を一緒に捉えるためのベストアングルの岩陰の下へゆっくりと移動しレンズを向けると、つぶらな瞳で私を見つめ返してくれたのです。
撮影地:鹿児島県霧島市国分敷根(若尊鼻)
カメラ設定
絞り値:F4.0、シャッタースピード:1/200秒,ISO感度設定:500、レンズ焦点距離44mm、35mm換算88mm、露出モード:マニュアルフォーカス、露出補正:-2.0、ホワイトバランス:オート、ピクチャースタイル:風景、Raw。
使用ソフト
PhotoshopCC22.4.3(Rawデータ現像)
使用機材
OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II, OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO
POSTED BY:
TSUGIO NISHIMURA/西村次雄
写真家