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about

TSUGIO NISHIMURA 西村次雄
フォトグラファー
1973年、九州産業大学芸術学部写真科卒。同年渡米。1979年、「STUDIO BB」を設立。デジタルの可能性にいち早く気づき、雑誌・広告を中心に一眼レフカメラを駆使して活躍中の”IT写真家”である。建築物、料理、人物、商品、そして動物・植物・昆虫と被写体の幅も極めて広い。

ニホンミツバチ分蜂蜂球2022.04.25

金稜辺が咲く頃ニホンミツバチの分蜂シーズンが始まる。新しい女王が誕生すると、もともといた女王は約半分の働き蜂を引き連れ新しい住処を求めて分峰するのだ。その時、働き蜂はお腹一杯に蜜を入れているので、腰を曲げて刺すことが出来なくてとてもおとなしいのです。分蜂蜂球を状態では防護服なしでも刺されることはありません。しばらくして蜂達が落ち着くと、新しい住処を求めて探索蜂が四方八方へ飛び回ります。ここからが持ち主の腕の見せ何処です。仕掛けておいた金稜辺の巣箱に探索蜂が内見に訪れて無事入居してくれるか、それとも他の場所へ向かいそうなら素早く強制捕獲します。

この時の撮影技法「撮影難易度3星表記(☆☆☆)」
「刺さない分蜂蜂球」
そもそも、セイヨウミツバチは家畜、ニホンミツバチは野生なので逃亡などがあり飼育はとてもむずかしいのです。
我が家の窓辺に2箱設置(他に8箱)して観察していますが、毎シーズン事に増減の繰り返しを覚悟しなければなりません。ニホンミツバチの持ち主でない限りこの場面に遭遇することは当然の如く運がなければ叶いません。
撮影地:鹿児島県霧島市 

カメラ設定
絞り値:F5.6、シャッタースピード: 1/250秒,ISO感度設定:800、レンズ焦点距離28、35mm換算56mm、露出補正: -0.3、ホワイトバランス:オート、ピクチャースタイル:風景、Raw。

使用ソフト
PhotoshopCC23.01(Rawデータ現像)

使用機材

OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II, OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

POSTED BY:
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TSUGIO NISHIMURA/西村次雄
写真家

稚アユ漁2022.04.25

日当山天降川漁協による、春の風物詩“稚アユ漁”が終盤を迎えていた。仕掛けはこうだ、河の真ん中に砂利とスノコで全長60メートル程の堤を築き、上流と下流に仕掛けを施す。14時頃稚アユがこの仕掛に入るのを見届けると。下流を金網でせき止め2箇所に網を仕掛ける。それから、上流の堰をビニールシートで塞ぎ流れを止めると、稚アユは下流の網に入っていく仕掛けである。中村組合長さんの話によると今年は例年いなく豊漁とのこと、この日は60キロほど捕獲。その稚アユは県内外の河川に放流される。

この時の撮影技法「撮影難易度3星表記(☆)」
「組写真は起承転結を意識して撮る」
自宅近くでこんな稚アユ漁があるとは知らなかった。さっそく、ビデオと写真の同時進行で撮り分けるのだが、このオリンパスは軽くて防水機能が万全、らくらくと撮影を続けられるのだ。組合の方に作業の流れなど伺いながら、起承転結を頭の中で描きながら映像をつないで行く作業である。
撮影地:鹿児島県霧島市隼人町東郷(天降川)

キャプション
1:河の中の堤の位置と作業風景 s1/1000,f8.0・-0.7,iso400
2:下流に網を仕掛ける。この長い網に稚アユが集まるs1/800,f8.0,iso400
3:下流のし掛けが完了してから、上流の堰をビニールシートで水を止め稚アユが下流に向かうs1/800,f8.0・-03,iso400
4:下流に集まってきた稚アユ(約5センチ)s1/800,f8.0,iso400
5:稚アユが驚かないように静かに見守る組合の皆さんs1/1000,f8.0・-03,iso400
6:約40分で網に入った稚アユを捕獲。2箇所の網でこの日は60キロほど捕獲s1/500,f9.0、iso400

カメラ設定
絞り値:F8.0〜9.0、シャッタースピード:1/500〜1/400秒,ISO感度設定:400〜800、レンズ焦点距離12〜100mm、35mm換算24〜200mm、露出補正:±0〜-0.7、ホワイトバランス:オート、ピクチャースタイル:風景、Raw。

使用ソフト
PhotoshopCC23.01(Rawデータ現像)

使用機材

OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II, OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

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TSUGIO NISHIMURA/西村次雄
写真家

ありふれた風景2022.04.25

よく利用する、この道のありふれた風景がとても気に入っている、この坂の下は日豊本線。なだらかな坂を登ると、どっしりとした桜島が眼前に現れその峨々たる山容に魅入られるのである。坂のその先は国分の田舎街である。野暮用を済ませこの再びこの坂にさしかかると、娘の名前に、一文字頂いた天孫降臨の高千穂が遠くに仰ぎ見られるのである。

この時の撮影技法「撮影難易度3星表記(☆)」
「朝の光の時間帯を選ぶ」
雨が降っていたから、翌日は濃霧の確率が高いとふんでいた。なにしろ霧島の語源は“霧に煙る海に浮かぶ島”にもなった霧島である。早朝に撮影に出かけ一通り狙いの撮影を楽しんだ帰り道、お気に入りの場所に立ち寄ると、霧が晴れ自転車通学の学生さんたちに出会った。ごくありふれた早朝の風景が、斜光で輝いていて桜島と車と学生の通学風景が見事にマッチしていた。
撮影地:鹿児島県霧島市国分新町

カメラ設定
絞り値:F9.0、シャッタースピード:1/400秒,ISO感度設定:200、レンズ焦点距離75mm、35mm換算150mm、露出補正:-1.0、ホワイトバランス:オート、ピクチャースタイル:風景、Raw。

使用ソフト
PhotoshopCC23.01(Rawデータ現像)

使用機材

OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II, OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

POSTED BY:
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TSUGIO NISHIMURA/西村次雄
写真家

はやとの風2022.04.25

ラストランを明日に控え「はやとの風」にふさわしい撮影場所はどこかと探した。まず「はやとの風」の名前の由来を調べ、隼人駅近くの「籠山(かごやま)はかりの踏切」に狙いを定める。この地区は昔、籠を編む職人が多く暮らしており、籠山(かごやま)と呼ばれていた。籠山が鹿児島の名前の由来らしい(諸説あり・隼人駅の案内板より引用)。隼人は古代(7〜9世紀)南九州に居住人たちを「隼人」民族とした。勇猛果敢な隼人たちの駆け抜けた地名から「はやとの風」と名付けられた。

この時の撮影技法「撮影難易度3星表記(☆☆)」
写真右下、踏切の右端根本に書かれた「籠山(かごやま)はかりの踏切」を肝として場所を強調したかったのだ。優雅な直線美の黒列車を撮るために、あの風邪薬で有名なコーワのレンズをチョイスした。歪みがほとんどなく垂直水平を忠実に再現しシャープな描写ができるMF名玉単焦点レンズである。「はやとの風」が踏切にさしかかると連射開始。
撮影地:鹿児島県霧島市隼人町小田(籠山はかりの踏切)

カメラ設定
絞り値:F8、シャッタースピード:1/2000秒,ISO感度設定:800、レンズ焦点距離8.5mm、35mm換算17mm、露出補正:-0.5、ホワイトバランス:オート、ピクチャースタイル:風景、Raw。

使用ソフト
PhotoshopCC23.01(Rawデータ現像)

使用機材

OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II, Kowa PROMINAR 8.5mm F2.8 MFTグリーン

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TSUGIO NISHIMURA/西村次雄
写真家