まるで青い蝶が翅を広げ乱舞しているようです。それにしても、見事に蝶の触覚を再現したかのような花糸に見惚れて固まる。舌を噛みそうな学名:Clerodendrum ugandense(クレロデンドルム・ウガンデンセ)だが、虫好きには「英名:『Blue butterfly bush』」の方が舌を噛まずにすみそうです。
この時の撮影技法「撮影難易度3星表記(☆☆)」
青い蝶の花の質感と躍動感を如何に見せるかが苦心のしどころです。高画素カメラで質感と立体感を、絞りで主役の花をいかにクローズアップするか、すなわち背景をいかに処理するのかが問われます。そこで、今回は逆光で、とろけるようなボケ味を重視しつつ、絞りを一段ほど絞り、触覚と翅部分にある程度ピントがくるように被写界深度をギリギリの設定にしました。最後に、背景の右上部分を明るく演出する事により、その光に向かって飛翔するような躍動感が表現できるのではないかと考えたのです。
撮影地:東京都調布市深大寺(都立神代植物公園の大温室にて)
カメラ設定
絞り値:F3.3、シャッタースピード:1/400秒,ISO感度設定:800、レンズ焦点距離105mm、露出モード:マニュアル、露出補正:−0.33、ホワイトバランス:カスタム5950K
使用ソフト
PhotoshopCC2019.0.0使用(Rawデータ現像)
使用機材
NIKON D850, AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED
TSUGIO NISHIMURA/西村次雄
写真家