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スウィフトの『ガリバー旅行記』2010.07.20

利かん坊だった幼稚園児の頃、悪さをしては柱に縛られていた。
不思議だが叱られた原因が今でもハッキリと思い出せない。
たぶん、兄弟の分のお菓子を独りで全部食べちゃった事とか、父との約束を守らなかった、などが原因だと思うのだが・・・、多すぎてよく覚えていないのかもしれない。

そんな叱られた日の夜、決まって母の膝の上で絵本を読んでもらっていた。
そして、今でもあの日のことは鮮明に覚えている。
絵本の中にスウィフトの『ガリバー旅行記』小人の国編があり、母がページをめくる毎に目を見開いていたのを。

エサキモンキツノカメムシ(江崎紋黄角亀虫)
半翅目(カメムシ目)・異翅亜目(カメムシ亜目)・ツノカメムシ科。
6月から7月上旬東京都内ではミズキの葉っぱの裏に産卵を終えたエサキモンキツノカメムシを見ることが出来ます。
♀は飲まず食わず外敵から我が子を守る。
背中に黄色の(「小楯板(しょうじゅんばん)ハート型の模様を刻む。
大きさは10~14㎜。ちなみに、エサキとは命名者の「ハセガワ」氏が昆虫学者・「江崎悌三博士」に捧げたからだそうです。

アミメアリ(網目蟻)ハチ目(膜翅目)・アリ科・フタフシアリ亜科。
日本全国に広く分布。
体長3㎜ほど。
女王はおらず働き蟻のみで産卵繁殖する。
頭部と胸部には光沢が無く細かな突起状の編み目があるので和名のアミメアリの名前の由来となっている。
腹端には微細な毒針を有すが、人を刺した報告はないそうだ。
湿気のある地上や樹上の葉っぱなどを歩き回り獲物を探す。

この時の撮影技法(ねむたくならないライティング)
今回は、ねむたくなりがちな(立体感に乏しくコントラストのない画)写真の解消法です。
内蔵ストロボだけではどうしても平面でねむたい画になりがちです。
そこでもう一灯外付けストロボで画に立体感を味付けするのです。

撮影場所はチョウの「ミドリシジミ」で有名な埼玉県の秋が瀬公園です。
黄昏飛翔が始まる5時頃この場面に遭遇しました。
一目で上記の『ガリバー旅行記』を思いだしてしまった意です。
周りは薄暗くストロボは必須。
そこで内蔵ストロボと外付けの小型ストロボを使用。
内蔵ストロボはディフィーザーで柔らかく拡散して、なおかつ控え目に(-2/3)抑えた。外付けストロボはスレーブで右後方から当て、画がねむたくならないように(+2/3)強めにして立体感とコントラストをつけた。
絞りは、回折減少で解像度が低下するのを覚悟で(85㎜マクロレンズは被写界深度が浅い)F13まで絞り込みました。

カメラ設定
露出設定マニュアル、シャッタースピード1/80秒,絞りF13、ISO400、内蔵ストロボ使用マニュアル設定(-2/3)

使用機材
Nikon D300、85 mm VRマクロレンズ、外部サンパックPF20XDストロボ1灯。

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TSUGIO NISHIMURA/西村次雄
写真家

梅雨、ヒダリマキマイマイ2010.07.13

三脚を担いでねっとりとした空気の中をダラダラと歩いていた。
なにやら雲行きが怪しい。
「そろそろきりあげるか・・」と、三脚をたたみながらオカトラノオとその周りをチェックする。と、視線の先に見覚えのあるシルエットがチラリと目に留まった。
「やっぱりいましたか!」それも2匹が寄り添っている。
もしや・・・と、眼を研ぎ澄ます。
それは初めてお目にかかる「ヒダリマキマイマイの交尾」であった。
梅雨、ヒダリマキマイマイ、丁寧にカシャリ!

ヒダリマキマイマイ(左巻蝸牛)有肺目オナジマイマイ科
日本には500~800種以上いるが殆どが右巻きである。
写真の左巻きのカタツムリは珍しく日本では5種いるそうだ。
高温多湿を好み梅雨時になると活発になる。
雌雄同体。交尾は両方のカタツムリがお互いの精子のやりとりをし、両方共に産卵する。
生存率の低さを補うためではと考えられている。

既知と未知
さてさて今日どんな生き物に出会えるかな・・・と、
デジカメを抱えて出撃する。
その日の、その季節の生き物や植物を頭の片隅に留めて、好奇心の固まりでもって生き物を探すのである。
この日の行動時系列。
まず、夏みかんの樹にナガサキアゲハの終齢幼虫を見つける。
次にヤブカラシに級蜜に訪れるハチやチョウを観察。
移動して池の周りのトンボをチェック、運良くギンヤンマの交尾に遭遇したので柵の上に飛び乗り撮影。噴き出す汗を拭いながら約2時間経過。
風向き変わり雲行きが怪しくなってきた。
ここで「頭の片隅」に留めておいた梅雨の象徴のひとつ「カタツムリ」を無意識に探す。
ん!?いました!「既知」のカタツムリです、が・・・でも、なんとなく何時もの様子と比べて変です。
なんと視線の先には、とても珍しい「未知」の世界が繰り広げられていました。
既知から未知への展開、得てして見逃してしまいそうな未知への瞬間にこそ生き物撮影の醍醐味が潜んでいるのかも知れませんね。

この時の撮影技法(ストロボを感じさせない自然な描写と色再現)
暗い環境なので三脚使用。カタツムリのいる環境は得てして薄暗いので、その雰囲気を大切にしたい。
よってアンダー露出で暗く撮る。
交尾中のカタツムリには殆ど動きがないのでセルフタイマーを2秒にセット。
シャッターを押す。
この2秒の間に小型携帯ストロボを手持ちでカメラ左上前方にかざす。
セルフタイマー作動してシャッターが降りたら、露出時間中(1.3秒)すかさず小型ストロボを隠し味程度に1回だけ発光させ撮影完了です。
ポイントはストロボ光を感じさせない自然な描写と色再現をめざす。

カメラ設定
露出設定マニュアル、セルフタイマー使用、シャッタースピード1.3秒,絞りF14(-1)ISO200

使用機材
Nikon D300、VR85 mmマクロレンズ、外部サンパックPF20XDストロボ1灯、三脚ベンロカーボンネオフレックスC-298m8。

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TSUGIO NISHIMURA/西村次雄
写真家