冬、列車の車窓から日本海に張り付くような家並みがチラチラ見え始めると何故だか忘我状態になってしまうのです。この日も仕事を終え、富山駅から北陸新幹線に乗り込み、東京行き左側の窓側を確保する。素早くカメラの設定を済ませると、間も無くトンネルを抜け糸魚川付近である・・・。
この時の撮影技法「撮影難易度3星表記(☆)」
「北陸の日本海をイメージ色に仕上げる」
冬の日本海のイメージ色を再現したくて、現像時にホワイトバランスの色温度を2900に設定。さらに、冬の厳しさを案じするかの様に、水平線を右傾きにして水平垂直を崩し、かつノイズを加え粒子を荒く加工。
撮影地:新潟県糸魚川市付近(かがやき:走行中撮影)
カメラ設定
絞り値:F8.0、シャッタースピード:1/5000秒、ISO感度設定:3200、レンズ焦点距離70mm、露出モード:M、露出補正:-1、ホワイトバランス:オート・現像時ホワイトバランスの色温度を2900に変換
使用ソフト
PhotoshopCC2020使用(Rawデータ現像)
使用機材
NIKON D850 AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8E ED VR
POSTED BY:
TSUGIO NISHIMURA/西村次雄
写真家
前庭にてライトなカベルネ・フランを飲みながら日暮を待っていた。外灯の明かりが灯る頃、足元で餌を啄ばんでいた仲良し雀が連れ立って飛び立った。ねぐらかな?後を追うと、この隙間に通い慣れた様子でチェックインいたしました。冬ぶくれ「ふくらすずめ・福来雀」は豊かさ繁栄の縁起物です。
この時の撮影技法「撮影難易度3星表記(☆☆)」
「色温度とホワイトバランス」
色温度とは光の持つさまざまな色を表す指標で、単位はK(ケルビン)。太陽光なら5000K〜6000K辺りで、夕陽は2000K前後でしょうか、色温度が低いと赤く、高いと青く見えます。悩ましい事に、カメラのホワイトバランス調整は逆になるのです。数値が低いと青く、高いと赤く、真逆になるのです。なぜ逆なのか?(カメラのホワイトバランスは反対の色を足す事により、色被りした白を、自然な白に再現していると考える)。この事を踏まえ、後で現像出来るRawデータならば、画像ソフトのPhotoShopなどでホワイトバランスのスライドを前後させる事により、青く寒い冬ならば数値を低く、赤く暖かな夕焼けならば高く設定する事により、その時に感じた記憶色を蘇らせる事ができるのです。
今回は上:7650K、色被り補正+27。下:色温度7550K、色被り補正-10で現像し、その時に感じた暖かな夕陽感を記憶色としてイメージしました。それと、このレンズの手ぶれ補正の威力はすざましく35mm換算200mm、手持ちでシャッター速度¼でもブレなしの撮影が可能なのです。
撮影地:東京都港区元赤坂2-1-1 (迎賓館赤坂離宮)
カメラ設定
上:絞り値:F9.0、シャッタースピード:1/50秒。ISO感度設定:1250。レンズ焦点距離35mm、35mm換算70mm。露出モード:マニュアル。露出補正:-2.0、ホワイトバランス:オート
現像にて色温度7650Kに変換、色被り補正+27に変換
下:絞り値:F9.0、シャッタースピード:1/4秒。ISO感度設定:1250。レンズ焦点距離100mm、35mm換算200mm。露出モード:マニュアル。露出補正:-0.3、ホワイトバランス:オート
現像にて色温度7550K、色被り補正-10に変換
使用ソフト
PhotoshopCC2020使用(Rawデータ現像)
使用機材
OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II, OLYMPUS M.12-100mm F4.0 IS PRO
POSTED BY:
TSUGIO NISHIMURA/西村次雄
写真家