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雲上のバス2009.12.07

ここは立山の弥陀ヶ原からクネクネ道を5分ほど下山した辺りである。
先ほどまで初冠雪の紅葉に酔いしれていた私は、
まるで火照った心を冷ますように最終下山バスに乗り込んだ。
疾走するバスの車窓からは、真っ赤なナナカマドが後方に飛び去り、
天空は紅葉からの色渡しを待ち焦がれたように、
厳粛に夕方のマジックアワーが幕を開けた。

立山
山地の総称で、大汝山、雄山、富士ノ折立の3000メートル級の3つの峰を
現在は立山と称することが多い。
今回は立山ケーブルカーと立山高原バスを乗り継ぎ
標高2350メートルの室堂まで直接バスで行く。

この時の撮影技法
ブレを抑えるにはシャッタースピードを速く設定することが肝心ですが、
当然被写体、撮影環境、表現方法によりシャッタースピードの限界は異なります。
例えば、舞台撮影の場合、
暗い舞台での役者の激しい動きを止めるにはチョットしたコツがあります。
それは激しい動きの中にも一瞬動きが止まる瞬間が必ずあります。
その一瞬を見極めてシャッターを切るわけです。
当然、疾走するバスにもブレの少ない瞬間が必ずありそこを見極める事こそが一番のキモです。
今回は、跳ね上がった頂点の一瞬が一番ブレの少ない瞬間だったので、
そこを狙いシャッターを切り続けました。
それと、ブレ止めの隠し技として走る向きと逆方向へ一瞬レンズを振り撮影しました。

手ぶれ補正レンズの話
以前、夕刻の頃、
揺れる吊り橋の上からニコンの24~120mmVRレンズ(手ぶれ補正レンズ)を取り付け、
恐る恐るシャッタースピード1/8秒で撮影したことがある。
流石に吊り橋の上では無理かろうと思ったのだが、帰宅後モニターを見て驚いた。
見事にブレを抑えていたのである。
当時、Nikonは手ブレ防止効果3段分と公表していたが、
これは控えめな数字で実際は4段分の補正があるように思えたのである。
今回のクネクネ道を疾走するバスの揺れも相当なものだが(カメラブレと被写体ブレの合体)、
鼻歌交じりでブレを克服出来るとふんだのです。
カメラメーカーは違っても、
躊躇していた手持ち撮影でも手ぶれ補正レンズ付ならば
易々とシャッターが切れてしまう世界が広がってきたのです。
ただし、限度はお忘れなく・・・。

カメラ設定
露出設定マニュアル、シャッタースピード1/1000秒,絞りF6.7、ISO400。

使用機材
Canon EOS 30D、24~105mmISズームレンズ(40ミリで使用)。

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TSUGIO NISHIMURA/西村次雄
写真家