キュウリの馬、ナスの牛・・・
2005年、カワセミにどっぷり嵌ってしまった。撮影は一見簡単そうでこれがなかなか難しい。ああでもないこうでもないと通い続け、コツをある程度つかめかけた頃、知り合いから「こんな写真が撮れる場所もあるよ」、とハスの花に止まった写真を見せられた。それは、まるで仏画のようで釘付けにされてしまった。だがその撮影場所、くちばしが黄色い駆け出し者にはなかなか教えてもらえないのである。まるで、餌を目の前に「待て!」である。鼻息荒いのだから、後は推して知るべし。
余談
この年、女性編集者と車の中で鳥の話になり、「私はまだ駆け出しですから・・・」と話すと、クスッと笑われ『いいですね、その世界では西村さんは駆け出しなのですね」。
この時の撮影技法「撮影難易度3星表記(☆☆☆)」
花の終わりまで通い続けたのだが、いやはや一筋縄ではいかないのである。カメラマンがうじゃうじゃいるので場所確保が難しい。そしてマナーの悪い御仁が肝心な場面でカメラの前に出て撮影の邪魔をする、隣では怒鳴り合いが始まる、終いには、おばさんの「何撮ってるんですか?」などなど、嫌になるほど色々と起こります。そんな雑音にも負けないタフさが必要なので、撮影難易度「星☆☆☆」です。
主役を引き立てる、美しいハスの花が見えるアングルに三脚をセット。シャッターチャンスをひたすら待ち受け、カワセミが首を前に突き出した瞬間を狙って撮影しました。この画は2006年に撮影、残念ながら菊名池では今は見られないかな?
撮影地
神奈川県横浜市港北区菊名 菊名池
カメラ設定
NIKON D2X, レンズ:Nikon ED NIKKOR 500mm 1:4P、露出モード:マニュアル、露出補正:±0、ホワイトバランス:オート、ピクチャースタイル:スタンダード、Raw、
使用ソフト
PhotoshopCC2017.0.0使用(Rawデータ現像)
使用機材
NIKON D2X、Nikon ED NIKKOR 500mm 1:4P、三脚:SLIK GRAND PRO CF-3 SP、雲台:SLIK TELE BAALANCE 6
TSUGIO NISHIMURA/西村次雄
写真家