小満
そよと吹く風にゆられて、若者風のヒメトガリハナバチが青紫色の唇型マツバウンランに口付け・・・。
中原中也 初夏より
扇子と香水――
君、新聞紙を絹風呂敷には包みましたか
夕の月に風が泳ぎます
アメリカの国旗とソーダ水とが
恋し始める頃ですね
松葉海蘭(マツバウンラン属)、1941年京都にて初めて採取された北アメリカ原産帰化植物。
花径は1センチ程
この時の撮影技法「撮影難易度3星表記(☆☆)」
「風を読む=ゆれの対処法」
そよ吹く風には撮影ポジションと、被写体ブレのシャッター速度見極めが肝です。前後左右の風ならば撮影難度が上がりますが、左右ならば被写体に対し、水平の位置に陣取ればピンズレは少なくなる道理です。被写体ブレは使用レンズの長さも合わせてカメラブレも考慮する必要があります。ゴルフのパターに例えると、近ければ目を瞑っても入るけれど、長いパットは少し角度が狂うと大きく外れます。今回は35mm換算351.0mmですのでカメラブレが当然大きくなります。しかし、このカメラは手ぶれ補正が秀でているけれど、被写体ブレも考慮してシャッタースピード1/1250秒に設定しました。
撮影地:東京都練馬区石神井台1丁目15−6 三寳寺境内
カメラ設定
絞り値:F11.0、シャッタースピード:1/1250秒,ISO感度設定:800、レンズ焦点距離175mm、35mm換算351.0mm、露出モード:絞り優先オート、露出補正:+0.3、ホワイトバランス:オート、ピクチャースタイル:ビビット、Raw。
使用ソフト
PhotoshopCC2020使用(Rawデータ現像)
使用機材
OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II, OLYMPUS M.40-150mm F2.8 IS PRO + MC-14
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TSUGIO NISHIMURA/西村次雄
写真家
気温も上がってきた、もしかしたら出会えるのでは・・・、幸運にも10分間ほどでこの場面に遭遇。
小石の下に隠れているタンボオカメコオロギの幼虫を狩り、触覚を咥え運んでいるシーンです。
この時の撮影技法「撮影難易度3星表記(☆☆☆)」
「近接・望遠レンズで狙う」
ヒメコオロギバチの狩のシーンは4月〜5月頃よく見られる。この個体は7㎜ほどで、まあよくチョロチョロ動きまわります。そこで、35ミリ換算420㎜をチョイスし連写モードで待機。当然、近接で狙うには画角が狭く、ターゲットを瞬時にファインダーで把え、且つフォーカス合わせはすごく難しいのです。
それに加えて、動体視力が衰えちまった爺には獲物を咥えているのか、いないのか良く分からんのです、が見慣れてしまえばなんとなく動き、気配で獲物を持っているかが分かるようになってきます。
撮影地:東京都練馬区石神井台1丁目15−6 三寳寺境内
カメラ設定
絞り値:F11.0、シャッタースピード:1/1250秒,ISO感度設定:800、レンズ焦点距離300mm、35mm換算420.0mm、露出モード:絞り優先オート、露出補正:±0、ホワイトバランス:オート、ピクチャースタイル:ビビット、Raw。
使用ソフト
PhotoshopCC2020使用(Rawデータ現像)トリミングあり
使用機材
OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II, OLYMPUS M.40-150mm F2.8 IS PRO + MC-14
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TSUGIO NISHIMURA/西村次雄
写真家
満開の桜に、季節外れの重たい雪が降っていた。私は自宅前の、人っ子ひとりいない雪景色の公園にてヒヨドリを見つめていた。その小さな背中と尾には、舞い散る雪と桜の花びらを粋にちりばめ、ずぶ濡れ頭で蜜を舐めている・・・。
撮影地:東京都西東京市 自宅前の公園にて
カメラ設定
絞り値:F4.0、シャッタースピード:1/320秒,ISO感度設定:800、レンズ焦点距離100mm、35mm換算200mm、露出モード:絞り優先オート、露出補正:+1、ホワイトバランス:オート、ピクチャースタイル:ビビット、Raw。
使用機材
OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II, OLYMPUS M.12-100mm F4.0 IS PRO
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TSUGIO NISHIMURA/西村次雄
写真家
雨水、吹雪く海岸線で健康そうな毛並みのキタキツネに出会った。そ〜っと車を止め、ゆっくりと窓を開け、ファインダー越しにキタキツネを観察する。—–キタキツネは歩を止め、国後島の方角にゆっくり頭をもたげた。まるで、かの地の風の音に聴き耳を立てているかのようです。
撮影地:北海道目梨郡羅臼町 付近
カメラ設定
絞り値:F5.6、シャッタースピード:1/1000秒,ISO感度設定:200、レンズ焦点距離35mm換算480mm、露出モード:絞り優先オート、露出補正:-0.20、ホワイトバランス:カスタム:色温度4300、ピクチャースタイル:スタンダード、Raw。
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TSUGIO NISHIMURA/西村次雄
写真家
冬、列車の車窓から日本海に張り付くような家並みがチラチラ見え始めると何故だか忘我状態になってしまうのです。この日も仕事を終え、富山駅から北陸新幹線に乗り込み、東京行き左側の窓側を確保する。素早くカメラの設定を済ませると、間も無くトンネルを抜け糸魚川付近である・・・。
この時の撮影技法「撮影難易度3星表記(☆)」
「北陸の日本海をイメージ色に仕上げる」
冬の日本海のイメージ色を再現したくて、現像時にホワイトバランスの色温度を2900に設定。さらに、冬の厳しさを案じするかの様に、水平線を右傾きにして水平垂直を崩し、かつノイズを加え粒子を荒く加工。
撮影地:新潟県糸魚川市付近(かがやき:走行中撮影)
カメラ設定
絞り値:F8.0、シャッタースピード:1/5000秒、ISO感度設定:3200、レンズ焦点距離70mm、露出モード:M、露出補正:-1、ホワイトバランス:オート・現像時ホワイトバランスの色温度を2900に変換
使用ソフト
PhotoshopCC2020使用(Rawデータ現像)
使用機材
NIKON D850 AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8E ED VR
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TSUGIO NISHIMURA/西村次雄
写真家