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about

TSUGIO NISHIMURA 西村次雄
フォトグラファー
1973年、九州産業大学芸術学部写真科卒。同年渡米。1979年、「STUDIO BB」を設立。デジタルの可能性にいち早く気づき、雑誌・広告を中心に一眼レフカメラを駆使して活躍中の”IT写真家”である。建築物、料理、人物、商品、そして動物・植物・昆虫と被写体の幅も極めて広い。

通り雨の一コマ2019.07.16

曇天ならば、柔らかい光を求めて花の撮影に出掛けるけれど、時に突然の通り雨に出逢うと何気ない風景が一変する。・・・沈思黙考。
                                                   
この時の撮影技法「撮影難易度3星表記(☆)」                
「通り雨の滴が加わると一片のドラマが生まれる」
上:6月25日、ハイビスカスとオキナワヤマタニシ?                    
例年なら沖縄は梅雨明けしているはずだったが、日差しに見放されながらも東南植物楽園へ向かった。蘇鉄のクロマダラソテツシジミやアマミウラナミシジミなどを探す途中、通り雨。霧雨の中、注意深く歩いているとハイビスカスの花の中に何かを発見した。そ〜っ、と覗いて見るとオキナワヤマタニシのようである。

撮影地:沖縄県沖縄市字知花2146 (東南植物楽園)
                   
下:7月7日、ノウゼンカズラとクロスズメバチ                     
東京も霖雨である。東京都神代植物公園に「りんご椿」の実の撮影に来ていた。一通り撮り終え、紫陽花園へ向かう途中、ノウゼンカズラの花の前にて、通り雨にあう。気温21度の低温ながら、沢山のクロスズメバチが吸蜜に来ていた。何故こんなに沢山のクロスズメバチが通り雨の中で吸蜜に来ているのか不思議に思い、後日曇り日に確認に行くも一頭も確認できず。多分、雨では小昆虫も狩れなくて、手っ取り早くお腹を満たすため、ノウゼンカズラの花蜜目当てに来たのかも・・・。
このように花との関連性を探る事により、どの視点から対象物を切り取るかを沈思黙考する事により、狙いをクリアーに出来るのではないかと思うのです。即ち、あらゆる選択肢の中から、撮影の方向性が定まるとカメラの設定、構図が導き出されると言う塩梅です。
                         
撮影地:東京都調布市深大寺元町5-31-10 (東京都神代植物公園)

カメラ設定
上:絞り値:F7.1、シャッタースピード:1/250秒。ISO感度設定:500。レンズ焦点距離150mm、35mm換算300mm。露出モード:絞り優先Aモード。露出補正:-0.3、ホワイトバランス:オート

下:絞り値:F4.5、シャッタースピード:1/800秒。ISO感度設定:800。レンズ焦点距離150mm、35mm換算300mm。露出モード:絞り優先Aモード。露出補正:±0、ホワイトバランス:オート

使用ソフト
PhotoshopCC2019.0.0使用(Rawデータ現像)

使用機材

OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II, OLYMPUS M.40-150mm F4.0 IS PRO

POSTED BY:
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TSUGIO NISHIMURA/西村次雄
写真家

サトセナガアナバチは麻酔の名手22019.06.24

前回果たせなかった、肝心要な麻酔シーンをものにしたくて3日ほど同じ撮影場所に通うが、そう簡単に巡り会えるはずも無く半分諦めかけていた。その間、近くで見つけたヒメスズメバチの狩シーン(アシナガバチの巣襲撃)などを、つらつら撮影していましたが・・・。不思議なもので、他のことに気がとられている時に限って、突然その時はやって来るようです。状況把握、沈着冷静!

この時の撮影技法「撮影難易度3星表記(☆☆☆)」
「シャッターチャンスは生態を知れば先読みが可能」
幸運にもクロゴキブリの触覚は未だ切り取られていませんでした。(状況把握)
—と言うことは、これから起きるシーン「2回目の麻酔注射と触覚切り落とし」が予測出来るので、シャッターチャンスを鼻歌交じりで待てるのだ。(沈着冷静)

狩蜂のサトセナガアナバチは、巣に運び込むと、クロゴキブリに卵を産み付け、孵った幼虫の餌とするのでが麻酔が効いているのでクロゴキブリは死ぬこともなく、新鮮な状態でサトセナガアナバチの幼虫に内臓から食べられてしまうのです。チョット残酷そうですが、これも自然の摂理。
台所から聞こえる「きゃーゴキブリ!」ご自宅の用心棒に一頭如何でしょうか? 

撮影地:東京都武蔵野市八幡町2丁目4 (武蔵野中央公園内の堆肥置き場)

カメラ設定
絞り値:F7.1、シャッタースピード:1/200秒。ISO感度設定:1000。レンズ焦点距離100mm、35mm換算200mm。露出モード:絞り優先Aモード。露出補正:-0.3、ホワイトバランス:オート

使用ソフト
PhotoshopCC2019.0.0使用(Rawデータ現像)

使用機材

OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II, OLYMPUS M.12-100mm F4.0 IS PRO

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TSUGIO NISHIMURA/西村次雄
写真家

サトセナガアナバチは麻酔の名手2019.06.04

ひょっとしたら、宝石のようなサトセナガアナバチに出会えるのではないかと武蔵野中央公園の堆肥置き場に立ち寄った。その囲いは20センチ角の古材で囲われており、サトセナガアナバチの狩場には最適と睨んだのです、すでに6頭ほどが忙しなく獲物を探しているようである。私は鵜匠の気分「早く捕まえておいで・・・」。待つこと30分ほど、いきなりゾンビ化したクロゴキブリを引っ張り出して来ました。

何故、クロゴキブリは大人しく引っ張られていくのでしょうか?それは、麻酔医も驚く麻酔名人なのです。1回目の刺撃で、胸部神経節に麻酔薬を注入し、足の動きを弱らせ、次に脳内の逃避反射を司る部位へ正確に2回目の麻酔注射。これで、おとなしくなったクロゴキブリの触覚を半分ほど切り落とし、おおあごで触覚の根っこを咥えて「こっちおいで」と引っ張ると、垂直の壁をおとなしく歩いていくのです。 

この時の撮影技法「撮影難易度3星表記(☆☆☆)」
「斜光を利用して立体的に質感を捉える」
瞬時に、理想的な斜光により精妙な陰影が投影されるのでは、と想像しその場所に至るまで連写しました。陰影はとても重要なファクター、画に奥行き、立体感、質感を醸し出します。併せて、サトセナガアナバチ、クロゴキブリ、切り取られた触覚、大顎、すべてにフォーカスを合わせる事が重要と考えます。そのためには、被写体と撮像素子を平行にする事で、絞りF6.3でも狙った被写体部分にピントが合うのです。一見簡単そうですが、これらを瞬時に判断実行せねばならないので撮影難易度:星3としました。

撮影地:東京都武蔵野市八幡町2丁目4 (武蔵野中央公園内の堆肥置き場)

カメラ設定
絞り値:F6.3、シャッタースピード:1/400秒。ISO感度設定:1250。レンズ焦点距離60mm、35mm換算120mm。露出モード:絞り優先Aモード。露出補正:-0.3、ホワイトバランス:オート

使用ソフト
PhotoshopCC2019.0.0使用(Rawデータ現像)

使用機材

OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II, OLYMPUS M.60mm F2.8 Macro

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TSUGIO NISHIMURA/西村次雄
写真家

馬に喰わせるほどの・・・2019.05.22

4月〜5月に入ると、花、風景、鳥、虫(主に蜂)などの写真が、馬に喰わせるほどHDに溜まってきます。小出しも面倒だし、心にのこった、愛すべき虫たちのシーンを一部公開。

この時の撮影技法「撮影難易度3星表記(☆☆☆)」
左上から時計回り
上段左と上段右
ジガバチと尺取り虫。ジガバチ(腹部第1.2節が良く見えないため、ミカドジガバチ,サトジガバチこれかな?、ヤマジガバチの3択、固定に自信無し)とします。花の撮影途中ながら、ジカバチの動きに?!
尺取り虫のフンの臭いを嗅ぎ分けたか!後を追うと、尺取り虫を見つけ出し、ブスリと麻酔注射のシーンに遭遇。咄嗟のことで、ジガバチから視線を切ると見失うので、花の撮影設定のまま・・・。
撮影地:東京都調布市深大寺(神代植物公園:椿・さざんか園近く)
カメラ設定
絞り値:F4.5、シャッタースピード:1/250秒。ISO感度設定:800。レンズ焦点距離150mm、35mm換算300mm。露出モード:絞り優先。露出補正:±0、ホワイトバランス:オート
OLYMPUS M. 40-150mm f/2.8 PRO

右中段右下段
藺牟田池のベッコウトンボです。撮影のキーポイントは2つ、生息環境を取り入れるために背景の池が入るベッコウトンボを探す。それと、ベッコウ色を纏った羽化直後の未成熟個体の翅がキラキラ耀く瞬間を狙う。ベッコウトンボは環境省のレッドデータブックで絶滅危惧1類に指定。
撮影地:薩摩川内市祁答院町藺牟田(藺牟田池県立自然公園 ベッコウトンボ生息地保護区)
カメラ設定
絞り値:F9.0、シャッタースピード:1/400秒。ISO感度設定:400。レンズ焦点距離150mm、35mm換算300mm。露出モード:絞り優先。露出補正:±0、ホワイトバランス:オート
OLYMPUS M. 40-150mm f/2.8 PRO
カメラ設定
絞り値:F6.3、シャッタースピード:1/640秒。ISO感度設定:200。レンズ焦点距離150mm、35mm換算300mm。露出モード:絞り優先。露出補正:±0、ホワイトバランス:オート
OLYMPUS M. 40-150mm f/2.8 PRO

左下段
持久戦の様相から三脚とストロボ使用。ヒメコンボウヤセバチがメンハナバチの営巣穴を、じっと身じろぎもせず監視していました。そこにメンハナバチが帰ってくると、翅を小刻に震わせながらそっと近づいている場面です。翅に陽が当っていたので、ストロボ使用でも小刻みな翅の動きを低速シャッターにて表現。
メンハナバチが現われると、なぜ小刻みに翅を振るわせるのだろうか?何か意味があるはず・・・。
撮影地:東京都練馬区石神井台(石神井公園)
カメラ設定
絞り値:F8.0、シャッタースピード:1/30秒。ISO感度設定:200。レンズ焦点距離60mm、35mm換算120mm。露出モード:絞り優先。露出補正:±0、ホワイトバランス:オート
ストロボ使用:Nissin ニッシンデジタル i40 、三脚:VANGUARD VEO 265CB
OLYMPUS M.60mm F2.8 Macro

左中段
ハバチ科(オオシロオビクロハバチ?)としますが、ヒゲナガハバチ亜科の仲間は属も多く絞込み困難、未固定お手上げです。沢山のオス達が群れていたので、この交尾シーンを想定し長時間粘り撮影。
撮影地:鹿児島県霧島市清水
カメラ設定
絞り値:F6.3、シャッタースピード:1/200秒。ISO感度設定:1600。レンズ焦点距離100mm、35mm換算200mm。露出モード:絞り優先。露出補正:±0、ホワイトバランス:オート
OLYMPUS M.12-100mm F4.0 IS PRO

使用ソフト
PhotoshopCC2019.0.0使用(Rawデータ現像)

使用機材

OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II

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TSUGIO NISHIMURA/西村次雄
写真家

こぶしの花が咲いた2019.05.08

4月26日気温6℃。
支笏湖の453号線でハンドルを握っていると、予期したかのようにこの風景に出会いました。寒々とした風景の中に、こぶしの花がポッと遅い春を告げるかのように咲いていたのです。

この時の撮影技法「撮影難易度3星表記(☆)」
「一本のこぶしと樹々のアクセント」
南国生まれの私には、こぶし咲く北国の春の風景に密かな憧れを抱いていた。もし、推論したような墨絵の風景に出会えたならば、モノクロームで攻めようと決めていたのです。イメージ先行ながら主役のこぶし一本だけ中央下に配置し、アクセントに荒々しい樹々をシンプルに入れ込む。絞りは、樹々全体に被写界深度が得られる、絞り値F8.0に設定。

撮影地:北海道千歳市支笏湖温泉番外地 

カメラ設定
絞り値:F8.0、シャッタースピード:1/160秒。ISO感度設定:200。レンズ焦点距離75mm、35mm換算150mm。露出モード:マニュアル。露出補正:-0.7、ホワイトバランス:オート

使用ソフト
PhotoshopCC2019.0.0使用(Rawデータ現像)

使用機材

OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II, OLYMPUS M. 12-100mm f/4 PRO

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TSUGIO NISHIMURA/西村次雄
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