- TSUGIO NISHIMURA 西村次雄
フォトグラファー
- 1973年、九州産業大学芸術学部写真科卒。同年渡米。1979年、「STUDIO BB」を設立。デジタルの可能性にいち早く気づき、雑誌・広告を中心に一眼レフカメラを駆使して活躍中の”IT写真家”である。建築物、料理、人物、商品、そして動物・植物・昆虫と被写体の幅も極めて広い。
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皇居のミツバチ2018.04.11
「桜始開」
皇居の天城吉野が満開。御末のミツバチが前足一本でぶら下がり、後ろ足の花粉かごに空いた方の前足で触覚や頭、顔、胴体などに付いた花粉を掻き集め、大きな花粉団子を作っては大奥に持ち帰っていた。
この時の撮影技法「撮影難易度3星表記(☆☆)」
花粉かごを一杯にしたミツバチを狙う。被写体と狙いが決まると、自ずとカメラの設定が導き出されるのである。レンズは接写の出来る望遠ズームレンズ、シャッターは高速が必要なのでISO800、絞りは開放から一段絞りのF3.5でミツバチを強調する。あとは、狙いのミツバチを探し出しとことん粘るのみ。
撮影地:東京都千代田区千代田1 江戸城本丸跡あたりの天城吉野
カメラ設定
OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II, 絞り値:F3.5、シャッタースピード:1/2000秒,ISO感度設定:800、レンズ焦点距離150mm、35mm換算300mm、露出モード:マニュアル、露出補正:+0.7、ホワイトバランス:オート、ピクチャースタイル:Natural,Raw
使用ソフト
PhotoshopCC19.0使用(Rawデータ現像)
使用機材
OLYMPUSのOM-D E-M1 Mark II, M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO
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TSUGIO NISHIMURA/西村次雄
写真家
田起こしが始まった!2018.04.11
田起こしが始まると、お腹をすかせたコサギくん達は我先に駆け寄ってきます。今日のご馳走は、とれたて新鮮な幼虫とミミズやカエルなど、おじさんからの大盤振る舞いです。
この時の撮影技法「撮影難易度3星表記(☆)」
ご存知の通り、田起こしはレンゲ草などの有機物を鋤きこむために行われるのですが、トラクターが入るとご馳走が地表に放り出されるのを知っていて駆け寄って来たのです。撮影技法を述べるまでもないが、主役のコサギの白が飛ばないように露出アンダーに設定。カメラブレを防ぐため高速シャッター。それと、味付けに少しだけレンゲ草を主役の後ろに入れ、トラクターとおじさんの割合に苦心しました。
撮影地:鹿児島県霧島市清水
カメラ設定
OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II, 絞り値:F6.3、シャッタースピード:1/1600秒,ISO感度設定:800、レンズ焦点距離115mm、35mm換算230mm、露出モード:マニュアル、露出補正:-1.7、ホワイトバランス:オート、ピクチャースタイル:Natural,Raw
使用ソフト
PhotoshopCC19.0使用(Rawデータ現像)
使用機材
OLYMPUSのOM-D E-M1 Mark II, M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO
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TSUGIO NISHIMURA/西村次雄
写真家
小雨に美しく浮かび上がる山桜2018.03.22
昨日、偶然見つけた山桜の風景だが・・・「人間万事塞翁が馬」さっと切り上げ再挑戦する事にした。
予報通り朝から小雨、私は「北叟笑む」。美しく咲き始めた山桜の花言葉は「あなたに微笑む」
この時の撮影技法「撮影難易度3星表記(☆)」
天気予報を味方に
「へい!シェリ、今日の天気は?」とスマホに話しかけるのが毎朝目覚めのルーティンであり、就寝前にたてたスケジュールを朝再びなぞるのである。それにしても、近頃の天気予報はよくあたる。
昼の便で、鹿児島—羽田ー広島へ飛ぶので撮影には時間がかけられないのである。そんな時、天気予報を味方にイメージを固めておけるので、撮影現場で構図に悩むことなど無い。イメージはこうだ、雨で緑が暗く落ち込み、薄雲と山桜が強調され美しく浮かび上がる。まさに、狙い通りのイメージが目前に展開しているのだから、ささっと撮影を済ませ余裕で空港へ向かえるのである。
撮影地:鹿児島県霧島市国分郡田から北を望む
カメラ設定
OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II, 絞り値:F5.0、シャッタースピード:1/1250秒,ISO感度設定:800、レンズ焦点距離54mm、35mm換算108mm、露出モード:マニュアル、露出補正:+0.3、ホワイトバランス:オート、ピクチャースタイル:Natural,Raw
使用ソフト
PhotoshopCC19.0使用(Rawデータ現像)
使用機材
OLYMPUSのOM-D E-M1 Mark II, M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO
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TSUGIO NISHIMURA/西村次雄
写真家
奇跡の”やんばるの森“へ2018.03.12
3月上旬、気温24℃晴れ。那覇での早朝の仕事を終え外に出ると私は躊躇なくレンタカー会社に飛び込み、高速道を利用して那覇から北ヘ約77キロの”やんばるの森“へ虫を探しに向かった。そこは、代表的なブナ科のイタジイ(ブロッコリーの様な形)が生い茂る照葉樹の森が広がっていて、生きものの楽園なのだ。
この時の撮影技法「撮影難易度3星表記(☆☆)」
沖縄特有の天候で、晴れていても急に雨が降ってくる撮影環境ですが、雨にも強いオリンパスはずぶ濡れでも全く問題なし。使用レンズは、オキナワナナフシとアオミオカタニシに60mm F2.8 Macro、”やんばるの森“とアオタテハモドキ♀は12-100mm F4.0使用。やはりというか、照葉樹の”やんばるの森”は思ったよりも暗いのだ。その暗さを表現するために露出はアンダー気味に設定した。
ハブも怖し!茂みの中に入るのも、おっかなびっくりでしたけど撮影に夢中になるとその事をすっかり忘れちまうのです。今思うとゾッとしますが・・・。
写真キャプション
左側)”やんばるの森“:f4.0,1/1250,ISO400,レンズ35mm換算焦点距離50mm,露出補正-1
右上)アオタテハモドキ♀:f9.0,1/1600,ISO400,レンズ35mm換算焦点距離200mm,露出補正-0.7
右中)オキナワナナフシ:f4.0,1/25,ISO800,レンズ35mm換算焦点距離120mm,露出補正-1
右下)アオミオカタニシ: :f6.3,1/60,ISO400,レンズ35mm換算焦点距離120mm,露出補正-1.3
撮影地:沖縄本島の最北端:”やんばるの森“(山原=”やんばる“と読む)
カメラ設定
OLYMPUSのOM-D E-M1 Mark II,露出モード:マニュアル、ホワイトバランス:オート、ピクチャースタイル:Natural,Raw
使用ソフト
PhotoshopCC19.0使用(Rawデータ現像)
使用機材
OLYMPUSのOM-D E-M1 Mark II, OLYMPUS M.60mm F2.8 Macro 、M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO
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TSUGIO NISHIMURA/西村次雄
写真家
ひだまりの眠り猫2018.02.13
野暮用ながら岡山の吉備津彦神社に居た。そこで、白い猫が気持ち良さげにウトウトしているのを目にする。ごく平凡な風景ながら、私は何故だか猫が微睡んでいる御神籤箱に妙に囚われてしまったのです。
この時の撮影技法「撮影難易度3星表記(☆)」
「ひだまり感を明暗のコントラストで強調」
撮影技法を語るまでもありませんが、ただ一つだけ取りあげると「ひだまり感」が命です。ひだまりを強調するために影はあくまでも深く暗く、ひだまり感は色温度5400Kに上げ、暖かなぬくぬく感を表現する。この様に順光の強い光を利用してひだまり感を表現する事が今回の肝のひつと考えました。
全くもって、俗世の雑音などまるで聞こえぬかの様にウトウトと眠る猫。私は邪魔をせぬようにシャッターを消音設定にしてそ〜っと「・・・・・・」。
撮影地:吉備津彦神社 岡山市北区一宮1043
カメラ設定
OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II, 絞り値:F8、シャッタースピード:1/1250秒,ISO感度設定:400、レンズ焦点距離29mm、35mm換算58mm、露出モード:マニュアル、露出補正:-1、ホワイトバランス:オート、ピクチャースタイル:Natural,Raw
使用ソフト
PhotoshopCC19.0使用(Rawデータ現像)
使用機材
OLYMPUSのOM-D E-M1 Mark II, M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO
POSTED BY:
TSUGIO NISHIMURA/西村次雄
写真家