- TSUGIO NISHIMURA 西村次雄
フォトグラファー
- 1973年、九州産業大学芸術学部写真科卒。同年渡米。1979年、「STUDIO BB」を設立。デジタルの可能性にいち早く気づき、雑誌・広告を中心に一眼レフカメラを駆使して活躍中の”IT写真家”である。建築物、料理、人物、商品、そして動物・植物・昆虫と被写体の幅も極めて広い。

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オナガバチの命のバトン2018.05.28
多分、エゾオナガバチだと思うのですが・・・、変種が多いのでオナガバチの一種としておきます。毎年のように、このカエデにオナガバチのオス達が群がっていて、興奮状態でメスが出てくるのを待っているところを今年も目撃。精子提供と産卵、どちらも命がけのバトンを繋いでいきます。近き夏—-
この時の撮影技法「撮影難易度3星表記(☆☆)」
「見せたいシーンを押さえる」
キャプションのシーンを丁寧に観察記録する。言うは易く行うは難し、現場では予想外のシーンが繰り広げられる事多々。予備知識を総動員してカメラ設定をすませておきましょう。な〜に、もし外れちまったら何年でも挑戦し続ければ良いのです。もし、運あり再び出会えるなら「あのシーンをこんな風に狙おうかな・・・」なんて、考えるだけでも楽しいのですから。
上)カエデに穴が開きメスが顔を出した瞬間、数匹のオス達が狂ったように同じ穴に腹部を深く差し入れ交尾をしているようです。
動きが激しいので、連写をかけた中からセレクト。それにしてもオリンパスの40-150mm、35mm換算300mmで1/30sカメラブレが無いのに驚く。
中)メスが産卵管を突き刺すとオスがピョンと飛び乗り交尾か?
翅脈がハッキリしたカットをセレクト。写真の醍醐味である一瞬を切り取った画が好きなのです。
下)透明のシャボンのような水色の薄膜を通して、長〜い産卵管(鞘の中の中心ノコギリ状)ドリルのように突き刺しています。カエデの中に潜むキバチやカミキリムシなどの幼虫が出す振動を触覚で探し当て産卵寄生する。オナガバチは人間にとってキバチやカミキリムシを退治してくれるありがたい益虫である。
逆光を利用してシャボンのような薄膜を、この画のアクセントとして浮かび上がらせ、手前からリングライトストロボを発光。
撮影地:東京都西東京市 東大演習林
カメラ設定
OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II, 露出モード:マニュアル、露出補正:+0、ホワイトバランス:オート、ピクチャースタイル:Natural,Raw
上)M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO、絞り値:F7.1、シャッタースピード:1/30秒,ISO感度設定:800、レンズ焦点距離150mm、35mm換算300mm
中)M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO、絞り値:F7.1、シャッタースピード:1/60秒,ISO感度設定:800、レンズ焦点距離135mm、35mm換算270mm
下)OLYMPUS M.60mm F2.8 Macro、絞り値:F9.0、シャッタースピード:1/125秒,ISO感度設定:800、レンズ焦点距離60mm、35mm換算120mm、CanonマクロリングライトMR-14EXマニュアルで1/64使用
使用ソフト
PhotoshopCC2018.0.0使用(Rawデータ現像)
使用機材
OLYMPUSのOM-D E-M1 Mark II, OLYMPUS M.60mm F2.8Macro ,M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO,CanonマクロリングライトMR-14EX
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写真家
あの時夢見た風景が広がっていた2018.05.18
5月の初旬、対馬に野暮用で来ていた。それにしても、ナンジャモンジャ(ヒトツバタゴの別名)が何故こんなに沢山咲いているんだろう、とその時はかるく思っていたのだが・・・。
強風に傘をへし折られ、濡れネズミの最悪のシチュエーションで韓国展望所に立っていた。眼下には白い花で埋め尽くされた鰐浦の美しい漁港が広がっていて、D850のファインダーを覗いた瞬間「そうか、此処だったか!」あの時夢見た風景が眼下に広がっていた。10年ほど前のことになるが、対馬でヒトツバタゴの日本最大の自生地があると教えられ、その時一枚の写真に釘付けにされた記憶が鮮烈に蘇ったのである。
この時の撮影技法「撮影難易度3星表記(☆☆)」
「カメラバックにはシャワーキャップ」
突風で傘がへし折られる、厳しい撮影条件下。カメラボデーは防塵防滴、タムロンのレンズは簡易防滴対応なので用心を兼ねホテルで貰っていたシャワーキャップをカメラに被せて撮影。小さくて軽いシャワーキャップは雨天時に重宝することこの上なし。
撮影地:長崎県対馬市上対馬町鰐浦(日本一のヒトツバタゴの自生地)
カメラ設定
NikonD850, 絞り値:F8、シャッタースピード:1/125秒,ISO感度設定:640、レンズ焦点距離28mm、露出モード:マニュアル、露出補正:−0.67、ピクチャーコントロール:A オート、14bitRaw
使用ソフト
PhotoshopCC19.0使用(Rawデータ現像)
使用機材
NikonD850、TAMRON 28-300mm F3.5-6.3 Di VC PZD A010N
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写真家
皇居のミツバチ2018.04.11
「桜始開」
皇居の天城吉野が満開。御末のミツバチが前足一本でぶら下がり、後ろ足の花粉かごに空いた方の前足で触覚や頭、顔、胴体などに付いた花粉を掻き集め、大きな花粉団子を作っては大奥に持ち帰っていた。
この時の撮影技法「撮影難易度3星表記(☆☆)」
花粉かごを一杯にしたミツバチを狙う。被写体と狙いが決まると、自ずとカメラの設定が導き出されるのである。レンズは接写の出来る望遠ズームレンズ、シャッターは高速が必要なのでISO800、絞りは開放から一段絞りのF3.5でミツバチを強調する。あとは、狙いのミツバチを探し出しとことん粘るのみ。
撮影地:東京都千代田区千代田1 江戸城本丸跡あたりの天城吉野
カメラ設定
OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II, 絞り値:F3.5、シャッタースピード:1/2000秒,ISO感度設定:800、レンズ焦点距離150mm、35mm換算300mm、露出モード:マニュアル、露出補正:+0.7、ホワイトバランス:オート、ピクチャースタイル:Natural,Raw
使用ソフト
PhotoshopCC19.0使用(Rawデータ現像)
使用機材
OLYMPUSのOM-D E-M1 Mark II, M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO
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写真家
田起こしが始まった!2018.04.11
田起こしが始まると、お腹をすかせたコサギくん達は我先に駆け寄ってきます。今日のご馳走は、とれたて新鮮な幼虫とミミズやカエルなど、おじさんからの大盤振る舞いです。
この時の撮影技法「撮影難易度3星表記(☆)」
ご存知の通り、田起こしはレンゲ草などの有機物を鋤きこむために行われるのですが、トラクターが入るとご馳走が地表に放り出されるのを知っていて駆け寄って来たのです。撮影技法を述べるまでもないが、主役のコサギの白が飛ばないように露出アンダーに設定。カメラブレを防ぐため高速シャッター。それと、味付けに少しだけレンゲ草を主役の後ろに入れ、トラクターとおじさんの割合に苦心しました。
撮影地:鹿児島県霧島市清水
カメラ設定
OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II, 絞り値:F6.3、シャッタースピード:1/1600秒,ISO感度設定:800、レンズ焦点距離115mm、35mm換算230mm、露出モード:マニュアル、露出補正:-1.7、ホワイトバランス:オート、ピクチャースタイル:Natural,Raw
使用ソフト
PhotoshopCC19.0使用(Rawデータ現像)
使用機材
OLYMPUSのOM-D E-M1 Mark II, M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO
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写真家
小雨に美しく浮かび上がる山桜2018.03.22
昨日、偶然見つけた山桜の風景だが・・・「人間万事塞翁が馬」さっと切り上げ再挑戦する事にした。
予報通り朝から小雨、私は「北叟笑む」。美しく咲き始めた山桜の花言葉は「あなたに微笑む」
この時の撮影技法「撮影難易度3星表記(☆)」
天気予報を味方に
「へい!シェリ、今日の天気は?」とスマホに話しかけるのが毎朝目覚めのルーティンであり、就寝前にたてたスケジュールを朝再びなぞるのである。それにしても、近頃の天気予報はよくあたる。
昼の便で、鹿児島—羽田ー広島へ飛ぶので撮影には時間がかけられないのである。そんな時、天気予報を味方にイメージを固めておけるので、撮影現場で構図に悩むことなど無い。イメージはこうだ、雨で緑が暗く落ち込み、薄雲と山桜が強調され美しく浮かび上がる。まさに、狙い通りのイメージが目前に展開しているのだから、ささっと撮影を済ませ余裕で空港へ向かえるのである。
撮影地:鹿児島県霧島市国分郡田から北を望む
カメラ設定
OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II, 絞り値:F5.0、シャッタースピード:1/1250秒,ISO感度設定:800、レンズ焦点距離54mm、35mm換算108mm、露出モード:マニュアル、露出補正:+0.3、ホワイトバランス:オート、ピクチャースタイル:Natural,Raw
使用ソフト
PhotoshopCC19.0使用(Rawデータ現像)
使用機材
OLYMPUSのOM-D E-M1 Mark II, M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO
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TSUGIO NISHIMURA/西村次雄
写真家