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TSUGIO NISHIMURA 西村次雄
フォトグラファー
1973年、九州産業大学芸術学部写真科卒。同年渡米。1979年、「STUDIO BB」を設立。デジタルの可能性にいち早く気づき、雑誌・広告を中心に一眼レフカメラを駆使して活躍中の”IT写真家”である。建築物、料理、人物、商品、そして動物・植物・昆虫と被写体の幅も極めて広い。

星降る夜の山桜2019 / 03 / 15

3月13日、鹿児島の山桜はすでに満開であつた。深更の雨も止み、快晴の下で撮影していたが、ふと!
春宵一刻値千金。—-月明かりに浮かび上がる、山桜と星の光跡を狙ったら面白いのではないかと閃いた。
                              
この時の撮影技法「撮影難易度3星表記(☆☆☆)」
「ライブコンポジット撮影」
星の光跡が刻々と伸びていく状況を、リアルタイムでモニターに映し出されるのがライブコンポジット撮影である。夜の帳が下り「快晴、雲無し、無風」と撮影条件は揃ったが、三日月のため光量が乏しく、山桜を白く浮かび上がらせる為に、ISOを高感度の1250、シャッター速度8秒に設定し1回撮影。これで、ライブコンポジットの準備が整い、4秒露光で約1時間、シャッター回数900枚程重ね合わせた。車の中で1時間ほど待機したので気付きませんでしたが、流れ星か国際宇宙ステーションISS、もしくは飛行機(離着陸の航路から外れているからISSか流れ星が濃厚)が横切り、その光跡が画面右上横にクロス、予期せぬ物語が生まれたようです。さらに、恒星の表面温度(K)の影響で、青(30000~50000K)、白(6000~7500K)、黄色(5300~6000K)、赤(3000〜4000K)、と色鮮やかに光跡で彩られました。

撮影地:鹿児島県霧島市国分木原

カメラ設定
絞り値:F4.5、シャッタースピード:1回目8秒露光で準備完了。ISO感度設定:1250。レンズ焦点距離40mm、35mm換算80mm。露出モード:マニュアル・ライブコンポジット4秒毎に約900回露光で1時間。露出補正:±0、ホワイトバランス:蛍光灯

使用ソフト
PhotoshopCC2019.0.0使用(Rawデータ現像)

使用機材

OLYMPUSのOM-D E-M1 Mark II, OLYMPUS M. 12-40mm f/2.8 PRO
三脚:GITZOマウンテニア2型4段GT2542, 雲台: Really Right StuffのBH-40 Mid-Size Ballhead

POSTED BY:
tsugionishimura_image

TSUGIO NISHIMURA/西村次雄
写真家

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