- TSUGIO NISHIMURA 西村次雄
フォトグラファー
- 1973年、九州産業大学芸術学部写真科卒。同年渡米。1979年、「STUDIO BB」を設立。デジタルの可能性にいち早く気づき、雑誌・広告を中心に一眼レフカメラを駆使して活躍中の”IT写真家”である。建築物、料理、人物、商品、そして動物・植物・昆虫と被写体の幅も極めて広い。
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サラブレッドと猪2021.06.24
よほど居心地が良かったのか、野生の幼獣の猪がここの牧場に住み着いたのです。サラブレッドの持ち主(兄:9頭保有)が愛で、牧場主は家族として育て、馬と一緒に寝食を共にするようになりました。すると、朝のサラブレッドの調教が始まると小さな尾っぽをぶったててダダダダッと馬の後を追いかけて・・・。笑笑
この時の撮影技法「撮影難易度3星表記(☆☆☆)」
「サラブレッドは神経質なのでサイレントモード」
競馬撮影サラブレッドはとても神経質なので急な動きや物音はご法度なので(中央競馬の撮影経験あり)サイレントモードで撮影しました。それに引き換えこの猪(♀)は正反対の性格らしく、2〜3週ほど走ると休憩し猫達と戯れます。
撮影地:鹿児島県・・・・(一般立ち入り禁止)
カメラ設定
絞り値:F9.0、シャッタースピード:1/1250秒,ISO感度設定:800、レンズ焦点距離23mm〜142mm,35mm換算46mm〜284mm、露出モード:マニュアルフォーカス、露出補正:-0.3、ホワイトバランス:オート、ピクチャースタイル:風景、Raw。
使用ソフト
PhotoshopCC22.4.1(Rawデータ現像)
使用機材
OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II, OLYMPUS M.40-150mm F2.8 PRO
POSTED BY:
TSUGIO NISHIMURA/西村次雄
写真家
韓国岳山頂のミヤマキリシマツツジ2021.06.03
小満 梅雨晴れ ミヤマキリシマツツジの背景に、高千穂、新燃岳、大浪池の広がる雄大なスケールを求めて、標高1700mの韓国岳山頂を目指した。「えびのエコミュージアムセンター」より、片道90分程の登山コースながら、ガタの来た身にはOLYMPUS OM-D E-M1 Mark IIの小さなカメラはありがたい。えっちらおっちら山頂にたどり着く、と夢にまで見た雄大なパノラマが現れた・・・。
この時の撮影技法「撮影難易度3星表記(☆)」
「パノラマは縦位置撮影」
パノラマ撮影は手持ちでも可能なので、出来るだけ最小機材だけで登山。レンズは12-100mmと7-14mmの2本と予備バッテリー1。
韓国岳山頂より足元のミヤマキリシマツツジにフォーカスしても、レンズ7-14mm、絞りf8広角レンズの深い被写界深度で背景もほぼボケません。パノラマ撮影のコツは、縦位置撮影。なぜならば、パノラマ合成後トリミングに天地の余裕が生まれるからです。重なり具合は、手持ち撮影なので念を入れて50%ほどにして15枚で繋げました。
撮影地:宮崎県えびの市末永(韓国岳山頂よりパノラマ撮影)
カメラ設定
絞り値:F3.5、シャッタースピード:1/8秒,ISO感度設定:3200、レンズ焦点距離12mm、35mm換算24mm、露出モード:マニュアルフォーカス、露出補正:-2.33、ホワイトバランス:太陽光、ピクチャースタイル:風景、Raw。
使用ソフト
PhotoshopCC22.4.1(Rawデータ現像)
使用機材
OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II, M.ZUIKO DIGITAL ED 7-14mm F2.8 PRO
POSTED BY:
TSUGIO NISHIMURA/西村次雄
写真家
自然発生のゲンジボタル乱舞2021.05.30
すごい数の自然発生ゲンジボタル乱舞が見られる霧島市、小学生の頃見ていた麗しい風景です。
昨夜の大雨で他の川は濁っていたけれど、不思議とここの小川は川底が見えるほど清んでいた。それならば綺麗な川面に映り込むゲンジボタルの光跡を縦位置で写し込むことにした。
この時の撮影技法「撮影難易度3星表記(出会う確率が低い☆☆☆)」
「フォーカスリングはテープで固定」
上:ホタル撮影の極意は、現場には早めに到着して撮影場所確保する。仄暗くなるまでゲンジボタルの光はじめをアップで押さえておく。
下:明るいうちに構図とマニュアルでピント合わせを済ませフォーカスリングはテープで固定、これで準備完了。薄暗くなったら露出アンダーで背景を撮影(かなり暗くなったら長時間露光:約4〜20秒で一発撮影もあり)。長時間露光はノイズが出やすいため、約4〜8秒。
今回は、画像編集ソフト(Photoshop)で11枚コンポジット(比較明合成)を行った。
撮影に必要な機材は、三脚、レリーズ、黒色パーマセルテープ。
撮影地:鹿児島県霧島市牧園町宿窪田269−1
カメラ設定
上:絞り値:F3.5、シャッタースピード:1/8秒,ISO感度設定:3200、レンズ焦点距離105mm、露出モード:絞り優先オート、露出補正:-2.33、ホワイトバランス:オート、ピクチャースタイル:風景、Raw。
下:絞り値:F1.8、シャッタースピード:4秒,ISO感度設定:1600、レンズ焦点距離35mm、露出モード:絞り優先オート、露出補正:-2.33、ホワイトバランス:オート、ピクチャースタイル:風景、Raw。
使用ソフト
PhotoshopCC22.4.1(Rawデータ現像)
使用機材
NikonD850、AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED、TAMRON SP 35mm F1.8 Di VC USD F012N
三脚:GITZOマウンテニア2型4段GT2542, 雲台: Really Right StuffのBH-40 Mid-Size Ballhead、レリーズ:Velbon ベルボン TWIN 1 R3-UT
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TSUGIO NISHIMURA/西村次雄
写真家
キジ(雉子)2021.04.12
桃太郎の家来キジは日本の国鳥でありながら、一夫多妻である。当然、大モテ♂と独身を余儀なくされる多くの♂達が存在するのである。果たして、♀達に選ばれし運命の分かれ目は・・・?繁殖期に目の周りの肉腫が鮮やかなハート型になる♂?、それとも、鳴き声と母衣打ち(ほろうち)の大きさなのだろうか?
この時の撮影技法「撮影難易度3星表記(出会う確率☆☆)」
「超望遠レンズが必須」
キジの見つけ方。♂の「ケーンケーン」と鳴くホロ打ちを頼りに探し出します。警戒心が強く近づくことはほぼ困難なので超望遠レンズが必須。使ったレンズはOLYMPUS 100-400mm F5.0-6.3 IS+ MC-14。車中から撮影。
「キジも鳴かずば撃たれまい」遠い昔、父が仕留めたキジやヤマドリを美味しく食べていたっけ。今では、父の猟銃からデジタルカメラに切り替わり、キジやコシジロヤマドリを追いかけているのである。
一番上・「ケーン ケーン」と鳴きながら母衣打ち。
2番目・メスの後を追うモテ♂
3番目・♀達の食事中も警戒を怠らない♂
撮影地:鹿児島県霧島市隼人町真孝 (隼人干拓地)
カメラ設定
一番上・絞り値:F9.0、シャッタースピード:1/800秒,ISO感度設定:800、レンズ焦点距離321.0mm、35mm換算643.0mm、露出モード:絞り優先オート、露出補正:+0.3、ホワイトバランス:オート、ピクチャースタイル:風景、Raw。
上から2・絞り値:F6.3.0、シャッタースピード:1/640秒,ISO感度設定:800、レンズ焦点距離400.0mm、35mm換算801.0mm、露出モード:絞り優先オート、露出補正:±0、ホワイトバランス:オート、ピクチャースタイル:風景、Raw。
上から3・絞り値:F6.3.0、シャッタースピード:1/640秒,ISO感度設定:400、レンズ焦点距離400.0mm、35mm換算801.0.0mm、露出モード:絞り優先オート、露出補正:-0.7、ホワイトバランス:オート、ピクチャースタイル:風景、Raw。
使用ソフト
PhotoshopCC21.2.3(Rawデータ現像)
使用機材
OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II, OLYMPUS 100-400mm F5.0-6.3 IS+ MC-14
POSTED BY:
TSUGIO NISHIMURA/西村次雄
写真家
ツクシガモ2021.03.11
九州に多く渡来するツクシガモ(筑紫鴨)は、カモでは珍しい雌雄同色の大型の絶滅危惧種1B類。首と翼の次列風切の一部分の緑黒色が、光の加減でキラリと光る瞬間はとても美しい。
この時の撮影技法「撮影難易度3星表記(九州以外では出会う確率が低い☆☆)」
「緑黒色は太陽の角度を考慮に入れる」
上から2、4番目の画像。黒く見えた緑黒色が光の加減でキラリと光る瞬間があるのでそこを狙う。
上・群れ飛翔シーンに出会う確率は低い。何度も通う中、何かに驚き一斉に飛び立つシーンにやっと出会えました。
上から2番目・飛翔をアップで狙った数カットの中から、次列風切が輝いたカットをセレクト。
上から3番目・お昼寝タイム。普段はこの様なシーンが多いので、群れでいる一角を切取る。
下・首筋がメタリックな輝きを見せる瞬間を狙う。なんだか寝癖の様な感じが微笑ましい。
撮影地:鹿児島県霧島市隼人町真孝 (隼人干拓地)
カメラ設定
一番上・絞り値:F14.0、シャッタースピード:1/800秒,ISO感度設定:800、レンズ焦点距離321.0mm、35mm換算643.0mm、露出モード:絞り優先オート、露出補正:-0.3、ホワイトバランス:オート、ピクチャースタイル:風景、Raw。
上から2・絞り値:F14、シャッタースピード:1/1250秒,ISO感度設定:1600、レンズ焦点距離502.0mm、35mm換算1006.0mm、露出モード:絞り優先オート、露出補正:±0、ホワイトバランス:オート、ピクチャースタイル:風景、Raw。
上から3・絞り値:F11.0、シャッタースピード:1/1600秒,ISO感度設定:1250、レンズ焦点距離195.0mm、35mm換算394.0.0mm、露出モード:絞り優先オート、露出補正:-0.7、ホワイトバランス:オート、ピクチャースタイル:風景、Raw。
一番下・絞り値:F13.0、シャッタースピード:1/400秒,ISO感度設定:800、レンズ焦点距離560.0mm、35mm換算1122.0.0mm、露出モード:絞り優先オート、露出補正:±0、ホワイトバランス:オート、ピクチャースタイル:風景、Raw。
使用ソフト
PhotoshopCC21.2.3(Rawデータ現像)
使用機材
OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II, OLYMPUS 100-400mm F5.0-6.3 IS+ MC-14
POSTED BY:
TSUGIO NISHIMURA/西村次雄
写真家