- TSUGIO NISHIMURA 西村次雄
フォトグラファー
- 1973年、九州産業大学芸術学部写真科卒。同年渡米。1979年、「STUDIO BB」を設立。デジタルの可能性にいち早く気づき、雑誌・広告を中心に一眼レフカメラを駆使して活躍中の”IT写真家”である。建築物、料理、人物、商品、そして動物・植物・昆虫と被写体の幅も極めて広い。

-
コミミズク2012.03.12
種は異なるが、おなじ名前の生き物が存在する。
鉄道ファンを「鉄ちゃん、撮鉄、乗鉄、鉄子」などとよぶように、鳥好きを「鳥屋」とよび、虫好きを「虫屋」とよぶ。
「コミミズク」と聞けばそれぞれの脳内で異なった映像が再現されることとなる。
しかし、そのどちらも頭に再現されたのなら、貴方は相当な物好きで、変わり者であることは疑いないところであります。
ご存知だろうか、鳥屋と虫屋にはある一定の傾向があるのを。
鳥屋の行動を観察すると「群れる」「決まり事を作る」「仕切りやが現れる」。
そこへ、鳥屋の不文律を知らない一般人がそれを破ろうものなら、烈火の如く大声を張り上げ怒鳴りあう場面に遭遇することがままある。
暗黙の了解を知らないのだから、お気の毒様というほかないが・・・。
その逆が虫屋で「規則」や「決まり事が大嫌」で「単独行動」の「アナーキー」傾向があり、孤独を好み飽きもせず虫を何時間でも見続ける。
樹の種類を見ただけで舌なめずりする。
樹の皮を剥がし、スヤスヤ眠る虫達をたたきおこす。
朽ち木を蹴っ飛ばす。寒さに動けぬ虫を執拗に撮影する。
しまいには、拉致して持ち帰ることもある。
このように書くと極悪非道にみえるが決してそうではなく、一部の心なき人を除き、どちらも生き物に対し専門的な知識で関心をもち、鳥や虫たちの住む環境破壊を危惧している、心優しい人たちであるということを申し添えておく。
そういえば、虫を家に持ち帰り肥育していると、小学生の娘に「パパ!動物虐待はよくないよ、可哀想だから放してあげて」と、説教されたことがあったけ。
いまではオーストラリアに住む娘から「こちらにはパパの大好きな、大きな虫も、美しい鳥も沢山いるよ、早く撮りにきなよ」と誘いのスカイプ会話があったりする。
群れる鳥屋であれ、アナーキーな虫屋であれ、生き物の幽玄の世界を逍遥するのも不良親父の楽しくすてがたい道草だと想う今日この頃なのです。
参考文献
『三人寄れば虫の知恵』新潮文庫、養老孟司・奥本大三郎・池田精彦
コミミズク(小耳木菟、Asio flammeus)フクロウ目、フクロウ科
日本へは、越冬のため沖縄を除き、ほぼ全国的に飛来する。
大きさは鳩ぐらいで約40cm。
外耳状の羽毛(羽角)が短い(小さい)ことが名の由来。水辺の草原や湿地等に生息し、草原性でネズミ、小鳥,昆虫などを食べる。明るい日中でも活動するので撮影向きのフクロウでもある。
100人ほどのカメラマンが群れていた渡良瀬遊水池にて。
獲物を探すコミミズクと目があった。「よう!」「カシャリ!」
コミミズク(小耳蝉、Ledropsis discolor)
分類:節足動物門>昆虫綱>有翅昆虫亜綱>カメムシ目>ミミズク科
セミに近い仲間で、翅端まで9mmほど,ホストはシラカシ、クヌギ、コナラなどのブナ科植物。
靴ベラのような体はカモフラージュウが見事で枝にピタリと密着、体色も緑色や、この写真のような薄茶の奴がいて非常に見つけにくい、隠蔽擬態(いんぺいぎたい)である。
幼虫越冬なので、幼虫は木柵など這っているのをときどき見かけるので注意して探すと比較的見つけやすいが、小さいので目を凝らして探すこと。
この幼虫はシラカシにピタリと張り付いていて、
「見っけ!」といってもピクリともしません。
誰もいない石神井公園にて、享楽「カシャリ!」
この時の撮影技法(マニュアルフォーカスその2)
超望遠レンズやマクロレンズは被写界深度が浅く、それゆえデリケートなピントあわせが求められるところが似ています。
無論オートフオーカスで撮れないというわけではありませんが、オートフォーカスゆえ中心に被写体を捕らえなければならず構図が単調になってしまいがちです。
ぞくにいう日の丸構図というやつで、余白のバランスが単調で面白みにかける画になりがちです。
そこで、マニュアルフォーカスをつかえば、狙った「主役」をより「強調」する狙い通りの構図をものにすることが出来、常に被写体の特徴をどうすれば生かせるのだろうかと考える習慣がつくようになるのです。
慣れない最初のうちは難しいかもしれませんが、コツをつかみ慣れてしまえばこんなに簡単だったのか、もっと早く試しておけば良かったと思うことでしょう。
ちなみに、今回使用レンズはどちらもマニュアルフォーカスレンズです。
「なーんだ、AF付きのレンズ持ってないジャン」「・・・よいのです」
カメラ設定
上:絞り値:F/9、シャッタースピード:1/1600秒,ISO感度設定:400、露出モード:マニュアル、露出補正:−0.67、ホワイトバランス:オート、測光モード:スポット、ピクチャースタイル:スタンダード、焦点距離(35mm換算)750mm
下:絞り値:F/10、シャッタースピード:1/200秒,ISO感度設定:100、露出モード:マニュアル、露出補正:なし、ホワイトバランス:オート、測光モード:平均測光、ピクチャースタイル:スタンダード、焦点距離65mm
使用ソフト
Raw現像ソフト:Lightroom3、最終調整PhotoshopCS5使用
使用機材
上:Nikon D300、Nikon ED NIKKOR 500mm 1:4P、三脚:SLIK GRAND PRO CF-3 SP、雲台:SLIK TELE BAALANCE 6
下:Canon EOS 5D、MP-E65mm f/2.8 1-5x Macro Photo 65mm 1:2.8、マクロリングライトMR-14EX, スピードライト580EX(バックライト露出補正+1で使用)
POSTED BY:

TSUGIO NISHIMURA/西村次雄
写真家
カイツブリの交尾2012.03.06
柔らかな光の中で、カイツブリのカップルが巣作りに励んでいた。
レンズを向けると大勢の野次馬が蟻のように集まって来た。土曜日なのだから仕方あるまいが、数人のカメラマン達はこのアリ達に嫌気してこの場を立ち去ったのだが・・・、その判断は後で後悔する事になる。
カイツブリ(カイツブリ目、カイツブリ科、カイツブリ属)
全長は約26cm。
翼開長約45cm。日本のカイツブリ科のなかでは一番小さく、翼は短く飛ぶことは不得意である。
全国の湖沼・池・堤に分布する留鳥で湖沼が凍る地方は短い渡りをする。繁殖時には、水面に浮き巣をつくる。
雌雄とも不釣り合いでデカイ若草色のアンヨの持ち主で、歩くのには適さないが水の中では櫂のように巧みに使い潜水する。「カイツブリ」の名の由来は、水を「掻いて潜る」や、潜る水音が転じて「つぶり」だとの説がある。写真の交尾シーンは、雌雄逆位置の交尾行動や擬似交尾があるらしい。したがって、上が♂とは限らない不思議な生態の鳥でもある。下の写真は交尾後の見つめ合うシーン。
この時の撮影技法(絞ったら高価なレンズに化ける)
このAF-S NIKKOR VR 70〜300 1:4.5-5.6G EDレンズは開放辺りではあまり解像感が良くありません(ぼんやりとした画)。高価なレンズならば開放絞りでもキリリと奇麗に解像しますが、大きく、重く、常時携帯するには不向きです。撮影対象物が明確に決まっていない場合、小さく、軽いこのレンズをリュックの片隅に放り込んでいます。そこで、解像感の悪さは「絞りを絞り込む事」により補います。
コツは2絞りほど絞り込むこと。同じ絞り値ならば高価なレンズに匹敵する程の解像感が、ほどほどに得られるということになります。販売されているレンズのほとんどは、2絞り程絞り込むことで最高の描写をするように設計されています。勿論、煮ても焼いても食えぬレンズも存在しますが・・・。
開放絞りの描写力は価格差が明確に現れますが、開放絞りで撮影しなければ、絞り込むことで安価なレンズでもほどほどに事足りるというわけです。持参していなければ宝の持ち腐れ、この画も撮れなかったのですから。
カメラ設定
絞り値:F/11、シャッタースピード:1/250秒,ISO感度設定:400、露出モード:マニュアル、露出補正:なし、ホワイトバランス:オート、測光モード:平均測光、ピクチャースタイル:スタンダード、焦点距離300mm
使用ソフト
Raw現像ソフト:Lightroom3、最終調整PhotoshopCS5使用
使用機材
Nikon D90、AF-S NIKKOR VR 70〜300 1:4.5-5.6G ED
POSTED BY:

TSUGIO NISHIMURA/西村次雄
写真家
小さな春の兆し2012.02.24
エノキの下でレジャーシートを敷き、オオムラサキの幼虫をうつ伏せで撮影していたら。
見知らぬおじさんが「大丈夫ですか?」と心配そうな顔で呼びかけて来た。
起き上がると「脳卒中かなにかで倒れていると思ったもので・・・」。
しかたあるまい、私は何時間も同じ姿勢で動かないのだから。
「元気です」のタオルでも近くの枝にでもくくりつけるか。
100m程移動。
オオイヌフグリ(大犬の陰嚢)が一日だけの可憐な花を光に向けて咲いていた。
誰もいないかキョロキョロ周りを見渡し、またしても行き倒れ老人よろしく腹這いになる。
それにしても可哀想な名前をつけられたものだ。
フグリとは犬のキンタマの事である。
花が散り実になると犬のあそこそっくりに見えるらしいからフグリである。
その横にはホトケノザ「仏の座」が咲いている。
こちらは良い名前をもらった。セリ・ナズナ・ゴギョウ・ハコベラ・ホトケノザ・スズナ・スズシロ、言わずと知れた春の七草のひとつ、と思いがちだがこの写真のホトケノザは「シソ科」なので固くて食用に適さないとか。
「キク科」のコオニタビラコが春の七草のホトケノザ。
季節は着実に光の温度を上げ下げし、呼吸しているようにみえ、そこには「小さな春の兆し」が輝いている。
小さな春の兆し
右上から時計回りに
オカモトトゲエダシャク(岡本棘枝尺蠖), ホトケノザ(仏の座),ユキワリソウ(雪割草)、セツブンソウ(節分草)、フクジュソウ(福寿草)、ナギイカダ(梛筏)、オオイヌノフグリ(大犬の陰嚢)、アオバト(緑鳩)
オカモトトゲエダシャク(岡本棘枝尺蠖)
チョウ目、シャクガ科、エダシャク亜科
蛹で越冬して春先に出現するスプリングエフェメラルである。
羽をたたんで鳥のフンに擬態しているらしい。前翅長18mm〜21mm。
お腹が大きいので♀と思ったが、触角が櫛歯状なので♂。
ホトケノザ(仏の座)
シソ目、シソ科、オドリコソウ属
原産地:ヨーロッパ。草丈:10〜30cm,花径:0.8〜1.5cm。
丸く取り囲んでいる葉が、蓮台に似ている事から仏の座。
花期:3月~6月頃
花言葉:輝く心、調和
ユキワリソウ(雪割草)
サクラソウ科、サクラソウ属の多年草。雪割草はキンポウゲ科のミスミソウ、スハマソウ、オオミスミソウ、ケスハマソウなどの総称です。高山植物で落葉広葉樹林に自生。
雪の残っている所に雪を割るように出てくる事から雪割草。
花期:3月〜5月頃
花言葉:あなたを信じます、信頼、期待、優雅、期待、和解
セツブンソウ(節分草)
キンポウゲ科セツブンソウ属の多年草。落葉広葉樹林の林床に生え、石灰岩地を好む。
節分の頃から花が咲き始めるので、この名前になったと言われる。
花期:1月下旬〜3月頃
花言葉:人間嫌い、光輝、微笑み、気品
フクジュソウ(福寿草)
キンポウゲ科、フクジュソウ属
旧暦の元旦のめでたい時期に開花。開花の期間も長いことから、「福」と、「寿」」をあてて福寿草。
江戸時代頃から「難を逃れる」と言われる南天と共に正月を飾るようになった。
別名ガンジツソウ(元日草)
花期:2月〜3月
花言葉:幸福、幸せを招く、思い出、回想、祝福
ナギイカダ(梛筏)
ユリ科、ナギイカダ属、常緑小低木。花の大きさは2mm程でとても小さい。
原産地:地中海沿岸地方。日本へは明治時代初期に渡来。
葉姿がナギ似ていることと、葉の上に花が咲くことからハナイカダ。
花期:2月〜5月頃。雌雄異株
花言葉:陽気
オオイヌノフグリ(大犬の陰嚢)
ゴマノハグサ科クワガタソウ属、越年草
原産地:ヨーロッパ。直径が10mm位のコバルトブルーの可憐な花。
花の寿命は1日。
日本へは明治初期に渡来した。
オオイヌノフグリは日本産のイヌノフグリよりも花が大きいので「大犬の陰嚢」花の大きさは7~10ミリ程。
花期:2月〜5月
花言葉:小さな幸せ、神聖、清らか、信頼、忠実。
アオバト(緑鳩)
ハト目、ハト科、留鳥または漂鳥。全長33cm。
新緑は、青葉なので緑は青いでアオバト(緑鳩)。
梅の蕾を食べるアオバトです。以前(2007年7月)、神奈川県大磯町にて台風前日の荒れ狂う大波にひるむ事無く、ミネラル補給のため海水を飲みに丹沢方角から沢山のアオバト飛来していました。
その中に大波に飲まれて溺れ死ぬ個体も。
まさに命がけのミネラル補給です。
今回は梅の蕾を食べている早春のシーンです。
この時の撮影技法(鳥、虫、花、欲張りな被写体撮影の道具立て)
鳥を撮影していると、花や虫がどうしてもリンクする。
虫の生態を撮影すると当然、鳥や花がリンクする。
花もしかりで、生態系は見事に繫がっている。
結果、欲張りな私はリュックがパンパンに膨らむ事になる。
そこで被写体が明確に決まっていない場合、軽くする意味で機材選びにチョット工夫が必要だと言うお話です。
「鳥」には望遠レンズ70-300mm。(遠い花や近づけない虫などにも重宝)
「虫と花」にはマクロレンズ、フィッシュアイレンズ、ストロボ。
しかし、使いたいレンズがキヤノン、ニコンとあるので、動き回るにはボディーやカメラバックは出来るだけ軽い方がよい。
画素数は被写体により使い分ける。
リュックも軽くてビニール製(雨対策)の安物が使い易い。
足りない所は自分で改造すれば事足りる。
カメラ一台は肩にタスキがけして緊急時に対応出来る態勢にする(D90に60mmマクロ+リモートキットR1)。今一番のお気に入りセットで、長時間首からぶら下げても全然疲れない。
軽いボディー&レンズ&ストロボ
キヤノン5DMⅡ、40D。8mm+テレコン1.4X、MP-E65mm,100mmmマクロ,300mmF4、マクロリングライトMR-14EX、スピードライト270EXⅡ、430EXⅡ,SPEEDLITE TRANSMITTER ST-E2
ニコンD90、D300。AF MICRO 60mm,AF-SMICRO 85mm,VR AF-S70-300,ストロボ、ニコンクローズアップスピードライトリモートキットR1, SB-R200用配光アダプター SW-11、SPEEDOLIHT SB-600
アクセサリー<・strong>
ストロボディフィーザー(柔らかな拡散光)、膝当てパッド(岩場や小石など痛いので)、レジャーシート(行き倒れ老人状態)、三脚(たまに持参)
レリーズ、虫眼鏡、LEDライト(暗い場所の虫や花に),ナイフ、ホテルで貰ったシャワーキャップ(雨の時にカメラにかぶせる)、ソイジョイ(お腹がすいた時)、ミカン(冬の水分補給)、予備バッテリー(冬場は保ちが悪い)
新しい機材予約
先日プロ向けの発表会が原宿で行われ初めて出かけてみた。
お目当てはD800とD800E。
この目でその違いをしっかりと確認したかったのが一番である。
正直、見比べたけれどその違いは良くわからない。
ニコンの担当者も正直に「我々でもその違いは良くわかりません」と応えていた。
当然、両機種とも予約を済ませたがD800Eはキャンセルする事になりそうだ。
それともう一台気になる機材がある、フォビオンセンサーのSIGMA SD1こちらも銀座での説明会に出かけた。
そしてSIGMA SD1 Merrillが発表、値段が一気にプライスダウンして試してみようかと思う価格に設定された。
フイルムと同じ方式の3層センサー、こちらも購入になりそうだ。
最後にオリンパスのOLYMPUS OM-D E-M5、チルト可動式の有機ELタッチパネルモニター、高速応答の静電容量式タッチパネル、5軸対応メカニカル手ぶれ補正、防塵・防滴性能のボディーが魅力だ。
普段使いにはオリンパス、インテリアと舞台にはニコン、風景にはシグマ。合計3台購入予定。まだ姿を見せぬキヤノンの5DXと4000万画素フルサイズセンサーを搭載したEOS 3Dもおおいに気になる。
使用ソフト
Raw現像ソフト:Lightroom3、最終調整PhotoshopCS5使用
使用機材
キヤノン5DMⅡ。40D。8mm+テレコン1.4X、100mmmマクロ,300mmF4、
ニコンD90、D300。AF MICRO 60mm, VR AF-S70-300,ストロボ、ニコンクローズアップスピードライトリモートキットR1, SB-R200用配光アダプター SW-11、SPEEDOLIHT SB-600
POSTED BY:

TSUGIO NISHIMURA/西村次雄
写真家
冬に咲く花2012.02.07
寒い!
今年は寒波襲来でヨーロッパや日本が震え上がっている。
そういえば、先日のNHKのニュースで、この寒さでロウバイの開花が1ヶ月あまり遅れていると放送していた。
冬に咲く花も震え上がって開花が遅れているらしい?
知り合いからメール届く
「セツブンソウはこの寒さの為、花びらが開きません。今年はもう少し後が良いかも・・・。」
と、鳥仲間のKさんからメール連絡が入った。ありがたい!
私が花も積極的に撮影しているので折々の機会に知らせてくれるのである。
東京に雪がチラチラした日の早朝、ビワとイソギクを見に行く。
冬に咲く花(右上から時計回りに)
ロウバイ、スイセン・ペーパーホワイト、ジュウガツザクラ、イソギク、ビワ、キダチアロエ
ロウバイ(小石川植物園)(蝋梅、蠟梅、臘梅、唐梅)ロウバイ科ロウバイ属、落葉低木。強い香り。
蝋細工のような、梅に似た花から「蝋梅」の名になったらしい。また、臘月(ろうげつ)旧暦12月に咲くからこの名がついたとも。中国原産、日本へは17世紀頃に渡来。
花期、1月〜2月。
花言葉:「先導」「先見」「慈愛」「優しい心」
スイセン・ペーパーホワイト(新宿御苑)ヒガンバナ科スイセン属の多年草。
原産地は地中海沿岸地方で、シルクロードを通り中国へ。日本へは遣唐使あたりが薬草として平安時代に持ち込まれた。甘い芳香。
花期、12月〜2月。
花言葉:「うぬぼれ」「自己愛」「神秘」
ジュウガツザクラ(新宿御苑)十月桜、バラ科サクラ属。
花期、3月〜4月上旬と10月〜1月上旬。年二回花を咲かせる珍しい桜。コヒガンザクラの園芸種。
花言葉:「純潔」
イソギク(西東京市)磯菊:キク科、菊属。多年草。
原産地は日本。磯の菊からイソギク(磯菊)の呼び名がある。
千葉県犬吠埼から静岡県御前崎に至、太平洋沿岸に分布する。
花期、10月〜12月。今年の東京では1月に入っても雪から顔を出し咲いていた。
花言葉:「感謝」
ビワ(西東京市)枇杷 バラ科ビワ属 常緑高木。
原産地:中国南西部。日本へは古代に持ち込まれたと考えられている。
楽器の「琵琶」の形に似ている事からビワ(枇杷)。花や実そして葉はさまざまな薬効があり、大薬王樹と呼ばれている。
花期、11月〜12月。東京では1月の雪に包まれて咲いていた。
花言葉:「温和」「治癒」「あなたに打ち明ける」「密かな告白」
キダチアロエ(鹿児島県長崎鼻)ツルボラン科(ユリ科)アロエ族。
原産地:南アフリカ共和国。日本には鎌倉時代または室町時代に中国を経由して渡来したと考えられている。医者いらずの愛称で呼ばれる。薩摩富士(開聞岳をバックに)
花期、11月〜2月。
花言葉:「永遠の健康」「万能」「信頼」
この時の撮影技法(花はポートレート撮影に似る)
光のバリエーション
花を前に、先ず太陽の位置を確認しましょう。
花の種類により「逆光」がベターか?あるいは「斜光」か?それとも「順光」か?光のバリエーションの見極めが肝心です。
小道具として、「ストロボ」や「レフ版」を揃えると表現方法が広がります。
カメラアングル
背景の処理「明暗」。花の色をより美しく引き立ててくれる「背景の明るさ」や「色の分量」。
そのためにカメラアングルを慎重に選ぶ事もとても重要な要素です。
絞りの魔術を使う
うるさい枝や葉っぱなど、うるさくならないように処理する事「絞り:開放絞りで背景をぼかす」。
反対に、撮影地を明確にする為に広角レンズで被写界深度を深くしたりします。
以上、
なんだか花の撮影は、人物のポートレート撮影に良く似ていますね。
使用ソフト
Raw現像ソフト:Lightroom3、最終調整PhotoshopCS5使用
使用機材
Canon 5D MarkⅡ、EF100mm F2.8 Micro USM, EF24-105mm f/4L IS USM(キダチアロエ)
POSTED BY:

TSUGIO NISHIMURA/西村次雄
写真家
1月28日に出会った虫達2012.01.30
「ずいぶん変わったカメラですね!何を撮っているんですか?」
「虫を撮っています」
「こんなに寒いのに虫なんか居るんですか?」
「ほら、そこの枝にイラガの繭とその隣にはモズのハヤニエがありますよ」
「何処ですか?えっ!こんな処に居たんですね!これは面白い!」
この日は自宅から車で30分程の処にある「野山北公園」へ来ていた。
2時間程の撮影中に3人に声をかけられ、交わした言葉である。
1月28日に出会った虫達(右上から時計回りに)
モズのハヤニエ(ツチイナゴ)、ジャコウアゲハ蛹、オオムラサキの幼虫、ウラゴマダラシジミの卵(イボタノキ)、ジャコ ウアゲハ蛹、イラガの繭
イラガの繭
別名、「雀の小便ダコ」。
天秤棒で担ぐ桶(おけ)のことで、「たご」がなまって「ダコ」。
この写真ではまだガが出ていないので桶に見えない。幼虫は前回の(なめたらあかんぜよ!イラガ)では触ると感電したような痛みがあるので、「電気虫」とも呼ばれる。
モズのハヤニエ
モズは捕らえた獲物を樹の枝などに突き刺したりする行動を「モズのハヤニエ(早贄)」と呼ぶ。
写真の犠牲者はツチイナゴである。
ジャコウアゲハの蛹
別名「お菊虫」と呼ばれる。
怪談「皿屋敷」のお菊の後ろ手に縛られた姿に似ているので「お菊虫」。
ウマノスズクサの毒で武装して鳥などの外敵から身を守っている、ベーツ擬態である。
よく見るとオレンジ色の所が濡れた唇のようにも見えて「1枚〜2枚〜・・・」と数えているような。ゾクッ
オオムラサキの幼虫
残雪をかき分け、葉っぱを一枚一枚めくって行くと角が4対のオオムラサキの幼虫が見つかった(角が3対ならばゴマダラチョウ)。
無事にこの冬を乗り越えられるか。
2010年1月15日の「落ち葉の中の妖精」についで2階目の登場。
葉っぱの布団を丁寧にかけてここを後にする。
ウラゴマダラシジミの卵
ウラゴマダラシジミを探すには(イボタノキ)を探す。
落葉低木で高さは2mほど(写真は1mほど)。
黒い果実がこの時期でも残っているので探し易い。
卵の大きさは約1㎜、小枝の分岐部などに1〜10個ほど産みつけられる。
卵で越冬するミドリシジミ科の仲間。
蝶の愛好家の間ではゼフィルス、略してゼフと呼んでいる。
ゼフィルス (zephyrus)とは、ギリシャ語のzephyros西風の意味である。
この時の撮影技法(冬の虫を探す)
食樹を丹念に観察。樹の皮を剥ぐ(テントウ虫、コバチ、ゾウムシなど)。倒木をひっくり返す(スズメバチの女王、カブトムシの幼虫、アリなど)葉裏(グンバイ、コバチ、キジラミなど)、木柵:手すり磨き(フユシャク、アリ、コミミズクなど)
使用ソフト
Raw現像ソフト:Lightroom3、最終調整PhotoshopCS5使用
使用機材
Nikon D300、AF Micro NIKKOR 60mm 1:2.8、AF Micro NIKKOR 28-100mm 1:3.5-5.6G前玉ハズシ改造(ウラゴマダラシジミ)。ニコンクローズアップスピードライトリモートキットR1, SB-R200用配光アダプター SW-11、SPEEDOLIHT SB-600(ウラゴマダラシジミ)
POSTED BY:

TSUGIO NISHIMURA/西村次雄
写真家