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TSUGIO NISHIMURA 西村次雄
フォトグラファー
1973年、九州産業大学芸術学部写真科卒。同年渡米。1979年、「STUDIO BB」を設立。デジタルの可能性にいち早く気づき、雑誌・広告を中心に一眼レフカメラを駆使して活躍中の”IT写真家”である。建築物、料理、人物、商品、そして動物・植物・昆虫と被写体の幅も極めて広い。

冬に咲く花2012 / 02 / 07

寒い!
今年は寒波襲来でヨーロッパや日本が震え上がっている。
そういえば、先日のNHKのニュースで、この寒さでロウバイの開花が1ヶ月あまり遅れていると放送していた。
冬に咲く花も震え上がって開花が遅れているらしい?

知り合いからメール届く
「セツブンソウはこの寒さの為、花びらが開きません。今年はもう少し後が良いかも・・・。」
と、鳥仲間のKさんからメール連絡が入った。ありがたい!
私が花も積極的に撮影しているので折々の機会に知らせてくれるのである。
東京に雪がチラチラした日の早朝、ビワとイソギクを見に行く。

冬に咲く花(右上から時計回りに)
ロウバイ、スイセン・ペーパーホワイト、ジュウガツザクラ、イソギク、ビワ、キダチアロエ

ロウバイ(小石川植物園)(蝋梅、蠟梅、臘梅、唐梅)ロウバイ科ロウバイ属、落葉低木。強い香り。
蝋細工のような、梅に似た花から「蝋梅」の名になったらしい。また、臘月(ろうげつ)旧暦12月に咲くからこの名がついたとも。中国原産、日本へは17世紀頃に渡来。
花期、1月〜2月。
花言葉:「先導」「先見」「慈愛」「優しい心」

スイセン・ペーパーホワイト(新宿御苑)ヒガンバナ科スイセン属の多年草。
原産地は地中海沿岸地方で、シルクロードを通り中国へ。日本へは遣唐使あたりが薬草として平安時代に持ち込まれた。甘い芳香。
花期、12月〜2月。 
花言葉:「うぬぼれ」「自己愛」「神秘」

ジュウガツザクラ(新宿御苑)十月桜、バラ科サクラ属。
花期、3月〜4月上旬と10月〜1月上旬。年二回花を咲かせる珍しい桜。コヒガンザクラの園芸種。
花言葉:「純潔」

イソギク(西東京市)磯菊:キク科、菊属。多年草。
原産地は日本。磯の菊からイソギク(磯菊)の呼び名がある。
千葉県犬吠埼から静岡県御前崎に至、太平洋沿岸に分布する。
花期、10月〜12月。今年の東京では1月に入っても雪から顔を出し咲いていた。
花言葉:「感謝」

ビワ(西東京市)枇杷 バラ科ビワ属 常緑高木。
原産地:中国南西部。日本へは古代に持ち込まれたと考えられている。
楽器の「琵琶」の形に似ている事からビワ(枇杷)。花や実そして葉はさまざまな薬効があり、大薬王樹と呼ばれている。
花期、11月〜12月。東京では1月の雪に包まれて咲いていた。
花言葉:「温和」「治癒」「あなたに打ち明ける」「密かな告白」

キダチアロエ(鹿児島県長崎鼻)ツルボラン科(ユリ科)アロエ族。
原産地:南アフリカ共和国。日本には鎌倉時代または室町時代に中国を経由して渡来したと考えられている。医者いらずの愛称で呼ばれる。薩摩富士(開聞岳をバックに)
花期、11月〜2月。
花言葉:「永遠の健康」「万能」「信頼」

この時の撮影技法(花はポートレート撮影に似る)
光のバリエーション
花を前に、先ず太陽の位置を確認しましょう。
花の種類により「逆光」がベターか?あるいは「斜光」か?それとも「順光」か?光のバリエーションの見極めが肝心です。
小道具として、「ストロボ」や「レフ版」を揃えると表現方法が広がります。

カメラアングル
背景の処理「明暗」。花の色をより美しく引き立ててくれる「背景の明るさ」や「色の分量」。
そのためにカメラアングルを慎重に選ぶ事もとても重要な要素です。

絞りの魔術を使う
うるさい枝や葉っぱなど、うるさくならないように処理する事「絞り:開放絞りで背景をぼかす」。
反対に、撮影地を明確にする為に広角レンズで被写界深度を深くしたりします。

以上、
なんだか花の撮影は、人物のポートレート撮影に良く似ていますね。

使用ソフト
Raw現像ソフト:Lightroom3、最終調整PhotoshopCS5使用

使用機材

Canon 5D MarkⅡ、EF100mm F2.8 Micro USM, EF24-105mm f/4L IS USM(キダチアロエ)

POSTED BY:
tsugionishimura_image

TSUGIO NISHIMURA/西村次雄
写真家

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