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about

SHOWKEN HIRASAKA 平坂彰謙
株式会社CAMELSTUDIO 代表取締役社長
1996年11月にCAMELSTUDIOを設立、PCや携帯・スマートフォンなどをプラットフォームに、サイトやコンテンツの企画制作を行なう。幼少時代からドラムを叩き続け、1994年に結成した爆笑系歌謡曲ロックバンド「ダイナマイトポップス」で現在も活動中。このサイトに参加してくれている面々は、公私問わず信頼する親友たちである。

あのひとこのひと”素顔”のおもいで/泰葉さん2009.07.15

「金髪豚野郎」「ドタキャン」「ハッスル」…などでここ数年お騒がせな感じの泰葉さんですが、今から27年ほど前の1982年、当時20歳そこそこであった彼女とふたりきりでお話をした時ことを、先日ふと思い出しました。

社会人2年目の自分が当時メインでやっていた仕事(某音楽学校の広告制作)の取材で、泰葉さんのインタビューをすることに。
場所はフジテレビジョン − まだ台場に移る前(都営新宿線曙橋駅ちかく)の、ネンキの入ったややお役所っぽい雰囲気の社員食堂でした。

ずいぶんと昔から林家三平師匠の大ファンであった自分としては当然”大事件”なわけで、それはそれは前々日あたりから歩く時に手と足が交互でなく一緒に動いてしまうくらい緊張していました。

業界用語と、派手な衣装と、カレーや煮魚の匂いが飛び交う雑然とした食堂で待つこと15分、そこに泰葉さんは笑顔で現れたのであります。

「はじめまして」から始まって自己紹介、世間話、……ニコニコしながら、そして瞳の奥まで刺さるほど目を見てお話をされる泰葉さん。

知的でお茶目。しかも我が尊敬する三平師匠のご令嬢! 確か自分よりも2つ3つ若いはずなのに、なんだこのオーラは!なんだこの女神さまのような気高さ・尊大さは!
あっという間に”大ファン”の対象は父親から娘に変わりました。

確か、これから音楽業界を目指す若者に対してメッセージを、というテーマで話をしようとしながらモゴモゴと要領を得ない質問を投げかける自分に、「あ、それはこういうことを聞きたいのよね」と、こちらの意図を瞬時に察して、模範解答を返してくれる…優しい人だなあ、感じのいい人だなあ、頭のいい人だなあ、などとただただ感心しまくった1時間でした。

歌手として、ミュージシャンとして活動を始めて間もなかった泰葉さん。デビュー曲の自作「フライディ・チャイナタウン」は今でも時々テレビなどで歌われたりもしますが、もともと音楽家志望であった彼女です。とても生き生きしていて、楽しそうでした。

落語家の女房ではなくて、ずっと音楽アーティストでいればよかったのに。

ここ最近の言動や態度でいささか”賛否両論”なところもありますが、そんな経験をしたこともあって、自分はいつでも泰葉さんには”賛”なのです。

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パナマ運河を破壊せよ 著:檜山良昭2009.07.05

「航空母艦」というのは、もともと飛行機を離発着させる場所(滑走路ですね)を船の上に作っちまえ、という発想から生まれたもので、ようは海の上の空港なわけですね。そうすれば遠く離れた敵地に航続距離の短い戦闘機でも参戦させることができる、とかいろいろ利点があるわけです。戦争の主役が戦艦から航空機に移った第二次世界大戦ごろから重要な兵器として注目されるようになりました。
このあたりに興味があって(言っておきますが、決して戦争が好きなわけではなく、あくまでも軍事という概念における戦略・戦術というものがビジネスにも通ずるものが多く、仕事に役立つことが多々あるからであります)、いろいろな書物を読みあさりましたが、航空母艦まわりで最も「へー」と思ったのが「潜水空母」というシロモノ。
航空母艦は当然海の上を移動しますが、「潜水空母」とは敵に見つからないように飛行機を積んだまま海底に潜らせる…つまり潜水艦にしちまおう、という超クレイジーな発想から生まれた兵器です。もともと日本軍が考案したものらしく、日本本土から海底をズンズン行って、パナマ運河でアメリカ軍を叩こうという作戦をマジで考えていたそうで。完成する間もなく戦争は終わり、試作艦はアメリカに没収されたと言われています。
潜水空母という発想は、飛行機を積んだ潜水艦というだけでなく、何ヶ月も海に潜ったまま航海する、という点が後に評価されました。普通の潜水艦では到底パナマまで潜ったまま行けるはずがなく、それだけの燃料を積めるというのが大前提だったわけですね。実はここから「原子力潜水艦」というアイディアが生まれたそうで、それもまた驚きです。
さて、この「パナマ運河を破壊せよ」という小説は、「もし日本がこのバカげた兵器を完成させて、ホントにパナマ運河を攻めに行ったら」という、いわゆるイフ・フィクション戦記であります。

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「考え方」の考え方2009.06.17

「考え方」の考え方
指南役・著

「気まぐれコンセプト」などで有名なホイチョイ・プロダクションのブレーンの方たちがまとめたもので、企画やアイデアを考えるときに必要な「考え方」というものを、いろいろな角度から解説・分析している本です。
中でも強く「なるほど」と思った点を3つほどあげると…
◎アイデアは突然降ってわいてくるものではなく、頭の中にある「1」と「1」が結びついて「2」になるだけだ
◎いいアイデアは、切羽詰まった状態(例えばあと2時間しか考える時間がない!など)に生まれるものである
◎完成した時の姿(ゴールイメージ)を頭に浮かべながら企画やアイデアを詰めていく
つまり、良い企画やアイデアの創出に「特別な才能などいらない」「誰にでもマネできる方法論がある」というウレシイ根拠に基づいた内容なのであります。
主な見出しを列挙してみます。
はじめにゴールを見る
とりあえず書き始める
アイデアはある日突然ノックする
制約はチャンス
アイデアは夜作られる
具体的であれ
逆転の発想
引き算の美学
積極的に模倣する
ネーミングのコツ
タイムリミットは30秒

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オバマ現象のカラクリ 共感の戦略コミュニケーション2009.06.16

オバマ現象のカラクリ共感の戦略コミュニケーション
田中 愼一・本田 哲也(著)

オバマ大統領については、はじめ「大統領演説」を収めたものに火がついてから、いろいろな種類の読み物が出ましたが、ついにビジネス書スタイルのものまでが。ちょっと「便乗なんとか」な感じもしたりします。
でも、演説はもちろん、選挙をいかに戦うか、仲間をどうやる気にさせるか、結束をどう固めるかなど、我々普段の仕事に役立つ考え方や方法論も多々あり、なかなか視点の面白い書であります。
主な柱は次のとおりです。
(1)オバマ現象とは何か
(2)大統領選挙戦の実際
(3)三位一体の戦略コミュニケーション
(4)オバマ陣営の戦術
(5)戦略コミュニケーションの発想
巻末に演説全文集(2004年民主党大会基調講演/2008年大統領選勝利演説/2009年大統領就任演説)が付いており、それだけでも価値のある一冊と言えましょう。
ただ、「大統領就任演説」はどの書物でも全文掲載してあり、当然中身は同じ。でもなぜか何度もじっくり読んでしまいます。

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オバマ・ショック2009.06.15

オバマ・ショック
越智 道雄・町山 智浩(著)

明治大学の名誉教授で、「誰がオバマを大統領に選んだのか」などの著書を持つ越智道雄氏、映画評論家でコラムニストでもある町山智浩氏の対談形式で綴られる、いわば「オバマ大統領」考察本です。
レーガン時代の話から始まり、ブッシュ元大統領について、サブプライムや住宅バブルを中心とした経済について、スターウォーズを引き合いに出しての軍事論、そしてオバマ大統領の人格や人間観について… とてもテレビや新聞では”ムリ”と思われるような大胆な意見などもあり、なかなか読みごたえのある一冊です。
最後に「オバマは宇宙人である」「さらにオバマは弥勒菩薩である」という越智氏の持論が展開されますが、これは結構笑えるうえに説得力があります。

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