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SHOWKEN HIRASAKA 平坂彰謙
株式会社CAMELSTUDIO 代表取締役社長
抜群の安定感と驚異のパワー・ドラミングでダイナマイトポップスの音楽を支える、まさにバンドの支柱的的存在。リラックスとのコンビネーションにより最強のリズム・セクションを作り上げる。またDMやCDジャケットのデザインを担当する、ダイポプのアートディレクターでもある。

パナマ運河を破壊せよ 著:檜山良昭2009 / 07 / 05

「航空母艦」というのは、もともと飛行機を離発着させる場所(滑走路ですね)を船の上に作っちまえ、という発想から生まれたもので、ようは海の上の空港なわけですね。そうすれば遠く離れた敵地に航続距離の短い戦闘機でも参戦させることができる、とかいろいろ利点があるわけです。戦争の主役が戦艦から航空機に移った第二次世界大戦ごろから重要な兵器として注目されるようになりました。
このあたりに興味があって(言っておきますが、決して戦争が好きなわけではなく、あくまでも軍事という概念における戦略・戦術というものがビジネスにも通ずるものが多く、仕事に役立つことが多々あるからであります)、いろいろな書物を読みあさりましたが、航空母艦まわりで最も「へー」と思ったのが「潜水空母」というシロモノ。
航空母艦は当然海の上を移動しますが、「潜水空母」とは敵に見つからないように飛行機を積んだまま海底に潜らせる…つまり潜水艦にしちまおう、という超クレイジーな発想から生まれた兵器です。もともと日本軍が考案したものらしく、日本本土から海底をズンズン行って、パナマ運河でアメリカ軍を叩こうという作戦をマジで考えていたそうで。完成する間もなく戦争は終わり、試作艦はアメリカに没収されたと言われています。
潜水空母という発想は、飛行機を積んだ潜水艦というだけでなく、何ヶ月も海に潜ったまま航海する、という点が後に評価されました。普通の潜水艦では到底パナマまで潜ったまま行けるはずがなく、それだけの燃料を積めるというのが大前提だったわけですね。実はここから「原子力潜水艦」というアイディアが生まれたそうで、それもまた驚きです。
さて、この「パナマ運河を破壊せよ」という小説は、「もし日本がこのバカげた兵器を完成させて、ホントにパナマ運河を攻めに行ったら」という、いわゆるイフ・フィクション戦記であります。

Showken Hirasaka
Camelstudio Co., Ltd.

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