「え!?ここでこの人の写真が出るのか〜(号泣)」
「どうしてこのおじさんのポートレートで泣けるんですか?」
「あほぅ、アーメット・アーティガンやんけ。。。」
一行目と三行目は同一人物(私)です。二行目は業界の若者A君。
やっと買った。。ローリング・ストーンズの映画「シャイン・ア・ライト」
映画公開当時は、仕事で忙殺されてお、気がつけば上映が終わっていた。
酒の席でその話が出ようものなら、耳をふさぎしのいできましたが、それも
この間までの話。今は手元にDVDが。。。
映画の内容は、ここで細かく触れることはあまりいたしませんが、
歳をとりながら若返っているなぁ〜、という奇妙な印象が頭を独占する今世紀
最高のライヴ映画だと思う。実際にライブが始まるまでのミックと監督
マーティン・スコセッシのやりとりが最高に面白い。
さて、冒頭の会話ですが、A君と酒を飲みながらとある場所でDVDを鑑賞しおりました。
エンディングロールの時に、突如として現れた一枚のポートレート。。。
よく見ると、アトランティック・レコードを創設したアーメット・アーティガンの写真では
ありませんか。。。ワーナーミュージックのサイトで83歳の生涯を閉じた、という記事を
見ましたが、彼は撮影の行われた10月29日の公演のバックステージで転倒し頭部を負傷して
入院したまま帰らぬ人となってしまったのです。
このR&Bの歴史を作ってきたアトランティックレコードの偉人が生涯で最後に見たシーンが
ストーンズだったんだ、という事実を確認した瞬間、涙が溢れてきたのです。。
思えばストーンズがデッカ・レコードの次に契約したのがアトランティックでしたよね。
「スティッキー・フィンガーズ」あたりがそうです。ビートルズに比べてブルース、ソウル
などの黒人音楽をベースに曲作りをしてきた彼らがR&Bの名門アトランティックと契約する
のは今にして思えば当然の選択だったんでしょうねぇ。
アーメット・アーティガンは当日の「光」を見ることが出来てきっと幸せだったと思う。
それにしても、マーティン・スコセッシのテロップを入れるタイミングって大好きです。
ザ・バンドの「ラスト・ワルツ」でもいいタイミングでテロップが入っていたなぁ。