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HIDESHI OKI 沖秀史
株式会社USEN 音楽番組制作部長
500番組を超えるUSEN音楽放送の番組編成・制作を統括。洋楽、邦楽、CM制作ディレクターから、ネット動画サイト立ち上げなど、20年以上に渡って番組・コンテンツ制作に従事しているプロ中のプロ。温厚な人柄で音楽業界に極めて多くの人脈を持ち、自らドラマーでもある。

車はメンバーが変わると新車になる2010 / 03 / 30

「カーズってメンバーが変わって新生カーズになってたんや。。」
「で、何と言うグループになったんだすか}
「ニューカーズ。。。」

久しぶりにカーズのアルバムを引っ張り出して聴いてみた。

カーズのデビューアルバムを初めて聴いた時の印象はよく覚えている。
「とても不思議な香りがするバンドだな…」。
このバンドがイギリス出身ならばそれも何となく理解することができる。
しかし、彼の出身はアメリカ。
おそらく「ニューウェーブ」の範疇として彼らはカテゴライズされてたに違いないと思う。
しかもリック・オケイセックの風貌と相まってかなりのキワモノ的に扱われたに違いない。

彼らのサウンドアプローチはポップなセンスに緻密な音作り。
しかも意外にエッジの効いたギターサウンドが特色。
しかしながらその荒削りさゆえに本来のバンドの力量がイマイチ、
レコードには反映さえていなかったように思う。
そこで登場するのがロバート・ジョン“マット”ランジ。

1980発表のAC/DC 「Back In Black」。
この怪物アルバムでその才能をいかんなく発揮したロバート・ジョン“マット”ランジだが、彼とカーズが出会うことでまさにマジックが起こり大ヒット作を生み出す。

それが「ユー・マイト・シンク」「ドライヴ」「マジック」など数多くのヒット曲が収録された大ヒットアルバムである5作目の「ハートビート・シティ」。
ソリッドでタイト、しかも分かりやすいポップ性に富んだ作品である。

幾重にも重ねられるコーラスなどは彼の独壇場で、のちのデフ・レパードやブライアン・アダムスのアルバムにもその特色を聴くことができる。

さて、そんなカーズの「ドライヴ」を聴いていたら、この曲でヴォーカルをとっていたベーシストのベンジャミン・オールが亡くなったことを思い出しました。
調べてみると、2000年、今年が10周忌というわけです。
そんな彼らの周辺を調べているとカーズはリック・オケイセック以外のメンバーで数年前に再結成をしていたのですね(!)。
全然知りませんでした。しかもヴォーカルにトッド・ラングレン(!)、
名前もカーズ改め「ニュー・カーズ」(!!)。。
実際に聴いてみると「ええやん!」

次々と飛び出す事実に頭がクラクラの水曜の午後でした。。

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HIDESHI OKI/沖秀史
株式会社USEN 放送企画統括部長

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