新年明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願い申し上げます。
「トム・ペティ&ザ・ハートブレイカーズが来日しますように。。。。」
「初詣と言えばまず願い事は健康であることではないですか?」
「男として健康を犠牲にしても願わねばならんことがあるんじゃ」
一行目と三行目は私。二行目は、業界のとある若者A君。
高校時代からずっと買い続けているアーティストである
トム・ペティ&ザ・ハートブレイカーズでありますが、
本国でのヒットやその安定したセールスとは裏腹に日本ではどうも評価がイマイチ、
というか無名のようですらありますなぁ。
しかし、私の周りにいる仕事仲間などには非常にたくさんのファンがいるのも事実です。
1952年生まれということなので、今年58歳。
(どうもこのブログで紹介する人は総じて60歳前後がなぜか多い。
これのは私の年齢によるところもあると思うが、今後はもう少し考えるべきか。。)
しかしこのバンドはホントいいメンバーです。無類のセッション好きのベルモント・テンチ(Key)。
ミック・ジャガーのソロ・アルバムでのピアノプレイなどは私の好きな演奏のひとつ。
ロックを知り尽くした「ええ感じ」のフレーズやバッキングを随所にちりばめることが出来る男。。
なんせオルガンがコロコロいうてます。
そしてマイケル・キャンベル(G)。
この寡黙な男こそが、ハートブレイカーズのキーマンと言えるでしょう。
決して弾きすぎることなく、その楽曲を最大限生かすためには、
どのようなフレーズや音がいいのか、
ということを徹底して考えているギタリストと言えます。
テクニックを見せびらかせるタイプではなく、大人しい仕事人、といった感じ。
この人のギターの音色やフレーズが渋くて大好きな私。
これらのバックが作り出すサウンドに枯れたトム・ぺティの声が乗るとそこはもうロックそのもの。
またトム・ぺティもギターを弾きますが、そのプレイも非常にエモーショナルです。
例えていうならジョン・レノンのギターソロがジョージよりいい時がある、といった風情。
(わかります?)
幾度となく彼らは外部のプロデューサーを招き、その度にサウンドを大きく変化させてきた。
デイヴ・スチュアートがプロデュースした『サザン・アクセント』では、ある種サイケに。
そして、『ラーニング・トゥ・フライ』ではジェフ・リンに。
ELO臭が漂うこのアルバムはソロアルバムのようにすら聴こえる味付け
(これは賛否両論あると思いますが。。)。
ひとつのことを続けて行きながら、時代にあった音作りをする。
それは時代に迎合するためではなく、その時代に柔軟に調和する、ということであるはず。
この手のバンドのビデオ・クリップは演奏シーンをストレートに映すものが多かったが、
この時期は彼らもMTVを意識して結構ちゃあんとクリップを作っていた。
マイク・キャンベルはちょっといやだったかもしれないが。。。
それにしてもなぜに彼らは日本に来ないんだぁ〜?。
「The waiting is the hardest part」って歌ってるやん。
そんなわけで今年も私は彼らの来日を待つのである。
POSTED BY:
HIDESHI OKI/沖秀史
株式会社USEN 音楽番組制作部長
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