ボビコときましたか。。。
しかしやはりなんといってもNo.1ロックドラマーは「トッド・ラングレン」でしょう。。
No.1ロックドラマー:トッド・ラングレン
ベストアルバム:Something/Anything
No.1ドラマーは本職がドラマーであるとは限らない(笑)。
アマチュアとてドラマー稼業は辛いものです。
そうです。ドラマーやプレイ、楽器についてのウンチクがどんどん多くなってしまうのです。
あの人のセットはどうとか、あの人のプレイはどうとか。
しかも自分のことは棚にあげて。。
ついついドラマー本来のもつ良さなどを忘れがちになるのだろうか…。
私がウンチク王になろうとしていた時期に衝撃をうけたアルバムがトッド・ラングレンのこの名盤。
ドラムの本質に出会ったといっても過言ではない。
それが言わば「本職ではない人の叩くドラム」
この「本職ではない人の叩くドラム」というのは時として勉強になることが多い。
大学生の頃の私はかなりの宅録マニアで自分で全楽器を演奏し録音しそれを一人夜中に聴いてニンマリする、という根暗な人間でありました。
まずは、ドラムパートを当時はシーケンサーに打ち込んでいくのですが、ドラマーが打ち込むドラムパートはやはり本物志向になっており、実際に叩けるもの前提で打ち込むものです。
フィルインの際も1拍毎にハイハットを踏んでる音を打ち込むとか。。。(笑)。
しかし当時友人のギタリストが打ち込んだ曲のドラムパートを聴いて私は驚きの声を上げました。
「こんなん8本ぐらい手がないと叩かれへんやんけ!」
「こんなドラミングなんで出来るやつおらんぞ!」
しかし、それと同時に実際のドラムで再現できることだけを前提で打ち込んでいた自分は、なんと型にはまった人間なんだろう、とも思ってしまいました。
トッドのこのアルバムを聴くといつもこのことを思い出します。。
このアルバムの特徴はその楽曲のほとんどがトッド・ラングレンによるマルチレコーディングということ。
ヴォーカル、ギター、キーボードはもちろん当然ドラムパートもトッド自身が行っています。
このCDには1曲ごとにトッドがコメントしているライナーが入っているのですが、
「ドラムのパートはレヴォンからぬすんだのさ。。。」とか出てきます。
折しも前回紹介したリヴォン・ヘルムのことです。
聴けば聴くほどドラマーの常識をくつがえすようなフレーズに思わずニンマリしてしまいます。
「スネアが抜けていてもいいじゃないか、ハイハットを刻まなくてもいいじゃないか、
それが曲にあっているのが一番イカすドラミングなのさ!」とつぶやいているようです。
こういうもありですよね?平坂さん
POSTED BY:
HIDESHI OKI/沖秀史
株式会社USEN 放送企画統括部長
このページのトラックバックURL
トラックバック一覧
このページへのコメント一覧
コメントを投稿
(初めて投稿される方のコメントは管理者の承認が必要となります。ご了承ください。)