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KOZO KIZU 木津幸三
釣り師・ゲーマー・競馬ライター
人材関連広告会社、某著名ブランド企業で要職を務めあげたあと、日本でも珍しい「”釣り” “ゲーム” “競馬予想”の達人」として活動を続けるプロフェッショナル・ギャンブリスト。妻子のいる身ながら収入のすべてを釣り、ゲーム、競馬に注ぐ。義理人情に厚い九州男児でもある。

「怪物の中の怪物」を目指して2010.01.29



以前にゲームセンターのスターホース2について書きましたが、今回もそのコト。

「怪物の中の怪物」-このコメントは、スターホースで馬を生産したときに出る評価コメント。
コメントは「いよいよグレードレースに挑戦です!」
「潜在能力は、かなりありそうですよ!!」
「この馬ならSWBCも狙えるかもしれませんよ!」
「この馬がサラブレッドの歴史を変えるかもしれませんよ!」
「こ、こ、こいつは間違いなく怪物です・・・」
「こ、こ、こいつは怪物の中の怪物です!!!」
という6種類に分かれていて、最後にあるコメントがこの「驚き文章タッチ」からも分かるように、最も評価が高いのです。
このコメントは評価の大まかな目安で、実際の素質ランクはSS/S/A/B/C にランク分けされており、
この中も更に+/-で細分化されています。スターホース2のマニアたちは、このSS最上級ランクの馬を生産し、ゲーム内でG1レースや最高格式のSWBC(スーパーワールド・ブリダーズカップ)を何度も勝利し、それで得られる獲得メダルの多さを競うのです。
このSWBCはサラブレッドの起源とされる3大始祖(バイアリーターク・ダーレーアラビアン・ゴドルフィンバルブ)など最強布陣のコンピュータ馬を相手に極東競馬場でのレース。
サラブレッドの起源の馬たちが相手だから、そりゃ、まあ強い。しかし負かせばメダル 5,000枚もゲットできるのです。

その強い馬を作る為に必要なのが「育成用メダル」「根気」「運」の3大要素。勝てばメダルなんだから、育てる為の調教や餌、レース登録費用は全てメダル。
詳細は省きますが、1頭の人生(馬生)は延べ120週で、選んだレースに出走させます。残り80週をきると引退が可能となり、0週(限界)まで使うか、途中引退するかして、その血を次世代に継ぐ(継承引退)ことが可能です。すなわち、その馬を親にして子馬を作り、それを代重ねしていきます。この過程がまさに「根気」の一言。
調教でメダルを消費することで能力を上げ、その素質を高めて継承することを繰り返します。
1頭あたり1500-2000枚くらいが120週にかかるメダルだと思いますが、凄いプレイヤーになると、強い馬をつくるために代重ねをして、何万枚という大量のメダルを投資するのです(それで稼いでくれないと悲惨でが・・・)。

そしてゲームといえどもサラブレッドの世界ですから、重要なのは血統背景。
本当のサラブレッド生産者たちも血統の特性をいかした配合を失敗を重ねたりしながら、試行錯誤し強い馬を生産していくものですが、このスターホース2も血統背景や、ニックス、インブリードといった本当の生産でも行なわれる、血の力を引き出す為の配合を行なうのです。
競馬ファンなら、少しは聞いたことのあるこの「ニックス」「インブリード」という、サラブレッド生産の「緻密さ」「計画」「賭け」をゲームの世界で追い求めることで、単なるメダルゲームの領域を超えたマーケットを作ったと思います。
まあ、元々は前にも書きましたように、家庭用ゲームの「ダービースタリオン」が原点で、その世界観がどんどん進化したものだと思うんですが、このスタホの世界は昔のゲームセンターにあった、馬の人形がパカパカ走って、馬券(メダル)に賭けて楽しむようなレベルじゃないんですよ、ホント。

スターホース2自体は一定期間を空けてバージョンアップされ、「飽き」がこないようにされているんですが、昨年末に第5弾のバージョンに変更されました。
そして、そうなってくると、間接商売のお決まり「攻略本」。
いよいよ第5バージョンの攻略本が発売されます。しかも2冊に分けられ(出版社が別)作戦で。
これまでのオフィシャル攻略本は、マニアから見ると「たいしたこと書いてなくて、完全初心者向けじゃん」なんて声もチラホラ出ていましたが、この本はどう評価されるか楽しみです。
僕自身、この攻略本シリーズは買ったこと無いんですが(あたかも釣られたような感じになるもんで)、たまには買ってみようかな・・・なんて気が。いよいよ釣られてみるか・・・。

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KOZO KIZU/木津幸三
釣り師・ゲーマー・競馬ライター

Which horse do you choose?2009.12.28

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そろそろ2009年も終わろうとしている。
実は競馬で1年の締めくくりは、12月ではなく日本ダービー(6月)と表現されることも多い。
なぜならこの種牡馬検定競走とされる日本ダービーは3歳馬たちが凌ぎを削り、10,000頭近くの中から1頭だけが頂点に立てる、一生で一度しか出られないレースだからだ。

そんな観点もあるが、やはりカレンダーでいけば師走が一年の締めくくりであることに間違いは無い。
そして競馬では「グランプリ」と称されるレースがある。
それが有馬記念だ。
もともと「中山グランプリ」という名前だったこのレースは、出走馬が人気投票の要素も踏まえて決められる。
この辺は日本の師走名物の紅白歌合戦的な発想だなぁ・・・と国民性を感じるが、それはさておき、これまでに多くのドラマを生み出しているレースでもある。
1987年、ダービーを圧勝したメリーナイスがスタート直後に落馬、菊花賞を勝ったサクラスターオーが故障発生という共倒れによって、メジロデュレンとユーワジェームスが1、2着し、馬券の種類が少なかった当時としては珍しいGⅠレース万馬券となる。
おまけにその2頭は4枠に並んで入っていて、頭文字を横に読むと「ユメ(夢)」となっていたことから、「ユメの万馬券」として長らく語り継がれることとなった。
1990年、全盛期の勢いの無いオグリキャップが、ジャパンカップでも惨敗してそのまま引退すべきなどの意見も出る中で、スタージョッキー武豊を背に引退レースに有馬記念を選び、見事に勝利を収めて「奇跡のラストラン」と言われた。
僕にとっては、イナリワンや前にも書いたトウカイテイオーなど、それまで低迷していた馬が「復活」するような、「感動ものレース」としてイメージ付いている。

この有馬記念の行なわれる中山競馬場の2500Mコースは、レースの展開に紛れが多いことを指摘する声もある。
特殊なコース形態によって生じるゲート枠順の差もあるし、僕が何よりも感じるのはレースのペース予想の難しさだ。
極端なスローペースになったり、ハイペースで大逃げを打った馬がアレヨアレヨとそのまま逃げ切ったり。
実際オグリキャップが勝ったレースもGⅠレースとは思えないスローペースで流れ、武豊騎手の折り合いをつける力が、往年の迫力のないオグリキャップの渾身の実力を引き出したように思える。
その他にも、長距離血統の代表格とも言われた実力馬のメジロマックイーンを短距離血統のダイユウサクが差し、大波乱を演出した。
まあ、そのレースは「(スティーブ)マックイーンを(松田)優作が負かした」なんて語呂合わせも出たり。
2001年のアメリカ同時多発テロの時は、マンハッタンカフェとアメリカンボスで決まり万馬券。
これは新聞で事前に予想したタレントさんもいたものだから、「今年のテーマは何だ?」という推理のような目線で馬券を買って楽しむファンも少なくないことだろう。
そう、つまり馬券とは結果主義の「勝つか負けるか」なのだから、理由はともあれ、当たれば勝者なのだ。
各々が各々の信念で楽しむ。
基本はそこだろうと思う。

僕の有馬記念に臨む基本的な姿勢は、「誰が、どの馬が軸となって展開するか」だ。
有馬記念に限ったことではないが、近年の日本の競馬ではスローペースになって瞬発力勝負になることが多いと思う。
「見せる競馬」としては、直線でスパッと馬が伸びてくる様は見た目もいいのは事実だろう。
ただ、直線に向くまでの駆け引きみたいなドキドキ感はというと、少ないように思える。
直線までは団子状態でお行儀良く進み、最終コーナー手前からレースが始まるような、直線だけの競馬が多くなっていると感じている。
でもこの有馬記念はこの展開にムラが多いので自分の展開予想の基軸を決めることから入るのだ。

では最近多い「切れ味勝負」になった場合は、今年の出走馬ではどの馬が該当するのだろうか。
実は近走で凄い切れ味の脚力を披露した馬がいる。
3歳牝馬のブエナビスタだ。
エリザベス女王杯では到底届かないと思われた展開と位置取りで最後の3ハロン(600メートル)32秒台で走ったのだ。
まさに切れる脚がセールスポイント。
しかし、それだけの走りを見せたのだから、疲労も残ると見る向きはあり、果たして同じ走りができるかどうか。
3歳牝馬が勝てば49年ぶりだそうだが「○年ぶり」という表現は、この進化している日本競馬ではアッサリ塗り替えられてもおかしくないので、気にしないとして、実はブエナビスタは「スローペースの『ヨーイ、ドン』」には向かないのではないかと。
これまでに好走したレースも初めの3ハロンのペースはスローよりもミドル。
オグリキャップが勝った時のようなスローペースになったりしたら、意外と不発だったりするのかもしれない。
逆にスローペースで切れる脚の馬は・・・となると台頭するのはドリームジャーニーだ。
小回りコースのスローペースならこの馬は堅実に33秒台の末脚を披露してきている。

この切れ味勝負の2頭のように、これまでに33秒台の脚で勝った馬はいるのか、過去を振り返ると20年で2頭いた。
ディープインパクトとマンハッタンカフェという、現在は種牡馬で活躍する2頭だが、実はそれ以外の18年は、どちらかというと上がりタイムのかかる展開になっている。
実力が抜けた馬でないと、有馬記念を切れる脚で差して勝つのは難しいのかもしれない。
そうなると今年は実力伯仲だけに、波乱がおきてもおかしくない。
有馬記念で逃げや先行する馬に実力馬がいた時は、スローペースにもなりづらく、且つ息の入らない厳しい流れになることもあり、上がりタイムもそれなりにかかることが多いのだ。
今回、ペースを予想する上でのキーマンは武豊騎手だろう。彼の騎乗する逃げ馬、
リーチザクラウンに対して追い込み側の騎手がどのタイミングで仕掛けるのか。
池添、横山、ルメール騎手の追込み陣がどう動くか。
結局、有馬記念の予想は毎年悩んでしまう。ペース展開ばかりは天候や馬場状態など複数の要素が重なるので、競馬評論家たちの読みも外すことが多いと思います。
だから専門家の予想印なんて気にしないで、グランプリは各々が楽しめば良いのではないでしょうか。
「黒人初のアメリカ大統領だから2枠」でも「いやいや、時代はエコ。3枠の2頭の頭文字が『エコ』になってるし!」でもいいんです。
とにかく楽しんで「まあ、良い年だったよね」と言えればね。

結局、僕はまだ今年の締めくくりに期待する馬を決めていないけど、まさに「YOU CHOOSE」の主旨どおり、『あなたはどの馬を選びますか?』 そしてHAPPYな年末を。

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KOZO KIZU/木津幸三
釣り師・ゲーマー・競馬ライター

思い出の名馬 ~馬の王子さま編2009.11.20

競馬を愛するものならば、
必ず1頭は「この馬!」というサラブレッドがいるはず。
僕を夢中にさせてくれた名馬のコト。

トウカイテイオー。
父は昭和の皇帝シンボリルドルフ。
その圧倒的強さと狂気は人々を魅了した。
「皇帝」の息子の「帝王」、トウカイテイオーが登場する少し前は、
バブル経済と共にオグリキャップが競馬ブームを牽引していた。
そのオグリキャップが引退を決めた1990年12月、
トウカイテイオーはデビューした。
まさしく、競馬ファン(競馬関係者もだろう)が求めていた
「次のスターホース」の第一歩だった。

どの世界でも、スターになるものは「何かが違う」と人々に感じさせるものだと思う。
まずトウカイテイオーが人々を惹きつけたのは容姿であった。
ちょっと古い表現だが、巨人の星の花形満のようなヒラリとなびく前髪。
僕が競走馬で「かっこいい髪型だなぁ」と感じたのはトウカイテイオーと、
1993年のジャパンカップに登場してパーマをかけていた?コタシャーンの2頭だけだ。
そしてもうひとつは体つき。そのコタシャーンとの比較が顕著な例だが、
コタシャーンは筋肉隆々の超マッチョ。
90年代以後は日本でも欧米血統の流入によるサラブレッドの大型化が進んだが、
トウカイテイオーの現役時代は460キロから470キロほどの中肉中背な、しなやかな体つきで、
全体を大きく使ったストライド(走法)で走る「美しく見せる馬」だった。
僕はそのルックスの虜になった。

今思えば、その強さを信じる気持ちに僕自身がイレコミ気味
(=競馬用語で気合が乗りすぎの意)だったのかもしれない。
しかしそれはこちらも若いゆえ、仕方のないことだった。
彼がデビューから3戦目を迎えた若駒ステークスを勝利した時、
「今年のダービーはテイオーと心中だ」と心に決めた。
そこから3ヶ月、肉体労働系のアルバイトをして40万円を貯金した。
僕や周囲の期待どおりに、彼はその後の2戦も順当に勝利した。
牡馬クラシック3冠の第一弾の皐月賞も1番人気に応えて快勝する。
そして1991年5月26日、第58回日本ダービー当日、
トウカイテイオーは単勝オッズ1.6倍の圧倒的人気に支持されていた。
後楽園WINSの窓口で枠連(当時は馬連や馬単など無かった)
5-8を33万円、6-8を7万円買った。
なぜ本線に33万円なのかというと、当時の僕にはささやかな夢があったのだ。
まだ経験したことのなかった「帯つきの払戻し」を実現する為だ。
すなわち、100万円の束を払戻しでいただくということだ。
5-8のオッズから「33万円買っておけば配当は100万円以上だな」と考えて買ったのだ。

そしてレースを見たのだが、その時のことを思い出そうとしても思い出せない。
思い出せるのは、東京競馬場の直線で先頭に立ったトウカイテイオーの姿に釘付けの自分だけなのだ。
何だかんだ言ってもビビッっていたのだろう。まあ身分的には小銭では無かったのだし。
結果は、1着トウカイテイオー、2着レオダーバン。
枠連5-8 払戻350円で「帯つきの払戻し」の夢は叶った。
そしてこのささやかな夢は若造の僕の自信になり、もうひとつの夢を叶えてくれた。
この馬券のコピーとレポートを持って、
知り合いのつてで競馬雑誌の編集者に自分を売り込み、ラッキーなことに、
そこから念願であった競馬ライターの仕事の第一歩が始まったのだ。
後に、今は亡き競馬予想の大御所にも取材でお会いし、この勝負のことを話したのだが、
「私は小額馬券しか買わない。そんなことをしていると身を滅ぼすよ。」と言われ、
心の中で幻滅したのを覚えている。
『あなたはあたかも大勝負をしているイメージを世に伝えているのに』と。
そして、このことが虚像と真実の間にある広告への興味を持つきっかけになったのだから、
トウカイテイオーに出会ったことが、僕の人生の選択に大きな影響を与えてくれたということだろう。

現役時に3度の骨折を経験し、人気を落としても期待を裏切らない、
格好よくて頼もしい馬だった。
去る11月7日8日と、東京競馬場にトウカイテイオーが凱旋した。
残念ながら見に行けなかったが、彼は今も多くのファンに愛されている。
そして僕を含めた彼のファンは彼の産駒が3歳クラシックレースを制する日を待ち続けている。
もしも産駒から新星が登場したら、愛称は最近流行の「王子さま」だろうか。

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KOZO KIZU/木津幸三
釣り師・ゲーマー・競馬ライター

自然の恵みをいただく ~(2)ごまだし2009.11.09


各地域には、その土地ならではの料理(郷土料理)があります。
今回紹介する「ごまだし」は大分県佐伯市に伝わる、美味しいモノ。

前にも書きましたが、釣りをしていると狙い以外の魚を釣ることも日常茶飯事。
それを「外道(げどう)」と呼びます。
「外道」 ~大辞林より~
①〔専門〕 仏 仏教以外の思想・宗教。また、その信者。特に、釈迦の同時代に存在した教説をさす。
②真理に反した説。また、それを説く人。邪道。
③人に災厄をもたらすもの。悪魔。また、邪悪の相を表した仮面など。
④人をののしる言葉。
⑤釣りで、目的とする種類の魚以外に釣れた魚。

おお、何とネガティヴ。④の「人をののしる言葉」って・・・「この外道がっ!」みたいな感じなのか?
なんかフレーズは怖いし、ダメっぽい感じ満点ですが、例えば、黒鯛を狙っていて、真鯛や鯵が釣れると「外道」。
当然ながら、真鯛も鯵も美味しさ抜群で嬉しい魚ですから、釣りでは「外道」とはいえ、「ダメなもの」ではないのです。

写真のエソさんは堤防からの黒鯛釣りでたまたま釣れた、まさに外道ですが、
真鯛や鯵と違って、姿からしてアンダーグラウンドな感じですよね。蛇のような体、ギラリと光る目とビッシリ生えた歯。
この姿でお目にかかることは少ないですが、かまぼこの材料として重宝されます。
(恥ずかしながら、初めて釣った時は知識がなく、気持ち悪くて即リリースしました)
確かに見た目、さわり心地ともに良くはなく、さばくのも難しい。
でぇもでぇもでぇもでぇーも、そんなのカンケーねえ! (死語か) 化けちゃうのです、「ごまだし」に。

新鮮なエソを皮ごと焼いて、身をほぐし、骨を取ったものをすり、それに胡麻や味醂を混ぜたのが
「ごまだし」という調味料。ポピュラーなのが、うどん玉に「ごまだし」を乗せ、それに熱いお湯をそそいで
つくる「ごまだしうどん」。あっさりしているが、しっかりした風味。お酒を呑んだ〆の一杯でも
すっとお腹に入るような、うどんなのです。ごまだしの存在を知ってからというものの、我が家の調味料の
横綱クラスになっております。エソは練物(かまぼこなど)向きの白身魚で主原料ですが、それこそ
鯵や真鯛、キスなどでも作ることはできて、季節ごとに獲れる魚で作られているそうです。

もともとは漁師町の奥さん方が、忙しい毎日の中で、わざわざダシを取ってうどんを作ったりしなくても
いいように、雑魚を使って保存も可能な調味料として考案されたものだそうです。
だから、各家庭で味の違う「おふくろの味」なのです。それでも最近は各家庭で作ることも減ったようですが、
販売されているものも、メーカーによって材料や味も異なっています。

自分好みを見つけるには、数種類を食べ比べた方が良いかもしれませんが、一度「ごまだしうどん」を
食べてみてください。うどん玉に薬味と「ごまだし」を加えてお湯を注ぐだけ。
昔ながらのインスタント料理ですが、うどんだけでなく、色んなものに調味料として使えますので、
やみつきになること間違いなしですよ。

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KOZO KIZU/木津幸三
釣り師・ゲーマー・競馬ライター

自然の恵みをいただく ~(1)鯵寿司2009.10.26


これまで、釣りのこだわりの道具や小話を書かせていただきましたが、たまに
魚の美味しいいただき方を紹介したいと思います。まずは超メジャーである鯵さんのコト。

魚偏に参ると書いて鯵(アジ)。
一部にブランド名が付く高級なものもありますが(地元九州の関アジなど)、どちらかと言えば庶民的な魚。名前の由来は色々言われていますが、代表的なものが「あまりにも美味しすぎて【参った】と言うくらいの魚だから」というもの。
それ、確かにそうかもしれません。釣りを嗜むと「お土産」を期待(要求)されたりしますが、鯵ほど好き嫌いなく、多くの方に喜ばれる魚はいないのではないでしょうか。

種類、サイズも豊富で、小鰺(アジゴ・ゼンゴ)と呼ばれる10~20センチ程度のものから2メートル近いロウニンアジまで様々。本日の料理で紹介するのは前者の小鰺。
釣り師が釣る魚というよりは、ファミリーフィッシングの対象魚かもしれません。釣り方は「サビキ釣り」という、針のたくさんついた仕掛けで、アミコマセ(撒き餌)と同調させて釣るのが一般的です。小さな子供でも釣ることができます。
今回は黒鯛釣りの傍ら、「鯵寿司が食べたい」気分になり、1本針のフカセ仕掛けで家族が食べる分(30匹程度)だけ釣りました。
釣れた魚を見て、料理を考えるのも楽しいのですが「今日は○○が食べたいから、この魚を狙う」
というのも、また趣があります。短竿で足元に集まる小鰺を釣ったのですが、柔らかい竿で釣ると、
小さいながらも元気よく走り回り、それを手返しよく続けるのは、結構楽しいものです。
(それを長時間続けると飽きてしまうので、僕は1時間くらいが限界ですが・・・)
せっかくの自然からの恵み。美味しくいただくためには、釣った後の保存方法も大切です。
オススメは「氷〆」。クーラーの中に氷と海水を入れ、その中に軽く血抜きした鯵を入れます。
これをするだけで、鮮度は落ちず、その「味」もキープできるのです。

さて鯵寿司(小鰺バージョン)ですが、まず小鰺の頭と内臓を取り除き、尾ヒレ近くの
ゼイゴと呼ばれる堅い鱗を包丁で取り除き、三枚におろして魚は完了。
魚にワサビを付けてシャリ(酢飯)との間に青紫蘇を挟み、魚の上に
おろし生姜とネギ(アサツキ)を乗せ、胡麻をふれば出来上がりです。
口の中で、鯵の食感を青紫蘇や胡麻が風味で引き立ててくれます。
簡単にできて、最高に美味い。僕はそんな鯵寿司が大好きですし、イチオシの料理。

スーパーに売っている小鰺でつくるのも良いと思いますが、フラッと海に行って、
お手軽に釣ることもできる(大都会はそうはいきませんが)、簡単料理です。
「今日は寿司が食べたいから、海にでも行ってみるか」 いい響きじゃないですか?

ロッド:SHIMANO 青波巧 160
リール:DAIWA チヌチェイサーHG
ライン&ハリス:1.25号 ハリ:チヌ 0.8号

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KOZO KIZU/木津幸三
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