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KOZO KIZU 木津幸三
釣り師・ゲーマー・競馬ライター
人材関連広告会社、某著名ブランド企業で要職を務めあげたあと、日本でも珍しい「”釣り” “ゲーム” “競馬予想”の達人」として活動を続けるプロフェッショナル・ギャンブリスト。妻子のいる身ながら収入のすべてを釣り、ゲーム、競馬に注ぐ。義理人情に厚い九州男児でもある。

カミナリ様2009.08.26

私は雷が無性に怖い。最近のゲリラ豪雨など都会のビル群の
避雷針に落ちている光景は「この世の終わりか」と思うくらい怖いコト。

釣りをしていると、自然のエネルギーの凄さを体感できますが、
釣り師にとって、雷は天敵とも言えます。なぜなら、海釣りの長い竿は、
通電性が高いとされるカーボンで出来ていて、何よりも、5メートルもある竿を
上に掲げたら、まさに「避雷針=落ちてください」状態だからです。
カーボン製じゃなくても、長ければ避雷針になり、ましてや「水」という
電気のパワーを助ける物質の近くで釣っているのだから、危険と隣り合わせなのです。

私自身、身をもって雷の力を感じたことがあります。
夏のある日、防波堤で釣りをしていました。よく晴れた暑い日でしたが、
夕暮れが近づく頃に異変が起こりました。竿を持つ手に痺れる感覚があるのです。
それは冬に起こる静電気の瞬間的な「バチッ!」ではなく、電気マッサージ器のような感じで。
初めは普通に手が疲れたのかと、「雷」の文字が浮かばなかったのですが、
ただの痺れにしては引かないし、よく見ると海の遠く向こうでは雨雲が見えるので、
「これは雷の電気なのか?」と思いましたが、危険を感じるほどではありませんでした。

ところが・・・。
その時は「ウキフカセ釣り」という釣り方でしたが、釣り糸に異変が起こったのです。
その釣り方は、一般的に釣りの表現のイラストなどで使われる感じの、
道糸にウキをつけて浮きが沈んだら、魚を掛けるもの。その時は20メートルくらい先の
ポイントに振り込んでいたのですが、竿からウキまでの道糸がアーチ状になり、
「糸が宙に浮いた状態」になりました。当然、普通なら仕掛けを海に投げたら糸も着水し、
海水に馴染んでいくのですが、ウキまで綺麗にアーチ状に・・・。
実際はもっと短かったかもしれませんが、感覚では1分くらいは
糸が浮いたままで、「へ? 何じゃこりゃ・・・静電気?」。

確かに手の痺れも消えないし、この現象を目の当たりにして、すぐに竿をたたむことにしました。
片付けている間に雲行きはどんどん怪しくなり、片付け終わって間もなく、ゴロゴロ~ドーン!の
連発がスタート。当然、雷が近くで鳴り始めたら、すぐに釣りは止めるべきだし、ほとんどの釣り師は
そうしていると思います。この時、僕ももし釣りを続けていたら、命に関わるリスクを
日常生活よりもかなり高い確率で抱えていたのです。ゲリラ豪雨の頻度の高くなった最近は
特に注意が必要だと思います。

釣りをしている時の怖さがあるからか、都会の雑踏の稲光を見ても、あの痺れを思い出してしまいます。

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KOZO KIZU/木津幸三
釣り師・ゲーマー・競馬ライター

ゲームセンターのマニア2009.08.18

「やっぱ、ガリですかね」「うん、漬けるしかないっしょ」

このガリとは、寿司の横についているピンク色っぽいアレ、ではありません。
「ガリガリにする」の意味です。何をガリガリにするのかと言いますと。
「馬=サラブレッド」です。ちなみにバーチャルの世界ですが・・・。
ゲームセンターにあるSEGAのスターホース2というゲームのコト。

このスターホース2は熱烈なファン層を持つ、ゲームセンターにあるメダルゲームマシン。
飛行機の座席かと思うようなリクライニングシートに座り、デジタルパネルに
タッチしながら操作を行なうというもの。このデジタル化というかSF化具合は、
一昔前の喫茶店でピコピコやってるような代物とは全く違います。

ゲームの主旨は、家庭用ゲーム機でも爆発的人気となった「ダービースタリオン」のように、自分で馬を生産し、育成して模擬馬主になるというもので、ゲームセンター仕様だけに、自分の馬がレースに勝ったり、馬券に賭けて、的中するとメダルが手に入るというもの。

冒頭の「ガリ」「漬ける」とは、マニアなら言わずと知れた『強い馬を生産する為の裏技』です。
詳細は省略しますが、調教を繰り返し、ガリガリにして種牡馬と繁殖牝馬を配合するのです。
マニアたちは強い馬を作成する為に、そのプロセスにも一喜一憂して愉しんでいます。
その為の攻略本はオフィシャルなものから、ネット上の眉唾ものまで出ているほど。
さらにモバイル会員になると、店舗や全国のランキングも見ることができるという、
通信インフラを活用した、正に近代的なスタイルのゲームなのです。

そして何よりも・・・平均的なメダルゲームよりもお金がかかる、大人の遊びなのです。
皆さんもこれまで一度くらいは、ゲームセンターと呼ばれるところに行かれたことはあると思いますが、
このスターホース2を「本気」でやりますと、このメダル消費量が半端ではなく、
毎日、何枚もの福澤諭吉さんがあっという間に消えていく・・・。
熱くなったスターホースのマニアは我を忘れ、大枚を投げ打ちます。
当然、パチンコなどのように換金などありませんので、消費するだけなのです。
ほくそ笑む者と打ちひしがれる者、そこにあるのはメダルという擬似通貨を通して生まれる
「達成感」「優越感」「名誉」「自己満足」。

かくいう私もその魅力に惑わされている一人。
鳴り響く電子音の中で席に座り、成田-ニューヨーク間のフライトと同じくらいの時を過ごします。
(マニアはエコノミークラス症候群にならないように軽い運動や水分補給を怠りません)
スターホース2に限らず、ゲームセンターの各種ゲームにはマニアが存在し、
そのコーナーの常連(=主)がいたりして、時には鉄火場の様相すら漂っていて・・・
なのに、その近くでは子供連れのファミリーや、ラブラブなカップルもいる。
このカオスな雰囲気は、独特の文化であり、不思議な空間なのです。

さて、オタクという言葉は完全に言葉として認められるものとなりましたが、
ここでは変な方のイメージに引きずられないように「マニア」と表現しました。
人間が生きていくための最低限の行動以外(あるいはそれを含め)は、
全てが「文化」であり、その文化をリード(創造)する人が「マニア」と称されると思うのです。
自分自身は何の「マニア」なのか、考えたことありますか?

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KOZO KIZU/木津幸三
釣り師・ゲーマー・競馬ライター

釣り用ベストのファッション性2009.08.07

サンライン STL-150

サンライン STL-150

「自称」プロサーファー・・・ではなく、釣りの達人なので、初回はこのお話で。

ゴルフと釣りは、日本人の趣味人口からするとオジサマ度は高いものの、かなりのものです。 釣りのファッションって、嗜まない皆さんからすれば想像もつかないかもしれませんね。
では、こんだけ趣味人口があるのに、スポットの当たらないゾーンのお話を。

日本人のブランド志向性は説明するまでもないですが、 一定のお金が入ると、ドイツの高級車(エンブレムがピースマークみたいなやつ)とか 意味も無く乗る人がいたりします。

実は同じような傾向が釣りグッズにもありまして、 某高級メーカーのグッズで、頭からつま先まで揃える釣り師の方もいたりします。
一時、某アイドル歌手の真似をする人を「アムラー」と称したりしていましたが、 それらは「ガマラー」と称されます。

僕はこのエジプト神話の太陽神でもないのに、英語の-er的に、何でも「ラー」と表現する、90年代初頭のアホらしさはPOPで大好きなんですが、自分がひとくくりに表現されるのは大嫌いなんですよ。

だからどれだけ金持ちになっても、ピースマークみたいなエンブレムのドイツ車には乗らないだろうし、ガマラーにもならないぞ、と思うわけです。

そんな捻くれ者の僕が、今回オススメする釣りグッズは「フローティングベスト」。 釣り師には必需品ですが、不意に海に落ちた時に数時間は沈まずにいられます。
本格的な釣りではブーツなども着用していますし、服をきたまま海に落ち、 且つ波に身をさらわれるのは、想像以上に厳しい状況なのです(夜は特に)。

そんな重要な役割を持つ救命ベストは、当然ながら最も外に着用するので ファッション性の意味でも非常に重要なアイテムです。

このサンライン社のHGフローティングベストは、オールシーズン使用できるように 背面が脱着可能で夏はメッシュになるという優れモノ。

おまけに背面のデザインは古きアメ車のボンテアック・ファイヤーバード トランザムの ボンネットか、はたまた仮面ライダーの悪の組織・ショッカーの ゾル大佐の後ろで光ってる壁のデザインか、というくらいレトロなもの。

ただ、この「ちょっとワルイ感じ」という、これまたアホらしいPOPな表現の 「チョイワル」感が、他のベストのデザインと一線を画しているのです。
’60〜’70年代を愛する僕としては、ド真ん中のストライクです。

釣り師には必需品なんですが、防波堤でファミリーフィッシングをする 皆さんは意外と軽装で、ベスト着用の人は少ないようです。 でも万が一、海に落ちた場合は命に係ります。
夏休みで釣りに出かける際には是非、ベストを着用してくださいね。

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KOZO KIZU/木津幸三
釣り師・ゲーマー・競馬ライター