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KOZO KIZU 木津幸三
釣り師・ゲーマー・競馬ライター
人材関連広告会社、某著名ブランド企業で要職を務めあげたあと、日本でも珍しい「”釣り” “ゲーム” “競馬予想”の達人」として活動を続けるプロフェッショナル・ギャンブリスト。妻子のいる身ながら収入のすべてを釣り、ゲーム、競馬に注ぐ。義理人情に厚い九州男児でもある。

ゲームセンターのマニア2009 / 08 / 18

「やっぱ、ガリですかね」「うん、漬けるしかないっしょ」

このガリとは、寿司の横についているピンク色っぽいアレ、ではありません。
「ガリガリにする」の意味です。何をガリガリにするのかと言いますと。
「馬=サラブレッド」です。ちなみにバーチャルの世界ですが・・・。
ゲームセンターにあるSEGAのスターホース2というゲームのコト。

このスターホース2は熱烈なファン層を持つ、ゲームセンターにあるメダルゲームマシン。
飛行機の座席かと思うようなリクライニングシートに座り、デジタルパネルに
タッチしながら操作を行なうというもの。このデジタル化というかSF化具合は、
一昔前の喫茶店でピコピコやってるような代物とは全く違います。

ゲームの主旨は、家庭用ゲーム機でも爆発的人気となった「ダービースタリオン」のように、自分で馬を生産し、育成して模擬馬主になるというもので、ゲームセンター仕様だけに、自分の馬がレースに勝ったり、馬券に賭けて、的中するとメダルが手に入るというもの。

冒頭の「ガリ」「漬ける」とは、マニアなら言わずと知れた『強い馬を生産する為の裏技』です。
詳細は省略しますが、調教を繰り返し、ガリガリにして種牡馬と繁殖牝馬を配合するのです。
マニアたちは強い馬を作成する為に、そのプロセスにも一喜一憂して愉しんでいます。
その為の攻略本はオフィシャルなものから、ネット上の眉唾ものまで出ているほど。
さらにモバイル会員になると、店舗や全国のランキングも見ることができるという、
通信インフラを活用した、正に近代的なスタイルのゲームなのです。

そして何よりも・・・平均的なメダルゲームよりもお金がかかる、大人の遊びなのです。
皆さんもこれまで一度くらいは、ゲームセンターと呼ばれるところに行かれたことはあると思いますが、
このスターホース2を「本気」でやりますと、このメダル消費量が半端ではなく、
毎日、何枚もの福澤諭吉さんがあっという間に消えていく・・・。
熱くなったスターホースのマニアは我を忘れ、大枚を投げ打ちます。
当然、パチンコなどのように換金などありませんので、消費するだけなのです。
ほくそ笑む者と打ちひしがれる者、そこにあるのはメダルという擬似通貨を通して生まれる
「達成感」「優越感」「名誉」「自己満足」。

かくいう私もその魅力に惑わされている一人。
鳴り響く電子音の中で席に座り、成田-ニューヨーク間のフライトと同じくらいの時を過ごします。
(マニアはエコノミークラス症候群にならないように軽い運動や水分補給を怠りません)
スターホース2に限らず、ゲームセンターの各種ゲームにはマニアが存在し、
そのコーナーの常連(=主)がいたりして、時には鉄火場の様相すら漂っていて・・・
なのに、その近くでは子供連れのファミリーや、ラブラブなカップルもいる。
このカオスな雰囲気は、独特の文化であり、不思議な空間なのです。

さて、オタクという言葉は完全に言葉として認められるものとなりましたが、
ここでは変な方のイメージに引きずられないように「マニア」と表現しました。
人間が生きていくための最低限の行動以外(あるいはそれを含め)は、
全てが「文化」であり、その文化をリード(創造)する人が「マニア」と称されると思うのです。
自分自身は何の「マニア」なのか、考えたことありますか?

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KOZO KIZU/木津幸三
釣り師・ゲーマー・競馬ライター

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