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KOZO KIZU 木津幸三
釣り師・ゲーマー・競馬ライター
人材関連広告会社、某著名ブランド企業で要職を務めあげたあと、日本でも珍しい「”釣り” “ゲーム” “競馬予想”の達人」として活動を続けるプロフェッショナル・ギャンブリスト。妻子のいる身ながら収入のすべてを釣り、ゲーム、競馬に注ぐ。義理人情に厚い九州男児でもある。

釣り道具へのこだわり2009.09.09

魚を釣る上で、
(1)針 
(2)糸 
(3)竿 
のうち、何が最も重要でしょうか。

答えは「どれを選んでも正解」なのかもしれません。
しかし、敢えて私が選ぶ「魚を釣るのにとっても重要なモノ」の話。

釣りには色々な手法がありますので、
あくまでもここではウキフカセ釣りという釣り方を好む私の考えでお伝えします。
そもそも、単純に考えれば
(1)の針が無ければ「魚は食いつかない」。
(2)の糸が無ければ「魚を引っ張れない」。
だからこの2つのアイテムは必須なのです。
では
(3)の竿ですが、
竿が無くても糸の先の針に食いついた魚を手繰り寄せれば、
竿が無くても釣れるということになります。

ところが・・・。僕が思うに、竿が最も重要だと思っています。
皆さん、竿は何の為にあると思いますか?
実は竿の大きな役割は、魚が食いついてから糸を引っ張る力の衝撃吸収なのです。
釣りには相反することがあって、
例えば2~3キロの魚を釣るのに、ロープを使えば、
まず切られることはないでしょう。
ただそんなミエミエの太いロープ(糸)に食いつくほど
魚もアホではありません。
魚も賢く、(よく人間が釣りをしている場所の魚は、
釣り師との駆け引きに慣れていて、
そんな魚を「スレている」と表現しますが)、
釣り師は、より細い糸=魚に見えにくい糸で勝負することになるのです。
ただ南国などでは、スレていない魚を竿も使わずに、
泳ぎながら釣る「見釣り」なるものがあったり、
船釣りで糸を手で持って、糸に伝わる感覚で釣る手法もあります
(これは正に釣りの起源的手法では)が、まあそれは例外として。

細い糸を使えば使うほど、
当然ながら切れやすくなります。大まかな説明ですが、
釣り糸(ここでは針側に使うハリスを指します)というのは、
ジンワリ引く力には号数(太さ)に
よって一定の対応力があるのですが、瞬間的な力には脆いのです。
魚を「掛けた時の瞬間の力」は相当で、ここで糸が切れると、
釣りの醍醐味である「引き合いの駆け引き」に持ち込めずに終了です。
駆け引きに持ち込んでからは「竿に魚を乗せる=魚と糸と針がバランスを保つ」
ことが重要になりますが、
魚も命がかかっていますので、
逃げようと何度も抵抗をかけてきます。
この時に強引に喧嘩をすれば、また終わり。
そして魚の抵抗が落ち着けば、
あとは糸を軽く引くとファイトに勝利できます。
※細かく言えばもっとあるのですが、概略です。

このダイコーのA-1クラシック磯は、
その「魚を乗せる」意味が分からなかった頃に、
僕の師匠が薦めてくれた竿。竿全体が魚を受けてくれて、
その引きによって竿の曲がる位置(重力がかかるポイント)も変わる優れモノ。
ある程度の大きい魚も受け止めてくれる、パワーのある竿です。
竿の意味も分からず使っていた僕が、
師匠に厳しく指導されながらも「魚を乗せる」ことを勉強させてもらった竿なので、
竿ケースには必ず1本は入っているMY竿です。
(九州出身者としては、九州で誕生したメーカーであるダイコーの竿への愛着心もあるのです)
竿ひとつ取っても、多種多様、そして条件や釣り師の好みでベストチョイスをするのですが、
釣り師ならみんな「これがMY竿!」という思い入れの1本があるのではないでしょうか。

お手軽に釣りをされている方、これから釣りをする方も、
「MY竿」を意識して魚たちとファイトすると、
釣りの楽しみ方がグンと拡がると思いますよ。

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KOZO KIZU/木津幸三
釣り師・ゲーマー・競馬ライター

カオスな空間(マリリン・マンソンとスポーツジム編)2009.09.02

以前、ゲームセンターの話を書かせていただき、その空間を「カオス」と表現させていただいたのですが、またまた意外とカオスな空間を発見したので、そんなコト。

世の中の同世代と肩をならべるように出てきた僕のお腹。そしてこれまた定番のメタボ対策としてスポーツジムに入会したのです。20年近く前に、仕事絡みで行って以来の空間訪問でした。
基礎体力チェックや一通りの説明を聞いて、翌日から運動開始となったのですが、
まずは初心者でもできるバイク(自転車こぎマシン)をやったのでした。このジムのバイクの場所はエリアの中間ゾーンにあり、左にはウエイトトレーニングの空間、右にはエアロビクスの空間があるようになっており、前にはランニングマシン(これも本名は知らない)。
このバイクを30分も漕いでいると、位置的にも色んな景色が見ることができました。

とにかく、色んな人がいます。行くまでは「ちょっと笑顔気味な爽やかな人たちが集まって、
楽しそうに運動する場所」とイメージしていましたが、良い意味で期待を裏切ってくれました。
表現するなら、通勤途中の駅とでも言えば良いでしょうか。皆、周りに関知せずに
MP3みたいな音楽機器を使用してヘッドフォンで耳を塞ぎ、黙々と運動している。
サラリーマンがスーツを着てビジネス鞄を持って電車に乗るイメージのように、
Tシャツにジャージ、ヘッドフォンみたいな同じ格好の男女が、ズラリと並んだ
ランニングマシンに乗って、ひたすら走っています。汗をダラダラかきながら。

そのランニングマシンと僕のバイクマシンの間を、筋肉モリモリな人が通りすぎていく。
この人たちは、何だか他の人とはタイプが違って「俺はマニアです=主です」的な、
動物園でいうところのライオンというか、ガンダムでいうところのズゴック(それは見た目か)
のような、とにかく他とは一線を画した感じの人たちなのです。
多分、想像通りにバーベルとか「フンッ」って上げているのだと思います。
右をみるとスタジオがあって、その中ではヘッドセットのマイクを付けた
健康的な適度に色黒なインストラクターを中心に、激しい体操みたいに踊っています。
もうひとつ気になったのは、普通のお父さんみたいな人が、自転車マニアの人みたいに
ピチピチの専用ウェアみたいなファッションでいることです。しかし、あれはナンだろう?

うーん、やはり自分はかなり時代遅れのイメージを持っていたのだな、と。
よく、知らない人々が「競馬=ギャンブルで怖い」「ゲームセンター=不良の溜まり場」
「釣り=のんびり」みたいな既成概念を持つのと同じように、スポーツジムを
捉えていたのだと反省したのでした。笑顔気味に短パン(ジョギパン)姿で走る人とか、
レオタードでオリビア・ニュートン=ジョンのフィジカルみたいな曲に合わせて、
足を上げている人とかは存在しませんでした(約30年前にベストヒットUSAで観た光景)。

有酸素運動の30分は、この楽しさで瞬く間に過ぎ、「このカオス感、ゲーセンと同じかも」
と思っていたら、最後に左側のスペースから、マリリン・マンソンのドロドロしたデザインTシャツに
ブラックジーンズ姿のやせ細った、まさに非健康的な象徴のような長髪のお兄さんが、
疲れきった表情でロッカールームの方へ・・・。いいねえ、このカオス(混沌)っぷり。
『帰ったらマリリン・マンソンでも聴くか』と、バイクマシンから降りたのでした。
僕の大好きなドアーズのFive to one のカバーは必聴モノです。

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KOZO KIZU/木津幸三
釣り師・ゲーマー・競馬ライター