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KOZO KIZU 木津幸三
釣り師・ゲーマー・競馬ライター
人材関連広告会社、某著名ブランド企業で要職を務めあげたあと、日本でも珍しい「”釣り” “ゲーム” “競馬予想”の達人」として活動を続けるプロフェッショナル・ギャンブリスト。妻子のいる身ながら収入のすべてを釣り、ゲーム、競馬に注ぐ。義理人情に厚い九州男児でもある。

自然の恵みをいただく ~(2)ごまだし2009 / 11 / 09


各地域には、その土地ならではの料理(郷土料理)があります。
今回紹介する「ごまだし」は大分県佐伯市に伝わる、美味しいモノ。

前にも書きましたが、釣りをしていると狙い以外の魚を釣ることも日常茶飯事。
それを「外道(げどう)」と呼びます。
「外道」 ~大辞林より~
①〔専門〕 仏 仏教以外の思想・宗教。また、その信者。特に、釈迦の同時代に存在した教説をさす。
②真理に反した説。また、それを説く人。邪道。
③人に災厄をもたらすもの。悪魔。また、邪悪の相を表した仮面など。
④人をののしる言葉。
⑤釣りで、目的とする種類の魚以外に釣れた魚。

おお、何とネガティヴ。④の「人をののしる言葉」って・・・「この外道がっ!」みたいな感じなのか?
なんかフレーズは怖いし、ダメっぽい感じ満点ですが、例えば、黒鯛を狙っていて、真鯛や鯵が釣れると「外道」。
当然ながら、真鯛も鯵も美味しさ抜群で嬉しい魚ですから、釣りでは「外道」とはいえ、「ダメなもの」ではないのです。

写真のエソさんは堤防からの黒鯛釣りでたまたま釣れた、まさに外道ですが、
真鯛や鯵と違って、姿からしてアンダーグラウンドな感じですよね。蛇のような体、ギラリと光る目とビッシリ生えた歯。
この姿でお目にかかることは少ないですが、かまぼこの材料として重宝されます。
(恥ずかしながら、初めて釣った時は知識がなく、気持ち悪くて即リリースしました)
確かに見た目、さわり心地ともに良くはなく、さばくのも難しい。
でぇもでぇもでぇもでぇーも、そんなのカンケーねえ! (死語か) 化けちゃうのです、「ごまだし」に。

新鮮なエソを皮ごと焼いて、身をほぐし、骨を取ったものをすり、それに胡麻や味醂を混ぜたのが
「ごまだし」という調味料。ポピュラーなのが、うどん玉に「ごまだし」を乗せ、それに熱いお湯をそそいで
つくる「ごまだしうどん」。あっさりしているが、しっかりした風味。お酒を呑んだ〆の一杯でも
すっとお腹に入るような、うどんなのです。ごまだしの存在を知ってからというものの、我が家の調味料の
横綱クラスになっております。エソは練物(かまぼこなど)向きの白身魚で主原料ですが、それこそ
鯵や真鯛、キスなどでも作ることはできて、季節ごとに獲れる魚で作られているそうです。

もともとは漁師町の奥さん方が、忙しい毎日の中で、わざわざダシを取ってうどんを作ったりしなくても
いいように、雑魚を使って保存も可能な調味料として考案されたものだそうです。
だから、各家庭で味の違う「おふくろの味」なのです。それでも最近は各家庭で作ることも減ったようですが、
販売されているものも、メーカーによって材料や味も異なっています。

自分好みを見つけるには、数種類を食べ比べた方が良いかもしれませんが、一度「ごまだしうどん」を
食べてみてください。うどん玉に薬味と「ごまだし」を加えてお湯を注ぐだけ。
昔ながらのインスタント料理ですが、うどんだけでなく、色んなものに調味料として使えますので、
やみつきになること間違いなしですよ。

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KOZO KIZU/木津幸三
釣り師・ゲーマー・競馬ライター

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先日佐伯でごまだしを食べました!!!
店によってかなり味が違うんですねー^^
この前のお店はゆず胡椒を勧めてくれたので、入れてみたら。。。
ウマイ!!!てーれってれ~ん!!!
でした。
ごまだし、はまりそうです。

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