先日、映画好きな編集者と話をしていて話題になったのが、この『ティモシー・リアリー』です。
いまの20代30代の方々には、ピンと来ないかもしれませんが、ヒッピー文化(S・ジョブズももちろんその中の重要なひとりですが)の洗礼を何らかの形で受けた人々にとっては、リスト上位の思想的牽引者です。
ポール・デイヴィス監督による、このドキュメンタリームービーは、リアリー自身の貴重なインタビューや伝説の祭典ヒューマン・ビーインの映像などを織り交ぜた構成。
ドラッグ文化や意識革命の実現方法など、当時の息吹のエッセンスを伝えようとしています。
インタビューでは、コンピュータによる新しい権力構造をイメージさせるような言説もあって、興味深いです。
しかしながら、冒頭の編集者とは、「まったく狂ったおじさんだった」とコメディ映画をみる感覚でこの作品を観たと盛り上がりました。
こんな大ボラ吹きいいよね、と。
そして、最後にこんな大ボラは、ありったけの真顔で吹かなければ伝わらないし、エンターテイナーとして立派だと他人事として笑いましたww。
それはともかくとして、この作品の最後、リアリーが亡くなった後の衝撃的な映像は必見です。
こういう作品があるから、ドキュメンタリームービーは面白いと思わされる1本です。