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AKIRA OKAJIMA 岡島朗
有限会社楽脳 取締役
某大手コンピュータ関連出版社で編集者として活躍、のちに映像企画制作・テレビ番組制作などを主たる事業とする「楽脳(らくのう)」を石井忍氏とともに設立。パソコン、インターネット、テレビ、芸能と守備範囲は広いが、特に映画関連の業務が多いこともあり映画に造詣が深い。

「ティモシー・リアリー」2010.07.06

先日、映画好きな編集者と話をしていて話題になったのが、この『ティモシー・リアリー』です。
いまの20代30代の方々には、ピンと来ないかもしれませんが、ヒッピー文化(S・ジョブズももちろんその中の重要なひとりですが)の洗礼を何らかの形で受けた人々にとっては、リスト上位の思想的牽引者です。

ポール・デイヴィス監督による、このドキュメンタリームービーは、リアリー自身の貴重なインタビューや伝説の祭典ヒューマン・ビーインの映像などを織り交ぜた構成。
ドラッグ文化や意識革命の実現方法など、当時の息吹のエッセンスを伝えようとしています。
インタビューでは、コンピュータによる新しい権力構造をイメージさせるような言説もあって、興味深いです。

しかしながら、冒頭の編集者とは、「まったく狂ったおじさんだった」とコメディ映画をみる感覚でこの作品を観たと盛り上がりました。
こんな大ボラ吹きいいよね、と。
そして、最後にこんな大ボラは、ありったけの真顔で吹かなければ伝わらないし、エンターテイナーとして立派だと他人事として笑いましたww。

それはともかくとして、この作品の最後、リアリーが亡くなった後の衝撃的な映像は必見です。
こういう作品があるから、ドキュメンタリームービーは面白いと思わされる1本です。

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AKIRA OKAJIMA/岡島朗
有限会社楽脳 取締役