先日10/28は、SHIBUYA-AXにて「ニコニコ大会議2010秋〜それはロックか?〜」というライブイベントを行いました。
この「ニコニコ大会議」なるものは以前から行われていたのですが、どちらかというとニコニコ動画の新機能やサービスの発表をJCBホールにユーザーやメディアの方をご招待して大々的に行うという内容のものでした。
私がPとして関わるようになった「ニコニコ大会議全国ツアー2009-2010」からは、地方8都市を巡業し、JCBホール2daysという一見暴挙に見える拡大を見せ、ニコニコ動画の歌ったり演奏したり踊ったりといったユーザーが多数出演する一大イベントとしてそのブランドを確立しました。
8/26には「ニコニコ大会議2010夏〜笑顔のチカラ〜」と称して、約30名もの「ニコニコアーティスト」が出演し、そこで披露されたほとんどの曲がニコニコ動画内で「ボカロP」と言われ活動する楽曲クリエイターの手による楽曲で、それを歌った「歌い手」たちもニコニコ動画から出てきた人たちばかりでした。
普通のコンサートと同様、「リアルチケット」を5800円で販売しましたが、そこには10倍のエントリーが殺到し、一般発売は僅か10分待たずして完売しました。
それ以上に興行として画期的だったのは、「ネットチケット」の導入です。
ライブコンサートはどうしてもライブハウスの席数に限りがありますし、地方の方には観るチャンスがありませんでした。
これを解決した1500pt(1500円)で販売されたネットチケットは、ライブ終了時点で8,123枚という驚異的な売り上げを達成しました。
やはりライブ演奏と同時にコメントを打ちこめるというニコニコならではの一体感と、本気でイベントを作り込んだことが、「ダダ漏れ」とは違う、新しいネットライブの形を提示し、成功に導いたと思います。
改めて「ニコニコ大会議2010秋〜それはロックか?〜」の数字をここで示しておきます
あいにくの雨の中、5800円のチケットを買って来場してくださったお客さんは1,450 名(招待客除く)
1500ポイントの有料ネット生放送で視聴したお客さんは9,542名
デジタルによる視覚効果を駆使した演出も飛び出した生放送
ネット生放送のべ来場者:158,217
コメント数:779,869
今回紹介した動画はライブ当日にASCII.jpがカメラを持ち込んで定点で撮影・収録したダイジェスト(前半)なので、
アングルや音質も差し引いてあくまでも参考としてご覧ください。
ニコニコ関連の音楽がカラオケやオリコンランキング上位に普通に入ってくる今、ライブイベントの世界も急速に変わってゆく可能性を秘めていると実感しています。
POSTED BY:
KOJI SAITO/齋藤光二
株式会社ドワンゴ ニコニコ事業本部 ライブ事業部プロデューサー
Dwango Music entertainment, Inc. エグゼクティブプロデューサー
このページのトラックバックURL
トラックバック一覧
このページへのコメント一覧
コメントを投稿
(初めて投稿される方のコメントは管理者の承認が必要となります。ご了承ください。)