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スポーツを考える(2009年6月22日公開分)2012.02.23

はじめまして 町田です。
私はスポーツビジネスに14年間ほど関わっているのですが、実は個人的には音楽、映画、読書、散歩、に明け暮れる人生です。
子供のころは陸上やサッカーを少しやりましたが「体育会」「うさぎ跳び」「汗臭い部室」「先輩」という存在や「がんばる、夢はかなう、、勇気、サムライ」などの業界用語がいやで、長い間スポーツは敵と思っていました。特に自分たちが「良いこと」をしているのだという信念というか、石のような思い込みは、ほとんど恐怖に近いものです。
 ところで、私は好きな音楽や映画、文学について、自分にとって大切な作品や作家であればあるほど、単に「良かったー、感動した」だけでは済まなくて、「何であの人はあんな作品を作るんだろう」「あの人にそれを作らせた、家族や人間関係、社会環境、歴史的背景は何だろう」ということが気になり、知りたくてしょうがなくなるのです。
そして同時に「この人のこの作品に、ここまで取りつかれている僕って何?」という問いに常に向き合うことになります。
さてこの「スポーツを考える」ですが、人はなぜスポーツをするのか。スポーツを見て人々が熱狂するのはなぜか。スポーツはなぜ「国家」や「政治」と親和性が高く感じられるのか、スポーツのルールには歴史的な背景がある、などということについて考察したものです。
つまりスポーツを人や社会との関係、という観点から対象化、相対化した本です。
こういう本、というか視点は日本では珍しいのです。こういう視点、考察、研究がほとんど行われないところに日本のスポーツの、スポーツビジネスの不毛があると思います。
 …てな具合に、今後スポーツやアート、様々な事象などを人や社会との関係で考えてゆきたいと思います。
つづく
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HIKARU MACHIDA/町田光
NFL JAPAN 代表取締役社長 立命館大学客員教授 早稲田大学講師