仕事柄、好き嫌いに関わらず流行っているネットサービスを実際に利用して、体験してみたりしている。で、最近始めてみたのが「Twitter」。
これは「今何をしているか?」の質問に対して140文字以内で「つぶやき」を投稿するというアメリカ発のネットサービスである。
私もPSaitoという名前で登録して、日々の「つぶやき」を発信している。
日本ではこのサービス、技術者とかネット住民を中心に広がり出したようだが、6月の国内ユニークユーザーは70万3000人で、半年で約4倍にも増えたという。Twitter議員なる政治家達も現れたり、経済評論家の勝間和代といった有名人も利用し始めた。
「ヒウィッヒヒー」とは、勝間和代とその親友で歌手の広瀬香美によるTwitter上での他愛もないやりとり、「twitter」のロゴが「ヒウィッヒヒー」に見えた、というものが彼女たちを「フォロー」している人たちの間で広まったという話。まぁ世間では何のこっちゃ?という感じだろうが、ネットでは局地的に大盛上がりして色々なところで取り上げられた。
さて、オバマ大統領がこのサービスを使いこなしていることは有名である。
もちろんセレブの「成りすまし」なんかは簡単に出来ちゃうのだが、私が「フォロー」している「BarackObama」は本物という前提で話をすると、この記事を書いている時点で彼がフォローしている人数は768100人、フォローされている人数は1832320人となっている。
アメリカ大統領ともなればフォローされている数が半端ないのは納得できるとしても、フォローしているこの数は何なんだろう?大多数が一般人で、プロフィールのアイコン(サムネ)は海外の人らしく顔出しで美人のお姉ちゃんも多い。ただし「つぶやき」に関しては非公開の人が多く、フォロー関連の人数はともに10人以下といった人も大勢いるみたいだ。
これってリア友なのだろうか(笑)?
mixiやモバゲーみたいなサービスではよく「有名人」が降臨してたりするが、ともだち申請をすると自動承認で白々しい定型文が送られてきて、(あの馴れ馴れしさは非常に気持ち悪い)その後の日記は一方的な広告宣伝に終始したりしているものだ。
オバマの「つぶやき」も当然「腹減った」みたいなものはなく、大統領としての活動を淡々と発信してはいるが、もしかしたら、本人自らブラックベリーからせっせと送っているのかな?なんて想像しちゃうような親近感を覚える。
少なからずオバマ大統領は、インターネットを影響力のある有効な武器として使いこなしているニュータイプの政治家であることは間違いない。
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KOJI SAITO/齋藤光二
株式会社 ドワンゴ ニコニコ事業本部副本部長 DAGE取締役プロデューサー
ビル・クリントンではない。
ビリー・ヘリントンである。
もともと彼はアメリカ出身の元ゲイポルノのスターである。
しかし、ニコニコ動画においては「ガチムチパンツレスリング」というマッチョな男同士がパンツ一枚でレスリングをしてケツを叩きあうという神聖なるスポーツのトッププレイヤーとして「兄貴」という呼称で慕われている。そして、有名なキメ台詞「歪みねぇな」「最近だらしねぇな」(両方とも空耳から派生しているのだが)の強烈な印象とともに多くのファンの心を掴んで話さない漢(おとこ)の中の漢なのである。
今回紹介する動画は、2月14日「バレンタイン・ゲイ」に合わせて彼が「ニコニ国賓」として来日した際、ニコニコ動画の「ニコニ・コモンズ」普及のため、名誉コモンに就任した演説を収めたものである。
ちなみに本日7月14日はビリー・ヘリントンの誕生日ということで、ニコニコ動画では「兄貴誕生祭」が盛大に開かれていることだろう。
就任演説といえば、YOU CHOOSEを運営するひらさかさんもオバマ大統領の演説を聞いて「いたく感動した」と記されているが、私も「いたく感動した」一人である。
オバマのあの有名なスピーチは、27歳の有能なスピーチライターによるものであることは有名だが、このビリー・ヘリントンの就任演説の原稿、実は私がオバマの演説に「インスパイア」されて作ったものである。
決して「パクり」ではない。
Ass, WE CAN!!
ビリー・ヘリントンのこの力強い言葉はこれからも多くのニコニコ動画の住民を勇気付けるのではないかと思う。
いや、本当にごめんなさい。。。
オバマ大統領の演説がかっこ良すぎたので、ついついパロディをやっちゃいました。
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KOJI SAITO/齋藤光二
株式会社 ドワンゴ ニコニコ事業本部副本部長 DAGE取締役プロデューサー
7/1に発売されたばかりのCDです。
ニコニコ動画でヒットした楽曲のオリジナルを収録したCDの第二弾で、私も監修者としてクレジットに名前を連ねています。
画像はこのCDのPVですが、ユーザーのコメントを含めた全てが「ニコニコ動画」とカオスな遊園地を端的に表しています。
正直、ニコニコ動画をヘビーに「体験」されていない人にとっては、これらの楽曲は単なるメドレー音源にしか聴こえないことでしょう。
しかし、「ニコ厨」と呼ばれるヘビーユーザーの場合、「バラライカ」というフレーズは一瞬で「や ら な い か」という単語に脳内変換され、同時にニコニコ動画の画面と同じように言葉の「弾幕」が音源の上にオーバーレイされて頭の中に流れる始める、という現象が起こります。
また一般的に演歌歌手として知られる「吉幾三」は、彼らにおいては日本におけるラップの祖「IKZO」としてリスペクトされていて、マイケル・ジャクソンや宇多田ヒカルなどと共演も果たし、「IKZOLOGIC」という名作まで残しているアーティスト、という「設定」になっています。
ちなみにボーナストラックの「思い出はおっくせんまん!」は、JAM Projectというアニソンの世界で絶大な人気を誇るグループが「カバー」しています。元々この曲はカプコンの「ロックマン」というゲームのBGMに不特定多数の人がネット上で歌詞を勝手に付け、それを不特定多数の人が勝手に歌うことで形成されてきたニコニコ動画の代表的な作品というのは「常識」だったりします。
「才能の無駄遣い」というフレーズは、ニコニコ動画においては最上級の賛辞であり、ある意味このCDには最もふさわしい表現ではないかと思っています。
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KOJI SAITO/齋藤光二
株式会社 ドワンゴ ニコニコ事業本部副本部長 DAGE取締役プロデューサー