デザインはCI等の企業戦略から、個々の商品デザインまで、企業活動において重要な戦略要素のひとつですが、その「売れる商品デザイン(プロダクトデザイン)」の原理・原則について、大変判りやすく書かれています。
商品デザインは「商品の外観を単にデザインするだけでなく、商品開発全般にかかわる問題解決の手法であり、メーカーの技術や思想とユーザーの利便性・満足感を両立させる事」という考え方をベースに、商品デザインの原理・原則について、「形や色」「寸法のバランス」「素材やディテール」「ユーザビリティ」等のポイントで、判り易く解説されています。
この本を読んだ後で、日常使用している携帯電話やステーショナリー、家電製品から街中のサインまで、改めて眺めてみると、なるほどと思えてきます。
「かっこいい」「かわいい」「洗練されている」と思えるデザインを、これらの原理・原則を踏まえて、見てみるといろんな新しい発見があるかもしれません。
商品デザインの入門書として書かれている様ですが、一般の方が読まれても興味深く、簡単に読める一冊です。