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ラブリー・ボーン2009.06.30

今回は弊社、有限会社楽脳の代表取締役・石井の最新刊をご紹介&オススメいたします。まずは、本人のコメントから。

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「ラブリー・ボーン」は、14歳で殺されてしまった少女スージーが、天国と地上の狭間から、残された家族がたどる崩壊と再生のようすを見とどける物語です。
もちろん、娘の死というショッキングな事実を目の前にした家族の関係は音をたてて崩れていくのですが、崩壊していくのはそれだけではないのです。ゆっくりと静かに崩れ落ちていくもの、それは人の心です(最近は、「心が折れる」という言い方が流行っているようですが)。

長い時間をかけて壊れていったものが、元のとおりと言わないまでも、少しずつでもまた動き出すには同じように長い時間が必要なのです。性急でないリアリティは、雪の結晶のように繊細で緻密な情景をつむぎだしていきます。それはまたとても力強いものでもあります。

時間をかけて形成される雪の結晶を追いかけながら、「ラブリー・ボーン」の世界を楽しんでください。

ちなみに、この「ラブリー・ボーン」を原作として、「ロード・オブ・ザ・リング」「キングコング」のピーター・ジャクソン監督が新作映画に取り掛かっています。アメリカでの公開は今年の12月。日本では来年、2010年の初頭というところでしょうかね。この小説を、あの監督がどう料理しているか、これも楽しみでなりません」

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まず、なかなかショッキングな内容であるとはおわかりかと思いますが、しかしながら読みやすさとストーリー展開の見事さで、ぐいぐい読み進められます。そして読後感、不思議な感覚に囚われます。たとえば、それは悲劇の中にしかしない人間の心の風景とでもいいましょうか。そんな濃厚な時間を味わえる傑作です。ぜひご一読ください。

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AKIRA OKAJIMA/岡島朗
有限会社楽脳 取締役

ジプシー・キャラバン2009.06.27

今回おすすめするのは、『ジプシー・キャラバン』です。

ロマ/ジプシーとして、多くの迫害と差別の歴史を生きて来た音楽家たちが、複数のバンドスタイルで北米をツアーした模様を追ったドキュメンタリーフィルムです。フィルムの中では、メンバーたちの母国での活動やインタビューも折り込まれ、彼らのミュージックのルーツへの旅としても見応えがあります。

このフィルムは、強靭さとひたむきさが人生にとってどれほど必要な姿勢であるかを浮き彫りにしています。格差社会などの制度的な問題が新聞紙上に出ない日はない昨今の日本において観てみると、それがより鮮明になるでしょう。かつての日本にはきっとあったであろう、それが今はもうない、何かかがこのフィルムには焼き付いています。

また、ぜひおすすめしたいのが、DVDに収録されているジョニー・デップのインタビューです。傑作映画『耳に残るは君の声』でタラフというロマに出逢ったジョニー・デップが、彼自身に与えた影響について語っていますが、映画のインタビューとはまったく違う角度から自身のインテリジェンスが垣間みられます。ぜひご覧下さい。

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AKIRA OKAJIMA/岡島朗
有限会社楽脳 取締役

ブラザーズ・クエイ ショート・フィルム・コレクション2009.06.20

新たに何かを創り出したいのに、
頭の中を世俗的なイメージが支配してしまう。
あるいは常識を全て払拭したいときがある。
そんなときに金槌でやさしく脳から追い出してくれる作品の一つ。
作品の中ではずっと昔に映画館で見た、
「ストリートオブクロコダイル」がやはりいまだに秀逸。
踊るネジ、内臓を持つ時計、脳みそが空っぽの人形たち。
見終わった後に、もの寂しい音楽が頭から離れない。

アマゾンのレビューにあるように、
自分もこの作品の存在のために
VHSデッキを処分できないでいた輩の一人である。

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KAZUO HIKAWA/飛河和生
クリムゾンテクノロジー株式会社 代表取締役社長

『マーク・ジェイコブス&ルイ・ヴィトン ~モード界の革命児~』2009.06.19

村上隆とルイ・ヴィトンとのコラボレーションを実現するなど、伝統と革新の意味合いを常に再構築しているアート・ディレクター、マーク・ジェイコブズに迫ったドキュメンタリーフィルム。所有するのは、豪邸や高級車ではなく、現代アートを中心とした絵画ばかり。ショーのギリギリまでアトリエで格闘する姿や華やかなショーの後のタクシーのなかでのショットなど、ファンションに興味のない方も、クリエイターの真摯な姿に感銘を受けます。
ここまでをカメラに見せたとき、それでも隠している創造の源泉は何なのか、というドキュメンタリーフィルムの醍醐味を味わえます。

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AKIRA OKAJIMA/岡島朗
有限会社楽脳 取締役