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TSUGIO NISHIMURA 西村次雄
フォトグラファー
1973年、九州産業大学芸術学部写真科卒。同年渡米。1979年、「STUDIO BB」を設立。デジタルの可能性にいち早く気づき、雑誌・広告を中心に一眼レフカメラを駆使して活躍中の”IT写真家”である。建築物、料理、人物、商品、そして動物・植物・昆虫と被写体の幅も極めて広い。

オオムラサキ(5齢から6齢そして前蛹、蛹、羽化)2019 / 08 / 08

知らなかった!
先に入ったはずの連れが「境内に国蝶のオオムラサキがいるよ」と戻って来た。何年も神代寺植物公園には通っているけれど、深大寺には滅多に来たことがない。聞けば、20年ほど前から毎年、山梨の「オオムラサキの里」から連れてくるとのこと。さっそく、監視人さんと親しくなり4日ほど通った。

この時の撮影技法「撮影難易度3星表記(☆☆)」
「幼虫から前蛹になるシーンを嫋やかに撮りたい」
ラッキーな事に、親しくなった監視人さんの信頼を得て、中に自由に入って撮影することを許されたのだ。まず考えた事は、絞りすぎでは金網が映り込むので、シーン毎にギリギリの被写界深度に設定。シャッタースピードもしかり。露出補正は少しアンダー露光で色ノリをあげる。毎度のことながら、ある程度予測して設定を変えておくことがポイントです。
撮影地:東京都調布市深大寺元町5-15-1

1)食草の榎木の葉をモグモグ食べる幼虫。顔が可愛いのだ。 
2)終齢幼虫になると葉裏に台座を作り、頭を下にして前蛹になる準備を始めた。
3)葉っぱに擬態した2頭の蛹、手前の黒っぽい方は間も無く羽化を迎える。
  蛹を指で軽くつまむとピクピクと勢いよく動くのだ。
4)完全変態をつげたオオムラサキ、羽化が始まった
5)羽化直後のメスのオオムラサキにクロスズメバチが襲撃。力強い羽ばたきで蹴散らす。
6)羽化直後のオオムラサキのオス、光を受けて美しく輝く。 
                  
カメラ設定
1)絞り値:F5.0、シャッタースピード:1/200秒。ISO感度設定:400。レンズ焦点距離60mm、35mm換算120mm。露出モード:絞り優先Aモード。露出補正:−0.7、
2)絞り値:F7.1、シャッタースピード:1/20秒。ISO感度設定:800。レンズ焦点距離60mm、35mm換算120mm。露出モード:絞り優先Aモード。露出補正:−0.3、
3)絞り値:F2.8、シャッタースピード:1/200秒。ISO感度設定:400。レンズ焦点距離60mm、35mm換算120mm。露出モード:絞り優先Aモード。露出補正:±0、
4)絞り値:F3.2、シャッタースピード:1/125秒。ISO感度設定:400。レンズ焦点距離60mm、35mm換算120mm。露出モード:絞り優先Aモード。露出補正:−0.3、
5)絞り値:F2.8、シャッタースピード:1/1000秒。ISO感度設定:3200。レンズ焦点距離60mm、35mm換算120mm。露出モード:絞り優先Aモード。露出補正:−0.7、
6)絞り値:F4.0、シャッタースピード:1/160秒。ISO感度設定:400。レンズ焦点距離150mm、35mm換算300mm。露出モード:絞り優先Aモード。露出補正:−0.3、

使用ソフト
PhotoshopCC2019.0.0使用(Rawデータ現像)

使用機材

OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II, OLYMPUS M.60mm F2.8 Macro

POSTED BY:
tsugionishimura_image

TSUGIO NISHIMURA/西村次雄
写真家

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