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TSUGIO NISHIMURA 西村次雄
フォトグラファー
1973年、九州産業大学芸術学部写真科卒。同年渡米。1979年、「STUDIO BB」を設立。デジタルの可能性にいち早く気づき、雑誌・広告を中心に一眼レフカメラを駆使して活躍中の”IT写真家”である。建築物、料理、人物、商品、そして動物・植物・昆虫と被写体の幅も極めて広い。

睡蓮の受粉戦略2018 / 07 / 02

睡蓮、雌性先熟で3日ほど咲くけれど虫媒花ゆえの受粉戦略が見事である。

1)1日目
朝湯の開店時間です。花びらの真ん中の湯船(花の中心に、かすかに甘い柱頭液が湧き出てきた)に小さな虫たち(黒い点)が我先に飛び込む。めしべのみ花粉を出し自家受粉を防ぎ他家受粉へ。

2)2日目
めしべをおしべが覆うように包み込み、おしべが花粉を出し始める。と、セイヨウミツバチが盛んに訪花し、潜ったり泳いだりしながら花粉朝風呂入浴を楽しんでいるようです。数軒の湯めぐりで受粉完了。ア〜ッ!いい湯だ。

3)2〜3日目
コーヒー牛乳(蜜)を腰に手を当てて飲み、風呂桶(花粉カゴ)に花粉を満載して銭湯を後にする。3の左下の蕾、受粉が終わったら銭湯閉店。沈水した蕾は種が熟すと水中で弾け、水面に漂い移動、然るべき場所でふたたび水底に沈み発芽します。

この時の撮影技法「撮影難易度3星表記(☆)」
「便利なダイヤルモードを活用せよ」
プロキャプチャーはとても便利な機能でシャッターボタン半押しで、飛び立つ前から飛び立つまでのタイムラグを防いで、遡って最高18枚(プロキャプチャーモードHなら最高60枚)記録してくれるのだ。ただし、後で画像のセレクトが大変なので、必要な時だけ素早く設定できるようにC1に登録しC2には単写を登録。これでモードダイヤルをC1かC2に回すだけで素早く設定出来るのです。

撮影地:東京都杉並区善福寺2〜3 善福寺公園(下の池)

カメラ設定
OLYMPUS OM-D E-M1 Mark II, 絞り値:F8.0、シャッタースピード:1/2000秒,ISO感度設定:800、レンズ焦点距離150mm×1.4、35mm換算420mm、露出モード:マニュアル、露出補正:±0、ホワイトバランス:オート、ピクチャースタイル:Natural,Raw、C1設定(2,3)はISO800、WB Auto、プロキャプチャーモードL。C2設定(1)は単写。

使用ソフト
PhotoshopCC2018.0.0使用(Rawデータ現像)

使用機材

OLYMPUSのOM-D E-M1 Mark II, M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO 1.4xテレコンバーター

POSTED BY:
tsugionishimura_image

TSUGIO NISHIMURA/西村次雄
写真家

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